学習院中等科は、東京都豊島区に位置する私立の準完全中高一貫男子校です。
部活動ではサッカー部やテニス部が大会に出場するなど注目されています。
今回は、学習院中等科の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
学習院中等科の特徴

名称 | 学習院中等科 |
所在地 | 〒171-0031 東京都豊島区目白1-5-1 |
最寄り駅 | JR山手線「目白駅」徒歩約30秒 |
設立 | 1877年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 有り |
上履き | 有り |
出身有名人 | 中村鷹之資/歌舞伎役者 |
学習院中等科は、「ひろい視野」「たくましい創造力」「ゆたかな感受性」の3つの言葉を教育理念とし、さまざまな経験の中で社会で活躍できる人材の育成に取り組んでいます。
学習院中等科のコースの特徴について
学習院中等科は英語学習に力を入れていることが特徴的です。
習熟度別にクラス分けを行い、およそ3年以上継続して英語を習っているものを既習組、それ以外を未習組として分割しています。各学期ごとに成績等に基づいてクラスの入れ替えを行い、生徒の意欲を引き出しながら一人ひとりに合った指導を行っています。
また、ニュージーランド短期研修や、アメリカの協定校であるセント・ポール校との交換留学プログラムなど海外での実践的な学習ができるコースも充実しています。
学習院中等科の偏差値レベル

学習院中等科の偏差値 | |
学習院中等科 | 63 |
偏差値が近い学校 | |
東京都市大学付属中学校 | 65 |
成城中学校 | 60 |
学習院中等科は都内でも上位の私立男子校ですが、しっかりとした基礎固めをベースに標準〜応用レベルの問題を徹底することが大変重要です。
学習院中等科と同レベル程度の偏差値の学校には、東京都市大学付属中学校や成城中学校などがあります。
学習院中等科の入試対策

入学試験では傾向と対策も大事ですが、それ以上に考える力、それを支える幅広い知識と学力が大きな鍵となると言われています。
国語の傾向と対策について
試験時間は50分、100点満点です。
正誤選択・穴埋め・抜き出し・記述問題がバランス良く出題されています。
30字以上の要旨をまとめる問題が出題されることもあるため、日頃から問題集や過去問を使って上手くまとめられるように練習しておきましょう。
算数の傾向と対策について
試験時間は50分、100点満点です。
範囲としては数・速さ・図形の問題が頻出です。
図形は、立体図形より平面図形が多く出され、角度や面積、図形の移動がよく出題されます。
速さでは、グラフの読み取りが難しい問題もあるため、普段から問題集などを使って繰り返し学習をしておく必要があります。特に時間がかかる問題は効率的な解法技術が求められるため、過去問を繰り返し解くことで、時間配分に気をつけながら問題形式に慣れておきましょう。
理科の傾向と対策について
試験時間は40分、80点満点です。
各分野からまんべんなく出題される傾向にあります。単純な計算よりも考察力を求められる問題が多く出題されるため、日頃から問題集や過去問を使って様々な形式の問題にも慣れておくことで高得点を狙えるようになります。
また、時事問題からの出題もあるため、日常的にニュースや新聞を通して把握しておく必要があります。
社会の傾向と対策について
試験時間は40分、80点満点です。
地理、歴史、公民もしくは時事問題をベースとしたものから総合的に出題される傾向にあります。
解答形式は、記述問題もあるため単純な暗記をするのではなく、前後の流れなども含めて理解しておく必要があります。
日頃から過去問やニュースを通じて幅広い知識を確実に蓄えていくことが大切です。
学習院中等科の受験を検討中の方へ
また、こうした対策は学習院中等科の受験指導に強い講師に教えてもらうことが、最大の近道です。詳しくはこちらをご覧ください。
学習院中等科の入学後にかかる費用について

※参考として2024年度の納付金を掲載します。
納付金
授業料(年額)(2期に分納可)718,000円
維持費(年額)292,000円
諸会費(父母会費、輔仁会費)(年額)13,800円
その他積立金等(年額)(1年次の場合)150,000円
※在学中、授業料その他について変更があった場合は、新たに定められた金額を納めることになります。
その他
生徒用ノートパソコン購入費(1年次)
100,000円程度
※購入費には端末費、設定費、物損補償費等が含まれます。
※ 入学手続時に施設費などの一部を納入する学校もあります。
※ 別途制服・制定品などの購入も必要です。
※詳しくは公式ホームページをご覧ください。
学習院中等科の良い口コミと悪い口コミ

学習院中等科の口コミをご紹介します。
良い口コミ
伝統及び格式のある学校であることから、落ち着いて学べる学校である。内部進学が前提のため、受験勉強を気にせず落ち着いて勉学に取り組める環境だと思う。
歴史があり、設備も整っていて、良い学校だと思います。
全体的にみんな優しいです。夏休みの課題が多すぎるとは思います。
個性が強い先生が多いという特徴があります。なので、テストに出題される問題がわかりやすい先生もいます。しかし、絶対評価なので毎年退学になる人数がわかりにくいのも特徴と言えます。
テストの結果が進学基準に満たない場合、3年生は放課後に補修があります。
高校は殆どが内部進学で、大学は国公立や早慶、医学部のある大学進学実績多数です。附属なので内部推薦は勿論多いです。
悪い口コミ
ロコミを見て参考にすることは大事ですが、鵜呑みにするのはよくありません。子どもと学校の相性を確かめるには「学校行事を見に行く」「学校見学にいく」など、実際自分の目で見て感じることが大切です。
部活は比較的活発です。大会も大体の部活は都大会レベルには入ってます。しかし、これは学習院だけじゃないかもしれませんが、顧問が全く練習に参加せず練習試合にちょろっと顔を出して、スタメンを勝手に決めてます。他の人は頑張って努力してるのを見てないので、いつもスタメンは固定されてます。
スマホを持っていけないのが今の時代に沿っていない気がしますが、それ以外はとくにブラック校則のようなものはないです。
校則は厳しいと思います。代表的なものだとスマートフォンの持ち込み禁止、ペットボトルの持ち込み禁止などといったものがあります。先生によっては忘れ物の数によって反省文を書かされることもあります。また、科長先生に呼び出しされるほどの問題を起こし、まずいことになると2つ溜まったら退学となるスタンプが押されます。
補習は中3は希望制でありますが、それ以外は特にないです。外部受験は高等科への推薦の人が多いので少なく、特にサポートもありません。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/7798/
まとめ
いかがだったでしょうか。学習院中等科は6年間の一貫した教育課程や学習環境の中で、多彩で豊かな教育内容の展開を通じて、個性や創造性の伸長を図ることができる、学びの深い学校と言えそうです。
受験を希望する際には、私立中高一貫の男子校という特徴を踏まえた上で総合的に検討されるのが良いかもしれません。