「輝玉祭」という文化祭で毎年1万人以上が来場する攻玉社中学校。
今回は、攻玉社中学校の校風、偏差レベル、入試情報、進学実績など詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
攻玉社中学校の特徴
名称 | 攻玉社中学校 |
旧名称 | 蘭学塾「攻玉塾」 |
所在地 | 東京都品川区西五反田5-14-2 |
最寄り駅 | 不動前駅(東急目黒線)徒歩2分 |
設立 | 1863年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 有り |
上履き | 無し |
出身有名人 | 鈴木貫太郎(元総理大臣・元外務大臣)関口穣二(元プロ野球選手) |
「他山の石以て玉を攻くべし」という「攻玉」の精神を基本に、創設者近藤真琴による和魂漢洋才の精神を正しく理解し、全人教育の理想達成に努力することが根本となっています。
中高6年間を2年ずつに分割した「3ステージプログラム」による指導が展開されており、学校行事は、林間学校・臨海学校・スキー学校・体育大会・英語暗誦大会・キャリアガイダンス講演会など多岐にわたります。
一部引用:https://www.yotsuyaotsuka.com/juken/data/?code=215
攻玉社中学校の3ステージプログラムの特徴について
攻玉社中学校では、6年間を2年ずつのステージに分けて、各ステージごとに異なる独自のクラス編成や指導を実施しています。
STAGE1 1~2年生(中学1年~中学2年)
攻玉社男子としての土台作りがメインです。学びへの姿勢や心構えなど、人間力を鍛えます。
・1年生のテーマ「可能性を見出し、自信を引き出す。」
授業、クラブ活動、行事などバランスの取れたカリキュラムのなかで、基本的な学習習慣や生活習慣の確立を目指します。
・2年生のテーマ「知的好奇心を持ち、自ら学ぶ姿勢を持つ。」
自ら進んで学び、考える力の育成。様々な出会いや知識に触れる中で知的好奇心を育み、勉強の継続性、学力の向上を目指します。
STAGE2 3~4年生(中学3年~高校1年)
ステージ2では生徒一人ひとりの個の力を伸ばすことに焦点をあてます。自立心や、精神力・分析力を磨きます。
・3年生のテーマ「自ら考え、行動する意識を育む。」
主体性を持って自分から動いていく姿勢を身に付けていきます。社会人として活躍しているOBを招いての講演会もあります。「社会に出ること、働くこととは何か」、自分の将来についても考える機会を与え、生徒それぞれの具体的なビジョンを描いていきます。
・4年生のテーマ「課題を見つけ、解決する力を鍛える。」
自らの課題を発見・解決していくために必要な力を育みます。社会で活躍できる人材としての基礎力を身に付けるとともに、5年生から始まる本格的な受験対策に向けて、自分の目標・ビジョンを明確化させていくステージです。
STAGE3 5~6年生(高校2年~高校3年)
大学進学、そしてその先の将来を明確に意識して、社会に出た後も活躍できる部分を磨き上げます。
・5年生のテーマ「仲間を巻き込む発信力を身に付ける。」
輝玉祭や体育大会など全校で行われるイベントを取りまとめる、学校の中心となっていく学年です。生徒それぞれの志望する進路に応じてクラス分けを実施し、志望校に合格する学力をさらに高めていきます。
・6年生のテーマ「自分の可能性を切り拓く力を高める。」
受験をはじめ、行事や部活動など、攻玉社生活の集大成を見せるステージです。
一部引用:https://kogyokusha.ed.jp/education/three-stages/
攻玉社中学校の偏差値レベル
攻玉社中学校の偏差値 | |
攻玉社中学校 | 63 |
偏差値が近い学校 | |
東京農業大学第一高等学校中等部 | 63 |
頌栄女子学院中学校 | 63 |
東大・京大をはじめとする難関大学へと合格者を輩出する攻玉社は、全国でもトップクラスの水準です。
攻玉社中学校の入試対策
算数の傾向と対策について
試験時間50分、大問5題が出題されます。
例年の傾向から見ると、大問1が計算問題と一行問題、大問2以降が応用問題という出題構成になっています。よく出る単元は「図形」や「規則性」です。標準レベルが多く出題されるため、時間管理が非常に大切になります。しっかりと基礎力を養ったうえで、よく出る単元の問題パターンには慣れておきましょう。
国語の傾向と対策について
試験時間50分、大問5題が出題されます。
例年の傾向から見ると、読解問題が2題、漢字問題を含む知識問題が3題という出題構成になっています。比較的問題数が多く、時間管理が難しいことが特徴的です。
全体的なレベルは標準的な問題が多いため、ケアレスミスなく問題を処理できるかが重要となります。記述問題(50字程度)も出題されてますので、しっかり対策しましょう。
理科の傾向と対策について
試験時間40分、大問4題が出題されます。
例年の傾向から見ると、化学・物理・生物・地学の全ての分野から満遍なく出題されています。他の科目と同じで時間に対して問題数が多く、時間管理が大切です。
問題形式は選択問題から作図問題まで幅広いため、抜けもれなく学習しておく必要があります。特に最近はダイオード・光電池・手回し発電機の出題が見られたので、新傾向の対策も必要となります。
社会の傾向と対策について
試験時間40分、大問2〜3題が出題されます。
例年の傾向から見ると、主に地理・歴史分野から出題されています。2024年度はそれほどではなかったですが、これまでは時事問題が比較的多く出題されていました。時事問題への対策は普段の生活から情報を仕入れるルーティンを作っておくことが大切です。
攻玉社中学校の入学後にかかる費用について
攻玉社中学校の入学後にかかる費用についてご説明いたします。
授業料について
・授業料(年額):420,000円
諸費について
・施設設備費(年額) :150,000円
・上記以外の学則による納入金(年額):118,800円
・その他(年額): 57,200円
入学時にかかる費用について
・入学手続時納入金:250,000円
攻玉社中学校の良い口コミと悪い口コミ
良い口コミ
まずは、攻玉社中学校の良い口コミを紹介いたします。
麻布や開成といった御三家やトップクラス落ちた生徒たちがリーダーとなって反骨精神を持っている。そのサポートをする先生たちも反骨精神を持っている。親もとても応援している。この三位一体が年々東大や国公立大学の進学率を上げていくパワーだと思う。
時代遅れと言われそうだが、携帯持ち込み禁止なところが保護者としては安心。勉学に必要ないものだし、休み時間に仲間と校庭に出て、バスケをしたりしている光景が健康的に感じる。他の私学に通うお子さんをもつ友人が、休み時間は携帯でゲームばかりと嘆かれおり、その点で攻玉社は安心。
攻玉社は御三家に及ばずながらレベルが高く、素晴らしい進学実績を出している学校のため、多少厳しい校則はありながら、メリハリがあり安心という口コミが見られます。
悪い口コミ
次に攻玉社中学校の悪い口コミを紹介いたします。
校則
全般的に厳しいです。スマホの持ち込み禁止など、やや時代遅れではないか、生徒の自主性をもっと尊重してもよいのではないか、と思うことがありますが、こうした厳しさも知ったうえで、入学を決めたので、大きな不満はありません。また、いじめの実態を踏まえると、校則が厳しいのも仕方ないか、と思うこともあります。
学校全体が勉強を優先している環境のため、部活動は弱いです。とりあえず部活動に入ってはいるが幽霊部員の生徒も多く、また帰宅部も沢山います。運動部では練習日はたくさんありますが、グラウンドが非常に狭いため、学校での練習はほとんど不可能です。またあまり結果を残していません。
良い口コミの反面、その厳しい校則や勉学を優先することに対しての不満が悪い口コミでは目立ちました。ただ目的によっては良い環境だと思いますので、学校の相性を確かめるには「学校行事を見に行く」「学校見学にいく」など、実際自分の目で見て感じることが大切です。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/7626/
まとめ
今回は攻玉社中学校についてのご紹介となりましたがいかがでしたでしょうか。都内の私立中学校でもトップレベルの進学校であり、その教育方針から学習環境まで高いレベルで整っている学校です。偏差値が高く、難関校ではありますが目指すだけの価値がある学校なので、ぜひ対策を頑張って挑戦してみてください。