伝統ある名門校であり、「遵法自治」と「共生」を教育理念に掲げる私立芝中学校・高等学校。
今回は、芝中学校の校風、偏差レベル、入試情報、進学実績など詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
芝中学校の特徴
名称 | 芝中学校 |
所在地 | 〒105-0011東京都港区芝公園3-5-37 |
最寄り駅 | 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅 3番出口より徒歩5分都営地下鉄三田線「御成門」駅 A5出口より徒歩7分都営地下鉄「赤羽橋」駅 赤羽橋口より徒歩10分都営地下鉄「大門」駅 A6出口より徒歩15分JR・東京モノレール「浜松町」駅 北口より徒歩18分 |
設立 | 1906年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 有り |
芝中学校は「遵法自治」と「共生」を教育理念とし、自主性と協調性を重んじる校風を持つ100年以上の歴史を持つ名門校です。6年間の完全一貫教育制を採用し、長期的な視点での教育を行っています。
”Expand Your World” をモットーに、豊かな人生のための生きる力を育成することをミッションに掲げています。
授業においては各教科で独自のカリキュラムポリシーを持ち、特に国語、社会、英語教育に力を入れています。世界と社会を広く理解し、主体的に考え行動できる人材の育成を目指していることがうかがえます。
芝中学校は、長い歴史と明確な教育理念を持つ学校であり、グローバルな視点と自主性を重視した教育プログラムにより、社会に貢献できる人材の育成に力を注いでくれる学校だと言えるでしょう。
芝中学校の偏差値レベル
芝中学校の偏差値 | |
芝中学校 | 59~63 |
偏差値が近い学校 | |
本郷中学校 | 59~63 |
東京農業大学第一高等学校中等部 | 58~62 |
芝中学校の偏差値レベルは、東京都内の私立男子校の中でも高い偏差値を誇っており、偏差値59〜63の範囲にあります。最難関校と比べるとやや低めですが、本郷中学校(偏差値59〜63)などとほぼ同等の難易度といえます。
芝中学校は、高い学力と思考力を要求する入試問題で知られています。特に算数では、標準的な問題から応用力を問う難問まで幅広く出題される傾向にあります。合格には基礎的な学力に加えて、与えられた情報を分析し論理的に思考する力が求められます。日頃から様々な問題に取り組み、考える習慣を身につけておくことが重要です。
芝中学校の入試対策
点数配分と必要得点率
芝中学校の入学試験は4科目で行われ、点数配分は以下の通りです。
算数: 100点 (50分)
国語: 100点 (50分)
理科: 75点 (40分)
社会: 75点 (40分)
合計350点満点となります。
具体的な合格ラインは公表されていませんが、過去の入試結果から第1回では65%程度、第2回では60%弱程度が目安となっています。ただし、これらは年度によって変動する可能性があります。
各科目の対策
算数
「図形」や「速さ」といったトピックが頻出です。問題は難易度順に並んでいないため、問題をよく分析する力が重要となります。特に応用問題を解く際には、難易度を見極める練習を行いましょう。また頻出分野である「図形」や「速さと比」については、難易度の高い問題までしっかりと対策することが大切です。
国語
長文を速く読みながら要点をつかむ力が求められます。記述式の問題も多く出題されるため、さまざまな文字数に対応できるように練習しましょう。また語彙力を高めるために過去問などを活用すると効果的です。
理科
実験や観察をもとに考える問題が多く出題されます。頻出単元としては「力のつり合い」「電気」「水溶液」「気体」などがあり、これらについて十分に学習しておくことが重要です。また計算問題の対策も欠かせません。
社会
時事問題が増加傾向にあるため、日頃から新聞などで最新の情報をチェックする習慣が有効です。表やグラフを使った問題も多く、100文字を超える記述問題が出題されることもありますので、過去問を使って練習しましょう。
全体的として、過去問演習を重視し、時間配分を意識した解答練習を行うことが重要になります。
芝中学校の入学後にかかる費用について
入学後にかかる見込み費用は以下の通りです。詳細は公式ページをご参照ください。
入学金 | |
入学金 | 300,000円 |
※別途事務手数料をご負担いただきます。
① 学納金 | |
授業料 | 498,000円 |
設備費 | 120,000円 |
施設維持費 | 72,000円 |
教育充実費 | 43,200円 |
② その他納付金 | |
PTA会費 | 9,600円 |
生徒会費 | 4,500円 |
後援会費 | 24,000円 |
修学旅行積立金 | 24,000円 |
教材費預り金 | 50,000円 |
その他 | 3,300円 |
年額合計 | 848,600円 |
芝中学校の良い口コミと悪い口コミ
芝中学校の口コミについて、良い口コミと悪い口コミをそれぞれ紹介いたします。
良い口コミ
まずは、良い口コミを紹介いたします。
校風、先生、設備等特に問題はなかった。自分含め、生徒たちはとても楽しそうで絆も強く、いい学校であると思う。
基本的に生徒の自由に任せ生徒の意思を尊重する。が、相談に行けばしっかりサポートしてくれる。
熱心な先生が多く、きめ細かいサポートを受けられる。
自由な校風と充実した学習環境を活かし、生徒の自主性を尊重しながらも適切なサポートを提供する点が高く評価されています。
悪い口コミ
続いて、悪い口コミの紹介です。なお、口コミを参考にすることは大切ですが、信用しすぎることは避けましょう。学校との相性を確かめるには、実際に学校行事を見に行ったり、学校見学に参加したりするなど、自分の目で見て感じることが重要です。
大半の先生は熱心で素晴らしい人間性の方々だが、ごく僅か問題のある先生がいる。毎年生徒の何人かメンタルを壊してしまうような原因となっているようで、学校側も認識しているが是正されていないと感じる。
入試難易度に比して出口がイマイチなので、とにかくいい大学に入れたい保護者には不向き。
都心立地に起因する脆弱さは致し方のないところ。通学の利便性とトレードオフ。
一部の教員の対応や施設の制約、進学実績に関する懸念など、学校の特性や立地による課題を指摘する声も見られました。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7514/
まとめ
いかがでしたでしょうか。私立芝中学校・高等学校は、仏教精神に基づく人間教育と自由な校風を特徴とし、生徒の主体性と協調性を育む教育を実践しています。すべての教科を主要教科と位置づけ、進学実績だけでなく豊かな人間性の育成にも力を入れている点が特徴的です。自主性と協調性を育みながら将来の基盤づくりを重視する教育方針を踏まえ、志望校選びの際に検討されてみてはいかがでしょうか。