2019年で創立150周年を迎えた伝統校である中高一貫校の女子学院中学校。
今回は、女子学院中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
女子学院中学校の特徴

名称 | 女子学院中学校 |
旧名称 | A六番女学校 原女学院 新栄女学校 |
所在地 | 東京都千代田区一番町22番10号 |
最寄り駅 | 有楽町線 麴町駅 徒歩3分 |
設立 | 1870年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
出身有名人 | 吉行和子(俳優)、膳場貴子(アナウンサー)、吉行理恵(小説家)など |
女子学院の教育理念は、「キリスト教精神を基盤に、自立した女性の育成を目指すこと」です。知識の習得だけでなく、思考力や判断力、創造力を養う教育を重視し、自己表現やコミュニケーション能力の向上を図っています。また、国際感覚を持った人材の育成を目指したり、多様な価値観を尊重する姿勢を育てたりするだけでなく、奉仕の精神も大切にしているため、社会に貢献できる人材の育成も同じく重要視しています。これにより、生徒は自立した思考を持つことができ、未来に向けて積極的に行動できる力が身につくでしょう。
女子学院中学校の偏差値レベル

女子学院中学校の偏差値 | |
女子学院中学校 | 69 |
偏差値が近い学校 | |
豊島岡女子学園中学校 | 70 |
広尾学園中学校 | 70 |
女子学院中学校の偏差値は全国的に見ても高く、基礎力を問う問題を中心に幅広い入試問題が出題されます。スピーディーに問題に対処する力や作文力などを磨いていくことが求められます。
女子学院中学校の入試対策

算数の傾向と対策について
女子学院中学校の算数は全体的に基礎〜標準レベルの問題がほとんどなので、問題を見たら反射的に解けるようになることがベストです。問題数がやや多いので、時間配分に注意しましょう。後半は小数を含んだ計算問題が多く見られるため、少し複雑な計算にも慣れておく必要があります。
国語の傾向と対策について
国語は語句の意味や文法、四字熟語などの問題が3割を占めるため、ここは他の受験生も確実に取ってくるところです。最近では、文章全体を通して論理や心境の変化を追うことも求められています。時間配分を意識して見直しの時間もあると良いです。また、語彙力を養うために辞書を引く習慣をつけましょう。
理科の傾向と対策について
理科では「物質と変化」「力のつり合い」「光とレンズ」「電気」などの実験問題がよく出題されます。他の教科同様、試験時間に対して問題量が多いため、解答スピードも必要です。問題の時間配分を見極め、時間がかかりそうな問題は後回しにする判断力を持ちましょう。
社会の傾向と対策について
社会は問題文が長い問題が多く、「当てはまるものをすべて選べ」という設問も多いので、基本的な問題は確実に解けるようにしましょう。難問は少ないですが、日本史や時事問題に独特の視点からの出題があります。問題文が長いため読解力が求められ、記述問題では的確な作文力が必要です。
女子学院中学校の受験を検討中の方へ
また、こうした対策は女子学院中学校の受験指導に強い講師に教えてもらうことが、最大の近道です。詳しくはこちらをご覧ください。
女子学院中学校の入学後にかかる費用について

女子学院中学校の入学後にかかる費用についてご説明いたします。
授業料について
・授業料 41,000 円
諸費について
・施設費 15,000 円
・冷暖房費 2,200 円
・JG会費 800 円
・生徒会費 390 円
・旅行積立金 3,800 円
・クラス費 100 円
・月額合計(予定) 63,290 円
(ただし、入学年度の4月のみ防災費740円が加算されます。)
その他の費用について
教材費やICT機器購入費が別途必要になります。
女子学院中学校の良い口コミと悪い口コミ

女子学院中学校の良い口コミと悪い口コミについて紹介します。
良い口コミ
まずは、女子学院中学校の良い口コミについて紹介します。
校則が4つしかなく、それ以外は生徒の自主性を重んじた運営がされているとても理想的な中学校です。キリスト教に基づく先生方の指導方針ももちろん最高ですが、これまで150年近く行われてきた他者との違いを受け入れ個性的な1人1人の生き方を作り出していく方針はとても魅力的です。
元気で明るい人は、楽しい学校生活を送ることができると思います。体育祭やマグノリア祭など、生徒主体となって行うことが多く、とても忙しい学校生活です。くちゃ可愛い。
生徒達は非常に伸び伸びしており、先生達の子どもに対する愛情と信頼を感じることができます。PTA活動も楽しいです。我が家にとっては最良の学校です。
悪い口コミ
口コミを見て参考にすることは大事ですが、信用しすぎることはよくありません。子どもと学校の相性を確かめるには「学校行事を見に行く」「学校見学にいく」など、実際自分の目で見て感じることが大切です。
保護者に対して少しクローズ過ぎる感があり、子供とかなり緊密にコミュニケーションを取らなければ学校生活が見えにくい。
とにかく教師が楽しすぎで、私立に入れたのに不満は多い。進学に関してももう少し興味をもって欲しい。さすかに生徒の能力に頼りすぎで不満は多い
もっと学習面のサポートがほしい。教員があまりにも放任。生徒に任せるといっても限度があります。
生活の面で自由度が高い反面、勉学においては個人任せで、受験に際しても放任である。全て個人任せ。放っておいても自分から進んでやる気のある子供向け。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7475/
まとめ
いかがでしたでしょうか。女子学院中学校は自由度が高く、個々の生徒が持つ可能性を最大限に引き出し、豊かな人間性を育むことができる学校です。豊かな国際感覚を持った女性の育成を目指し、多様な価値観を尊重する姿勢の涵養というところも特徴的でしょう。また、独自の宗教色から奉仕の精神を大切にし、社会に貢献できる人材の育成を重視しています。志望選定の判断材料になりますと幸いです。