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【現役早稲田生が解説!】早稲田大学法学部入試 国語の傾向と対策

【現役早稲田生が解説!】早稲田大学法学部入試 国語の傾向と対策 大学受験

「国語」は文系科目の中で最も対策のしづらい科目だといわれています。その上早稲田大学法学部の入試で、国語は早稲田の中で最も高い難易度を誇っているとされています。ですがしっかりと対策をしていけば、確実に合格点を取れます。

この記事では「国語の偏差値を上げて早稲田大学法学部に合格したい」という皆さんのために、早稲田大学法学部の入試における国語の基本情報、各大問ごとの傾向と対策、スランプの対処法、そして受験生からよくある質問を、実際に偏差値40から一般入試で法学部に逆転合格した現役早大生(法学部・2年)が伝授します!

早稲田大学法学部入試における国語の基本情報

先述の通り、早稲田大学法学部の国語は出題形式がかなり独特で、早稲田の中でも一番の高難易度を誇っているとされています。そこでまず対策を始める前に、出題形式を知ることは必須です。ここでは入試における国語の配点と制限時間・出題形式について解説します。

配点と制限時間

法学部は英語、国語、社会or数学の3教科全体で150点あります。中でも国語の配点は50点で、2番目に高い配点を誇っており、全体の3分の1を占めています。そして時間は90分と、問題数に対してかなり少なめに設定されています。筆者は本番時に1分くらいしか時間が余りませんでした。

出題形式

例年全体で4題出題されています。現代文が2題、古文・漢文が1題ずつ出題されています。
Ⅰ 古文
Ⅱ 漢文
Ⅲ 現代文
Ⅳ 現代文(記述あり)

現代文の傾向と対策について

現代文は国語の中で一番対策が難しいセクションであるといわれています。筆者も現代文の対策に一番苦労しました。しかし確実に対策をしていけば、苦手な人でも得点源になりますので、怠らないようにしてください。

傾向

同じ早大入試の中でも、法学部の現代文は最も難しいと言われています。文量は2題合わせて7,000〜8,000字程度で、難関校のなかでは標準的な文量と言われています。文章の内容は、現代社会や政治、哲学、文化という、受験生からすれば馴染みが薄くとっつきにくいテーマが多いです。さらに抽象語や専門用語が多用されて硬質であるがゆえに、文章自体抽象的なものが多いです。

2題あるうちの最初の1題目は法学部のなかでは比較的読みやすい文章となっていますが、2題目は前問以上に抽象度が増して、問題の最後に記述説明問題が出題されるためより難易度が高いです。

問題の解き方としては、他の古文・漢文含めて大問の順番に解いていきましょう。記述説明問題は解答に時間がかかるため、最後に余った時間で解きましょう。

対策

ここでは現代文の対策を解決します。

知識・教養を身につけよう 

文章の中に抽象語や専門用語が多用されているので、まず意味を知っていなければ内容が理解できないということもよくあります。そこで高度な知識・教養が求められています。対策としては、単語帳で意味を覚えていくか、問題演習や過去問演習、模試を通じて分からない単語があればノートにメモをして、あとから復習することによって知識力を高めることができます。

高度な文章に耐えうる読解力を身につけよう 

文章の内容が特に抽象的なので、高度な論理的思考・読解力が求められます。難易度の高い問題集を使うか過去問演習を重ねることによって、この抽象的な文章に慣れていきましょう。

記述問題はかなり難しい

前述の通り、一番最後の問題で120字〜180字以内で解答させる記述説明問題が毎年出題されています。字数制限が長い上に、問題文すら抽象的で解答が非常に難しいです。自分で自己採点するのみでは限界があるので、学校の先生や予備校の講師、家庭教師の先生に添削をお願いしましょう。

そしてこれは私が本番時に経験したことで、同じような経験をした人のために書きます。最後の記述問題なのですが、当時の私は本当に問題で何を聞かれているのか理解できなくて、どのような答えを書けばよいのか全然分かりませんでした。そこで私にある考えが浮かんできました。それは「問題の一番最後に出題されているのだから、受験生が文章全体の内容を理解できているかどうかを試しているに違いない。そこで文章中で特に何度も強調されているキーワードを集めて、一つの文章にすればいいのでは」ということです。あの回答が本当に正解だったのかどうかわかりませんが、もし問題の内容が全然理解できなくて、何を書けばよいのか一切分からない状況であれば、最終手段だと思ってこの手法を思い出してください。

古文の傾向と対策について

古文は国語のなかでは比較的対策しやすいセクションです。確実に対策して、高得点を狙いましょう。

傾向

内容は理解しやすいといわれていますが、設問が難しかったり、他の選択肢と区別がしづらかったりして、簡単だと言うことは出来ません。

対策

ここでは古文の対策を解説します。

文法を確実に身につけよう

古文を読むにあたって、文法は必須の知識です。その上直接的に文法知識を問うている問題が例年出題されているので、抜かりなく対策をする必要があります。文法書を暗記し、それに添付されている文法問題を解いていくことによって、知識を盤石なものにしましょう。参考書ですが、筆者は学校で配られた文法書である『<三訂版>完全傍訳 やさしくくわしい古典文法』(尚文出版)を使いました。大学受験で暗記する古典文法はほぼ決まっているので、参考書は学校で配られたものか、単語帳の最後に付録としてついている物で十分だと思っています。

単語を確実にしよう

文法のみでは当然文章の内容を理解することは出来ません。特に法学部の古文では他の大学ではあまり見ない難しい単語が注釈なしで登場することがあるので、単語帳は網羅的に暗記する必要があります。古典の暗記に抵抗がある人も少なくないので、暗記しやすい単語帳から始めることがおすすめです。筆者は『古文単語ゴロゴ プレミアム+(古文ゴロゴ)』(スタディカンパニー)を使って単語の暗記に対して抵抗をなくしたうえで、『古文単語330三訂版』(いいずな書店)を派生語まで暗記することによって、確実に単語力を身につけました。

問題演習を重ねよう

ここまで単語や文法を勉強してしていざ本文を読もうとしても、古文は一般的な受験生はほとんど読まないはずの文章なので、最初から理解できる受験生も少ないそうです。そこで慣れが必要になります。筆者は問題演習や過去問演習を重ねることによって、古文読解に慣れました。

漢文の傾向と対策について

早稲田の漢文は難易度がそれほど高くなく、基礎的な知識を問う問題が出題されます。ですので対策をして、確実に失点しないようにしましょう。

漢文を読むにあたって、一番大事な知識は文法です。ですので「文の構造」や「句法」を確実に習得しましょう。単語は暗記するに越したことはないですが、筆者は時間の関係で参考書の半分くらいしか暗記できていない状態で試験に臨みました。読解力も多少必要なので、問題演習・過去問演習をすることによって身につけましょう。

スランプに陥った時は

数カ月、数年単位になる長い受験期間ですので、スランプに陥ることもあります。特に自分のように元々まともに勉強したことのない生徒が実力を底上げするタイプの受験だと、ほとんどの場合スランプに陥ることがあります。しかし焦らないでください。必ず対処法があって、本番までに解決できれば何の問題もありません。

基本に立ち戻ろう

まず原点に立ち戻りましょう。自分は英語の長文問題でスランプに陥ったとき、自分が持っている中で一番簡単な問題集を解きました。「現代文レベル別問題集③」と「古文レベル別問題集①」をもう一回解きなおして、また過去問も志望校のレベル順に挑戦していくと、自然とスランプから解放されます。要するに自分が辿ったルートをもう一回辿り直せばよいのです。

私は現代文で3回ほど、古文で4,5回ほどスランプに陥りましたが、焦らずにこの方法を繰り返したらどの回でも自然と抜け出せました。

よくある質問

Q
早稲田の国語に慣れるために、オススメの学部はありますか?
A

『教育学部>文・商・人間科学部>法学部』の順(現古漢融合問題の出題される学部を除く)に解くことをお勧めします。教育学部は早稲田の中でも一番問題難易度が低いといわれているので、まずはここから挑戦すべきです。それに慣れて来たらより問題難易度の高い学部を解いて、最後に法学部を解くというルートをたどりましょう。

Q
古文常識はどの程度習得しましたか?
A

実はほとんど知らないまま本番に臨むことになりました。ただ社会は日本史選択だったので、背景知識はある程度習得できていました。ですので日本史選択であれば最悪の場合全く習得できていなくても、恐らく何とかなる可能性がありますが、オススメしません。

Q
和歌の解釈の仕方はかなり複雑ですが、身につけた方がいいですか?
A

身につけるに越したことはありません。和歌は解釈の仕方がかなり複雑ですが、問題文の意味を深く理解するうえで重要なポジションを占めています。そのうえ現代語訳が直接出題される可能性も否定できないので、古文が得意、かつ対策する時間があれば身につけた方が無難でしょう。筆者は前述の通り解釈を知らないまま本番に臨んだので、和歌の解釈は表面上言葉から読み取れる意味と、文脈からある程度読み取れる意味を駆使して少しだけ解釈することで乗り切りました。

Q
古文解釈の参考書を購入するのはアリですか?
A

古文の解釈の仕方は英語みたいなもので、そういう明確な解釈法に頼らない人もいれば、身につけてから論理的に文章を把握する人までいます。もし後者のタイプの受験生さんであれば、古文解釈の参考書を購入するのはアリだと思います。

Q
本番時のメンタル調整はどうしていましたか?
A

自分は「期待しない」を徹底しました。むしろ結果に関してはかなり否定的に考えていました。変に期待してしまうと「その期待を実現しなければ」と変な方向に気張ってしまうので、いらない緊張を起こしてしまうと考えていたからです。いらない緊張をなくすことによって程よい緊張感を持って試験に臨むことができました。ちなみに人間は適切な緊張感を持っていると、普段よりも良い結果を残せるそうです。

まとめ

早大法学部の国語は早稲田の中で最も難易度が高いといわれるほどの高難易度を誇ります。ですので、入念な対策が不可欠です。筆者は元々国語がかなりの苦手科目で、偏差値も上下することを繰り返して最後まで伸び悩んでいましたが、過去問演習を重ねることによって徐々に得点を上げていきました。本番直前では一番得意なのではないかというほどにまで伸ばすことに成功しました。ついに本番では他の科目と同じように7割ほど(自己採点)得点することができました。

国語は文系科目の中で一番対策することが難しい科目です。だからこそ過去問対策による「慣れ」が一番結果を左右する科目でもあります。読者のみなさんはどうかこれを参考に国語の成績を伸ばしてください。

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