難関校のなかでも「面倒見が良い学校」として知られている駒場東邦中学校。
今回は、駒場東邦中学校の校風、偏差レベル、入試情報、進学実績など詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
駒場東邦中学校の特徴
名称 | 駒場東邦中学校 |
所在地 | 東京都世田谷区池尻4-5-1 |
最寄り駅 | 京王井の頭線「駒場東大前」駅より徒歩10分 |
設立 | 1957年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 有り |
上履き | なし |
出身有名人 | 秋山仁(数学者)、国定勇人(衆院議員) |
現在では広く実施されている少人数制授業や習熟度別授業を創立当時から実施。また、6ヵ年をかけてきめ細かく生徒を指導するために50年以上も前から高校入学生を募集しない「完全中高一貫校」とするなど、いまでは当たり前となっている手法を早くから取り入れている駒場東邦中学校。中学受験界隈では「面倒見が良い」学校というイメージが定着していますが、それはこういった歴史が裏打ちしているものと思われます。
抜群の進学実績
駒場東邦といえば、抜群の進学実績が挙げられます。東大合格者数ランキングではTOP10の常連。東大だけでなく京大などの国公立大、医学部へ毎年多数の合格者を輩出しています。
充実した部活動・行事
優秀な進学実績を上げる一方、生徒たちは部活動や行事にも全力です。生徒の自主性を尊重する校風の中で、生徒自らが企画する行事も多く、例えば修学旅行などは1年前から行き先や何をするのかまで生徒たちがディスカッションして作り上げていくそうです。
駒場東邦中学校の偏差値レベル
駒場東邦中学校の偏差値 | |
駒場東邦中学校 | 67 |
偏差値が近い学校 | |
麻布中学校 | 68 |
海城中学校 | 67 |
難関校のひとつとして位置づけられており、偏差値の高さはトップレベルです。
駒場東邦中学校の入試対策
算数の傾向と対策について
率直に、かなりレベルの高い問題が出題されます。簡単に解ける問題は出ない、と思って臨んでもいいレベルです。ポイントとしてよく言われるのは、上から順番に解こうとせず、解ける問題から取り組むこと。解く問題の取捨選択が必要です。
立体図形・平面図形どちらも出題されることが多く、図形問題は必ず対策しておく必要があります。
国語の傾向と対策について
駒場東邦中学校の国語は例年、大変文量の多い(長い)物語文1題から小問が出題されています。2024年度入試は例年少なめの文量でしたが、それでもおよそ8,000字の文量でした。集中して長い文章を読む力、また扱う題材も多岐にわたるため、普段から幅広い内容に触れておくことが必要です。また、記述問題が合否を分けるといわれており、普段からの訓練が必須といえるでしょう。
理科の傾向と対策について
医学部へ多数の合格者を輩出しているだけあり、駒場東邦中学校の理科は大変ボリュームがあり、難易度も高いものになっています。思考力や記述力を問う傾向にあり、幅広い分野で相応の理解度が無いと太刀打ちできないといえます。駒場東邦中学校を志望校に入れる場合は、早期に過去問に慣れていくといいでしょう。
社会の傾向と対策について
知識が必要な問題の難易度は(他の科目と比較して)そこまで高くはなく、思考力が問われる問題で合否の差が出ます。国語のように、リード文から正解を導き出す問題や、グラフ・図を読み取る問題で差をつけられるよう、知識の習得はもちろんのこと、そういった問題に慣れるように対策をしていきましょう。
駒場東邦中学校の入学後にかかる費用について
駒場東邦中学校入学後に発生する費用をご紹介します。
項目 | 費用 |
入学金 | 300,000円 |
授業料 | 492,000円 |
施設維持費 | 48,000円 |
その他 | 288,000円 |
駒場東邦中学校の良い口コミと悪い口コミ
駒場東邦中学校に関する口コミをご紹介します。
なお、口コミを参考にすることは大事ですが、あまりにも信用しすぎることは良いことではありません。お子さまと学校の相性を確かめるには「実際に学校を見に行く」ことが大切です。あくまでご参考程度にご覧ください。
良い口コミ
まずは駒場東邦中学校に関する良い口コミをご紹介します。
駒場東邦は自由度が高く、子供達がのびのびと勉強や部活に励む事ができます。又、授業の質がとても良く、東京大学やその他難関校の医学部に多数の生徒が進学しています。
自律的に行動する環境。集まる生徒の人柄もおっとりした感じが多く、程よい放任環境の中で自然と友達との協力意識が育まれるので、精神的にも成長できると思う
進学校によくある傾向ですが、生徒の自主性を大切にのびのびとした校風であることが窺えます。
悪い口コミ
逆に駒場東邦中学校に関する悪い口コミをご紹介します。
なんといっても留年と退学者が結構出るのでみんな試験前あたりからびくびくしている。
進学校だけに落ちこぼれるとつらいです。やる気のある子はどんどん伸ばして貰えますが、つまづくと進度も速いので厳しいです
優秀な進学実績を上げているからこそ、そこから取り残されてしまうとなかなか厳しい面があるようです。
まとめ
都内男子校の最高峰である駒場東邦中学校の特徴をご紹介しました。目を見張るべく進学実績はさることながら、「自主独立の気概」を掲げる同校だけに、行事や部活動をはじめとした日々の学校生活においても、レベルの高い自主性を発揮する生徒が多いということが大きな特徴といえるのではないでしょうか。本記事が志望校選びの一助になれば幸いです。