自由な校風と高度な学習環境で知られる、東京の名門校、渋谷教育学園渋谷中学校。
今回は、渋谷教育学園渋谷中学校の校風、偏差レベル、入試情報、進学実績など詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
渋谷教育学園渋谷中学校の特徴
名称 | 渋谷教育学園渋谷中学高等学校 |
旧名称 | 中央女学校 |
所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-21-18 |
最寄り駅 | 渋谷駅JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン 地下鉄銀座線・半蔵門線・副都心線 東急東横線・田園都市線 京王井の頭線渋谷駅から徒歩7分(B1出入口から明治通りを原宿方面へ) 明治神宮前駅地下鉄千代田線・副都心線明治神宮前駅から徒歩8分(明治通りを渋谷方面へ) |
設立 | 1924年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 無し |
出身有名人 | 竹俣紅(元棋士、タレント)、岩田絵里奈(日本テレビアナウンサー) |
渋谷教育学園渋谷中学校は、1996年設立の完全中高一貫校で、「自調自考」を教育理念に掲げています。生徒が「自ら調べ、自ら考える」力を育て、21世紀の国際社会で活躍できる人材の育成を目指しています。自由な校風が特徴で、制服の着用基準や携帯電話の持ち込みなど、多くの場面で生徒の自主性を尊重しています。
授業面では、「校長講話」や「自調自考論文」など、生徒の主体性を育む特別プログラムが充実しており、国際教育にも力を入れています。少人数の英語授業や海外研修を実施し、国際感覚を育む教育が特徴です。
多彩な部活動も魅力で、運動部、文化部ともに幅広い選択肢があり、生徒の興味や個性を大切にしています。
渋谷教育学園渋谷中学校は、自主性と国際性を重視した教育を展開し、生徒が自ら考え、行動する力を育てる環境が整っている学校と言えるでしょう。
渋谷教育学園渋谷中学校の偏差値レベル
渋谷教育学園渋谷中学校の偏差値 | |
渋谷教育学園渋谷中学校 | 71 |
偏差値が近い学校 | |
栄光学園中学校 | 71 |
慶應義塾中等部 | 71 |
渋谷教育学園渋谷中学校の偏差値レベルは、一般的に71前後とされており、非常に高いレベルに位置しています。これは栄光学園中学校や慶應義塾中等部と同程度の偏差値で、全国でもトップクラスに近い難関校の1つです。
入試では、特に算数と理科に特徴があり、高度な思考力と応用力が求められます。合格を目指す受験生にとっては、過去問演習を通じて学校独自の出題傾向に慣れ、幅広い知識と柔軟な思考力を養うことが重要でしょう。
渋谷教育学園渋谷中学校の入試対策
・学力試験の点数配分
渋谷教育学園渋谷中学の科目別配点と試験時間は以下の通りです。
国語 | 100点 | 50分 |
算数 | 100点 | 50分 |
理科 | 50点 | 30分 |
社会 | 50点 | 30分 |
算数と国語に重点が置かれていることがわかります。
合格最低点ラインは明確には設けられていませんが、第1回、第2回ともに60%程度が目安とされています。より安全を期すなら65%程度の得点を目指すことが望ましいでしょう。
・各科目の対策
国語
文章量が多いため、速読力を身につけることが求められます。また、語彙力や文法の知識をしっかり固めるとともに、選択問題では複数の作品の解釈から誤りを見つけ出す練習を行いましょう。
算数
図形問題の出題割合が高いため、重点的に対策する必要があります。また、速さや場合の数といった頻出単元を押さえることも重要です。さらに、作図問題の練習を行い、独自性のある問題に慣れておくとよいでしょう。難問が多いため、応用力を養うことも意識しましょう。
理科
長文を短時間で読み解く力が必要です。また、問題文や資料から必要な情報を抽出する力を養うことで、効率的に回答できるようになります。知識量、読解力、思考力をバランスよく伸ばすことも大切です。
社会
地形図や地図の読解力を養い、歴史の基礎知識を固めましょう。また、公民や時事問題にも対応できるように幅広く学習することが重要です。
全体的に、問題文をしっかり読み込み、与えられた情報から思考する力が求められます。過去問演習を通じて、学校独自の出題傾向に慣れることも重要です。
渋谷教育学園渋谷中学校の入学後にかかる費用について
入学後にかかる見込み費用は以下の通りです。詳細は公式学校紹介パンフレットの末尾をご参照ください。
① 入学納入金
項目 | 金額 | 備考 |
入学金 | 290,000円 | |
施設拡充費 | 70,000円 | |
合計 | 360,000円 |
② 月額納入金
項目 | 月額 | 備考 |
授業料 | 44,500円 | |
施設費 | 17,000円 | |
研修積立金 | 5,000円 | |
生徒会費 | 1,000円 | |
教育後援会費 | 2,500円 | |
月額合計 | 70,000円 | (年額合計: 840,000円) |
③ その他
項目 | 金額 | 備考 |
教育後援会入会金 | 3,000円 | |
教材費 | 55,000円 | |
制服等(学校規定品) | 約110,000円(男子)/ 約120,000円(女子) | |
合計 | 約168,000円(男子) / 約178,000円(女子) |
年額合計
総計 | 約1,370,000円(男子) / 約1,380,000円(女子) |
備考: その他、オーストラリア研修(中学3年希望者)に関わる積立金が別途かかります。また、研修積立金・教材費は中学卒業時に清算されます。
渋谷教育学園渋谷中学校の良い口コミと悪い口コミ
渋谷教育学園渋谷中学校の口コミについて、良い口コミと悪い口コミをそれぞれ紹介いたします。
良い口コミ
まずは、良い口コミを紹介いたします。
先生方が熱心で授業のレベルが高く、勉強意欲に十分こたえてくれるので、本人も勉強が楽しいと言っています。英語に関してはアルファベットが書けるか書けないか程度の状態で入学しましたが、すでにかなり力がついてきているようです。
自由な校風で個々の個性を否定せず、グローバルな校風は、最初は戸惑うものの、自ら考えるようになるため、素晴らしいと思う。
自由な校風と高レベルな授業を活かし、自主的に学び成長できる環境が整っていると評価する声が多く見られました。
悪い口コミ
続いて、悪い口コミの紹介です。なお、口コミを参考にすることは大切ですが、信用しすぎることは避けましょう。学校との相性を確かめるには、実際に学校行事を見に行ったり、学校見学に参加したりするなど、自分の目で見て感じることが重要です。
補習はあるが、一二年生の間に成績が悪いと無理やり行かされるだけで、実際に「補習」をするのではなく怒られてプリントを配られるだけなのでまったく意味がないと思う。
図書館は狭いが充実している。校庭はテニスコート1面だけで無いに等しいし、全体的に人数にしては狭い。
渋谷なのでもちろん治安は良いとは言えないが、駅も近く、思っていたよりも静かだった。
男子の制服はダサすぎて文句を言う人がたくさんいる。女子はマシだが。
渋谷という立地から、校庭やプールなどはありません。校舎はビル形式、専用のグラウンドは離れたところにありますが、活発な生徒にとっては物足りないかもしれません。
施設の狭さや補習の質、制服のデザインなど、細かい点での不満が見られましたが、学校の本質的な部分を批判するような厳しい意見は少ない印象でした。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7736/
まとめ
いかがでしたでしょうか。渋谷教育学園渋谷中学校は、独自の教育プログラムと自由な校風により、生徒の個性と可能性を最大限に引き出す教育を実践しています。高い学力と国際性を身につけたい方、自主性を伸ばしたい方にとって、非常に魅力的な学校と言えるでしょう。志望校選びの際には、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。