仏教精神に基づいた教育理念「Think&Share」を掲げ、独自の中高一貫教育システムを展開する世田谷学園中学校。
今回は、世田谷学園中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
世田谷学園中学校の特徴

名称 | 世田谷学園中学校 |
所在地 | 〒154-0005 東京都世田谷区三宿1-16-31 |
最寄り駅 | 東急田園都市線・世田谷線/三軒茶屋駅 北口B 徒歩約10分小田急線・京王井の頭線/下北沢駅 徒歩約25分京王井の頭線/池ノ上駅 徒歩約20分バス/三宿停留所下車 徒歩約5分 |
設立 | 1902年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 有り |
上履き | 有り |
出身有名人 | 吉田秀彦(柔道家、元総合格闘家)、古賀稔彦(柔道家)、大野将平(柔道家)、水木一郎(歌手・声優)、三谷幸喜(劇作家) |
世田谷学園中学校は、仏教精神に基づいた「Think&Share」という教育理念を掲げ、6年間の中高一貫教育を実施しています。教育課程は前期・中期・後期の3段階に分けられ、各段階で生徒の成長に合わせた教育を行っています。また、1年次から本科コースと理数コースの2コース制を採用し、生徒の適性や進路に応じた教育を提供しています。
特色ある教育プログラムとしては、国際教育や仏教教育が挙げられます。海外研修や学校間交流を通じて国際感覚を養い、「生き方」の授業や坐禅体験などを通じて人格形成を行っています。また、高校2年までに高等学校課程をほぼ修了し、最後の1年は大学受験に向けた集中的な学習を行うなど、進学準備にも力を入れています。
学校行事では、獅子児祭(学園祭)や体育祭が伝統的な大イベントとして実施されています。部活動も盛んで、運動部と文化部を合わせて30の部活動と7つの同好会があり、生徒の多様な興味関心に応えています。
世田谷学園中学校は、仏教精神と国際感覚を融合させた独自の教育方針のもと、生徒の個性と能力を伸ばす環境を整えた学校といえるでしょう。
世田谷学園中学校の偏差値レベル

世田谷学園中学校の偏差値 | |
世田谷学園中学校 | 67 |
偏差値が近い学校 | |
攻玉社中学校 | 65 |
東京都市大学付属中学校 | 65 |
世田谷学園中学校は、東京都内の私立男子校の中でも高い偏差値を誇る学校です。特に算数特選入試では難関校レベルの偏差値を示しており、高い学力が求められます。合格を目指すには、基礎学力の充実はもちろん、応用力や思考力を養う学習が重要となるでしょう。
世田谷学園中学校の入試対策

世田谷学園中学校の入試概要は以下のとおりです。詳細は公式ページの入試情報をご参照ください。
入学試験の科目・時間配分・点数配分
本科コース・理数コース
科目 | 時間 | 本科コース(点数) | 理数コース(点数) |
算数 | 60分 | 100点 | 200点 |
国語 | 50分 | 100点 | 100点 |
社会 | 30分 | 50点 | 50点 |
理科 | 30分 | 50点 | 100点 |
算数特選
科目 | 時間 | 点数 |
算数 | 60分 | 100点 |
※算数特選の問題は、大問1~4は解答のみ、大問5・6は求め方を書く形式の出題(部分点があります)となります。
各科目の対策
算数の傾向と対策について
立体図形、速さと比、規則性などの単元が頻出です。試験は大問6題で構成され、記述問題も含まれるため、途中式を丁寧に書く練習を行いましょう。また、ケアレスミスを防ぐために、見直しの習慣をつけることも重要です。
国語の傾向と対策について
物語文と論説文が中心となっており、記述問題が多く出題されます。設問の意図を正確に捉え、的確な文章で答える練習を重視し、論理的に説明する力を養いましょう。
理科の傾向と対策について
物理・化学・生物・地学の4分野からそれぞれ1題ずつ出題されます。特に実験や観察に関する問題が多いため、現象の原因や理由を深く理解し、論理的に説明できるようにしておくことが大切です。
社会の傾向と対策について
地理・歴史・公民から1題ずつ出題される総合問題形式が特徴です。時事問題にも対応できるよう、ニュースや新聞を活用して最新の社会情勢にも関心を持ちましょう。
世田谷学園中学校の入試では、本科コースで6割前後、理数コースで7割以上の得点率が求められるため、高い学力が必要となります。特に算数と理科では応用力や記述力が重要視されるため、基礎を固めた上で、論理的思考力を養う対策を行いましょう。過去問演習や頻出単元の重点的な学習を通じて、効率的に対策を進めることが合格への鍵となるでしょう。
世田谷学園中学校の受験を検討中の方へ
また、こうした対策は世田谷学園中学校の受験指導に強い講師に教えてもらうことが、最大の近道です。詳しくはこちらをご覧ください。
世田谷学園中学校の入学後にかかる費用について

入学後にかかる見込み費用は以下の通りです。詳細は公式ページの募集要項をご参照ください。
入学時納入金
項目 | 金額 |
入学金 | 260,000円 |
合計 | 260,000円 |
入学初年度の学費(年額)
項目 | 金額 | 備考 |
授業料 | 432,000円 | 毎月36,000円ずつ納入 |
施設設備費 | 132,000円 | 毎月11,000円ずつ納入 |
教育充実費 | 122,400円 | 毎月10,200円ずつ納入 |
図書費 | 2,400円 | 毎月200円ずつ納入 |
冷暖房費 | 24,000円 | 毎月2,000円ずつ納入 |
生徒会等入会金 | 5,000円 | 初年度のみ |
生徒会会費 | 6,000円 | |
三心会(PTA)会費 | 6,000円 | |
終身同窓会会費 | 10,000円 | |
合計 | 739,800円 |
旅行積立金(年額)
コース | 金額 | 備考 |
本科コース | 252,000円 | 月額21,000円 |
理数コース | 306,000円 | 月額25,500円 |
世田谷学園中学校の良い口コミと悪い口コミ

世田谷学園中学校の口コミについて、良い口コミと悪い口コミをそれぞれ紹介いたします。
良い口コミ
まずは、良い口コミを紹介いたします。
小学校の時は文句を言いながら、登校していた息子ですが、世田谷学園に入学して、毎日楽しく通学し皆勤賞です。学校全体で互いを認める合うことが浸透しており、それに加え、男子校であるため、異性の目を気にする必要がなく、のびのびと個性を伸ばしている感じがします。
小学校の時は文句を言いながら、登校していた息子ですが、世田谷学園に入学して、毎日楽しく通学し皆勤賞です。学校全体で互いを認める合うことが浸透しており、それに加え、男子校であるため、異性の目を気にする必要がなく、のびのびと個性を伸ばしている感じがします。
全体的に満足のいく学校です。先生も生徒も親切で、学校からはまめに保護者へ情報の配信があり、安心して通学させています。
全体的に大変満足しています。指導熱心な先生方も多く、生徒の自立も促しながら指導くださっているように感じます。オリエンテーションやサマースクール、各部活の合宿等充実しており、流石私立の進学校だと感心しております。
楽しく通学しており、全体的に満足しています。学校が男子の成長に合わせ、少しずつ自立を促しながら指導くださっているように感じます。先生も優しく、距離が近い雰囲気です。
生徒の自主性を尊重しつつ、充実した教育環境と熱心な指導により、生徒と保護者の双方から高い評価を得ている印象でした。
悪い口コミ
続いて、悪い口コミの紹介です。なお、口コミを参考にすることは大切ですが、信用しすぎることは避けましょう。学校との相性を確かめるには、実際に学校行事を見に行ったり、学校見学に参加したりするなど、自分の目で見て感じることが重要です。
制服は学ランで青みが強く少し目立ちます。校則は中学生にはやや厳しい(最寄駅での飲食やコンビニなどへの立ち入りが禁止など)と感じる点もあります。
中間や期末のクラス内順位は公開されます。赤点をとると強制的に補習にされ、部活動には行けなくなります。
一部の口コミでは、学習面での厳しさや校則の制約に関する指摘がありました。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7683/
まとめ
いかがでしたでしょうか。世田谷学園中学校は、仏教精神と国際教育を融合させた独自の教育方針のもと、生徒の個性と能力を伸ばす環境を整えています。6年間の一貫教育を通じて、自主性と協調性を育む校風や充実した学校行事、そして進学準備にも力を入れている点が特徴的です。仏教の教えを基盤としながら、国際社会で活躍できる人材の育成を目指す世田谷学園中学校を、志望校選びの際に検討されてみてはいかがでしょうか。