香蘭女学校中等科は、東京都品川区旗の台にあるミッション系の完全中高一貫教育を提供する女学校です。人間教育と教養教育を重視し、有為な女性を育てることを目的としています。
今回は、香蘭女学校中等科の校風、偏差レベル、入試情報、進学実績など詳しく解説していきます。志望校選定の参考にしてみてください。
香蘭女学校中等科の特徴
名称 | 香蘭女学校中等科 |
旧名称 | 香蘭女学校 |
所在地 | 〒142-0064 東京都品川区旗の台6丁目22−21 |
最寄り駅 | 東急大井町線・池上線「旗の台」駅徒歩5分 |
設立 | 1888年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 有り |
出身有名人 | 黒柳徹子 片桐はいり 大塚寧々 カルメン・マキ |
キリスト教の教えである愛と、日本伝統の礼を両輪とした教育理念が受け継がれています。
一人ひとりを大切にするという同校の理念があり、どんな個性も受け止めることによって、穏やかで素直な生徒が多いという特徴があります。
教育の特色として、カナダやイギリスでの国際交流、学校内外でのボランティアなど、多彩な体験のチャンスを用意しています。また、学年の縛りがない行事や、自由参加の行事が数多く用意されているのも特長です。
授業では、多様な講座を開講しており、クラスは習熟度によって分けることをせず、互いに学び合い教え合う環境を大切にしています。
そして、学生生活に慣れない中学1年生をサポートするため、高3生から選ばれた者が「ビッグシスター」として、勉強のことから青春の悩みまで様々な相談にのり、後輩を助けることが自分達の成長にも繋がるような制度もあります。
香蘭女学校中等科の特徴について
香蘭女学校中等科は、中高一貫教育校でありそのまま高校への進学も可能です。6年間におよぶ一貫教育のメリットを活かすことができます。英語教育には力を入れており、週6時間もの授業があり、全学年でクラスを2分割した少人数制の授業を週3時間導入しています。ネイティブスピーカーによる英会話の授業、洋書の多読・多聴や、オンラインスピーキング、自由作文など工夫を凝らした授業が行われています。
香蘭女学校中等科の偏差値レベル
香蘭女学校中等科の偏差値 | |
香蘭女学校中等科 | 63 |
偏差値が近い学校 | |
頌栄女子学院中学校 | 64 |
立教女学院中学校 | 61 |
2024年度より入試方法が変更となり、これまでの2科・4科の選択制で実施していた2月1日の入試科目が4科受験のみとなります。2月2日の入試は2科目のみで現時点で変更はありません。
香蘭女学校中等科の入試対策
算数
試験時間50分の100点満点です。例年大問は3題、大問1は小問が14題、大問2,3は小問が4題出題されます。大問2は条件整理や数の性質などが多く、大問3は図形問題が頻出です。難易度が高いため、いかに早く大問1を終わらせ、大問2,3に時間を使えるかが重要になってくるので、素早い計算力をつけることがポイントです。
国語
試験時間50分の100点満点です。例年大問2題で構成されます。2題の読解問題からは合わせて20題ほどの小問が出題されます。選択肢の数が多い選択問題や、正誤問題が出題されます。記述問題が頻出なので普段から記述問題の対策をしておくことが重要になります。
理科
試験時間30分の50点満点です。例年大問5題で構成されています。大問1は各分野から小問集合、大問2は地学、大問3は生物、大問4は物理、大問5が化学分野と、各分野からバランスよく出題される傾向にあります。難易度の高い問題が多く、計算問題やグラフなどの作図も出題されるので過去問を解いて傾向を掴んでおくことが対策につながります。
社会
試験時間30分の50点満点です。例年大問3題で構成されています。大問1は地理、大問2は歴史、大問3は公民の分野の出題傾向がありますが、歴史、公民分野は得点の比重が大きいため、過去問を解いて傾向を掴み対策をしておくことが重要です。
香蘭女学校中等科の入学後にかかる費用について
ここでは香蘭女学校中等科の費用についてご紹介します。
初年度納入金合計 1,239,200円
入学金 300,000円
授業料 476,000円
施設設備資金 200,000円
生徒活動費 7,200円
旅行費等積立金 130,000円
紫苑の会費 18,000
教育推進費 108,000円
※その他、制服、副教材、ICT機器等の購入費用が別途必要
香蘭女学校中等科の良い口コミと悪い口コミ
さすが人気の学校ですので口コミは概ね高評価です。特に多く記載が見られるワードとしては、「のびのび」・「学習環境の良さ」「いじめの少なさ」などとなっています。
良い口コミ
立教に半分以上行けるのでとても良い環境だと思います。また、中間テスト、期末テストの他にも個々の授業で確認テストが行われることもあり、生徒たちが周りに負けないように日々勉強を頑張っているので良いプレッシャーが少しかかり、お互いに自分を高めていける環境です。
上級生の高等科3年生が中等生の面倒や相談にのったり、学習面でもアドバイスをするようなところがいい。
悪い口コミ
スカートの丈などに少し厳しめかなと感じます。採寸の時に色々言われるのですが、香蘭の学校生活を送っている時にはたまに家庭科の先生に言われるくらいです。後は、派手なことが好きな人にはあまり向いていないかなと思います。派手な子もいるのですが制服は地味でメイク禁止パーマ禁止ヘアカラー禁止ヘアアクセサリーなども大体禁止なのでそこら辺を注意してください。時々ヘアアクセサリーをつけている人が居ますが、ものすごく厳しく注意されるというのはあまり見た事がありません。
制服正直みんなダサいと言っています
中1の時はダサくて本当に嫌でしたが今ではもう制服のダサさはネタです
中高生からすれば可愛くないですが大人の方からすれば品があると言われます
まとめ
今回は、香蘭女学校中等科の学校情報や評判についてご紹介しました。立教大学の指定校となっていて、毎年、1学年の約半数にのぼる80人が立教大学へ進学。20名程がAO入試や指定校推薦をとり、残りの約70名が一般受験するのが例年の動向です。
将来のキャリアアップを視野に実施している非常に優れた学校のため、しっかりと対策を行い、合格を目指しましょう。