太陽観測部は80年以上太陽黒点の観測を続けており、天文功労賞を受賞したことで有名な武蔵高等学校中学校。
今回は、武蔵高等学校中学校の校風、偏差レベル、入試情報、進学実績など詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
武蔵高等学校中学校の特徴
名称 | 武蔵高等学校中学校 |
旧名称 | 武蔵高等学校 |
所在地 | 東京都練馬区豊玉上1丁目26-1 |
最寄り駅 | 西武池袋線「江古田駅」南口より徒歩6分 |
設立 | 1922年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 有り |
上履き | 無し |
出身有名人 | ささきいさお(歌手、俳優、声優)永井道雄(教育社会学者・元文部大臣)下条進一郎(元厚生大臣) |
三理想という、事実上の校訓ないし校是があります。
1.東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物
2.世界に雄飛するにたえる人物
3.自ら調べ自ら考える力ある人物
開校初年度の入学式で一木喜徳郎が述べた内容を、1929年に表現上の変更をしたものです。
”武蔵はその教育方針として、『三理想』を基盤にしたうえで、次の百年を見据え、『新生武蔵』の旗を掲げました。武蔵の良さを生かしながら、新たな時代を見据え、進路希望の実現やグローバル化のさらなる進展、武蔵本来の教育とICT教育との融合など、進化し続けていきたいと考えています。”
引用:https://www.musashi.ed.jp/about/houshin.html
武蔵高等学校中学校のカリキュラムの特徴について
■授業方針
・少人数で学ぶ
多くの科目で1つのクラスを少人数にわけて授業をするため、自分のペースで学ぶことができます。
・本物に触れ 本物を体験する
豊かな心を育てるのは良質な原体験です。さまざまな分野の本物に触れ、自分の目で見て手で確かめることで感性を磨き、視野を広げます。
・自ら調べ 自ら考える
考える力は、土台があってこそ伸びるもの。低学年ではさまざまな分野に触れ、学びの型をしっかりと身につけながら、興味の幅を広げていきます。自分で考え、本質にたどり着こうと努力する道すじ。その中から本当に打ち込める分野を発見します。
・創造する力を養う
論文作成や教室での発表を通じて、ひとに伝える力を養います。ひとに伝える力が、ひとの考えに耳を澄ます力を育み、個性と個性が刺激し合い、新たな創造を生み出します。それは世界に通用する力へ、そして生涯にわたる学びへとつながります。
■カリキュラム
・基礎から応用・発展へと力を伸ばしていくカリキュラム
低学年のうちにまず、学問に取り組む姿勢を学ばせます。教えられて覚えるのではなく主体的に疑問をもち自分で謎を解く楽しさを体得させ、生涯にわたる知的探究の基礎を作るものです。学年が進むにつれて各分野を系統的に学ばせ、その積み重ねが大学受験へ向けての学力ともなるように配慮しています。
・分割授業
1クラスを名簿順に2つに分けた20名程度の少人数制授業を行います。
クラス分けは習熟度別ではありません。全員に密度の高い学びを習得させることが目的です。
・選択授業
高1までは選択授業はほとんどありません。必修授業で生徒の基礎力を養います。高2になると選択授業が増えてきて、高3では大部分が選択授業です。
引用:https://www.musashi.ed.jp/education/curriculum/index.html
武蔵高等学校中学校の偏差値レベル
武蔵高等学校中学校の偏差値 | |
武蔵高等学校中学校 | 65 |
偏差値が近い学校 | |
海城中学校 | 66 |
浅野中学校 | 64 |
国公立や早慶上智など難関大学へと合格者を輩出する武蔵高等学校中学校は、全国でもトップクラスの学力水準であるといえるでしょう。
武蔵高等学校中学校の入試対策
■武蔵高等学校中学校の傾向と対策について
・算数
数の性質、平面図形、条件整理という傾向に沿った出題が多いです。
理由説明の問題が出題されることもあり、式や考え方の記述は必要なので、条件を読み取り順序立てて考えていく力、的確に処理する力が必要となります。立式と考え方を書くことは普段から習慣づけておくと良いです。
・国語
説明文(6000字程)1題と、漢字の読み書きは8問と傾向に沿った出題が多い。
主に言いかえ内容や、比喩の意味の説明を求める形式で筆者の考えをすべて記述で解答するのは例年通りで、設問数は6問出題、字数指定はないですが20〜70字程度の量が多いです。
記述問題は一朝一夕でできる内容ではないので、余裕をもって対策しておきましょう。
・理科
大問3題で小問集合、生物分野は成長の段階における特徴が出題。(2024年度)
指示に従って観察し、変化させてその過程を図示するなど特徴のある問題となっています。
知識だけでなく、つながりや関係性を考慮し、わかりやすく表現する力が必要です。
・社会
例年、1つのテーマにもとづいて出題されます。2024年度は「学校」。明治時代の教育制度が富国強兵とどのようにかかわったのかなどについて記述問題が出題されています。資料から得られる情報を整理・分析し、論理的な文章として表現できる力を身につけることが大切です。
参考:https://www.yotsuyaotsuka.com/juken/data/?code=691
武蔵高等学校中学校の入学後にかかる費用について
武蔵高等学校中学校の入学後にかかる費用の一覧です。年間で発生する費用を記載しています。
入学手続時納入金 | 370,000円 |
授業料 | 600,000円 |
施設設備費 | 300,000円 |
その他(制服代を含む) | 202,710円 |
参考:https://www.nichinoken.co.jp/np5/schoolinfo/sw/index.php?shl_code=243
武蔵高等学校中学校の良い口コミと悪い口コミ
良い口コミ
まずは、武蔵高等学校中学校の良い口コミを紹介いたします。
10代の男子にとってこれ以上ない環境だと思います。何より先生の優しさと厳しさの兼ね合いが素晴らしい。「男子」の成長を教員全員で温かく見守る空気があります。皆さん人格者で理不尽さがありません。そういった安心感が生徒にも伝わり武蔵の校風となっているように感じます。ごく個人的な配慮のお願いなども「あ、いいですよ。」とあっけなく通り驚きました。先生だけでなく保健室や事務室の方々も常に穏やかで頼りになります。
入学してから毎日が楽しいです。レポートは多く、中学1年では赤城山につてのレポートをまとめるために、中高図書館、大学図書館、近所の図書館とまわり、20冊くらいは読みました。運動部にも入りましたがユルユルで週に3回ある練習日もよくなくなりますし、行かなくても何も言われません。中間、期末の前にも休みになるのでほとんど練習してない感じです。
悪い口コミ
次に武蔵高等学校中学校の悪い口コミを紹介いたします。
自調自考が原則であり、校則は無いに等しく、自由というか自己責任がベースになる。
サッカー部は強いようですが、他の運動部は実績という面ではそれほど強くはありません。しかし成績より先輩やOBとのつながりが強く卒業後もお付き合いが続いていることがとても良いと思っています。
あまり悪い口コミが目立たなかった武蔵中学ですが、自由な校風が特徴的である一方で、自己管理もしっかり求められるので、中学入学以降も目標設定が大切になる学校です。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/7878/
まとめ
今回は武蔵高等学校中学校についてのご紹介となりましたがいかがでしたでしょうか。都内の私立中学校でもトップレベルの進学校であり、その教育方針から学習環境まで高いレベルで整っている学校です。偏差値が高く、難関校ではありますが目指すだけの価値がある学校なので、ぜひ対策を頑張って挑戦してみてください。