ミッションスクールで、中高一貫の女子校である白百合学園中学校。難関国立大学や医学部への進学者も多く、進学実績は高い学校です。
今回は、白百合学園中学校の校風、偏差レベル、入試情報、進学実績など詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
白百合学園中学校の特徴
名称 | 白百合学園中学校 |
旧名称 | 白百合高等女学校 |
所在地 | 東京都千代田区九段北2丁目4−1 |
最寄り駅 | JR総武線「飯田橋駅」西口より徒歩10分 |
設立 | 1881年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 有り |
出身有名人 | 松たか子/女優宇野実彩子/歌手(AAA) |
「従順・愛徳・勤勉」を校訓に、キリスト教の精神に根ざした価値観を養い、神と人の前に誠実に歩み、愛の心をもって社会に奉仕できる女性を育成することを教育理念としています。
白百合学園中学校のコースの特徴について
白百合学園中学校では、中高一貫教育として、中学1年〜高校1年までの4年間は基礎学力の育成に重点を置き、生徒が持つ豊かな才能が磨かれ、個性が発揮されるのを支えます。高校2年からは進路に対応できる能力の育成に力を注いでいます。
学習指導では、自分で考え、問題を発見して解決する能力を育てることを目標とし、ディスカッション力やプレゼンテーション力を養っています。
また、習熟度別授業も実施しており、英語と数学、国語で行います。英語は中学3年から2〜3のレベルに、数学は高校1年から2つのレベルに分かれます。国語は科目によって高校2年から2〜3のレベルに分かれます。
国際教育にも力を入れており、英語とフランス語での学習成果を発表する場として、中学1年生から高校2年生まで学年ごとに外国語発表会を行います。海外研修や異文化交流も盛んで、現地の学生との交流を通して広い視野に立って女性としての生き方を考えます。
白百合学園中学校の偏差値レベル
白百合学園中学校の偏差値 | |
白百合学園中学校 | 65 |
偏差値が近い学校 | |
青山学院中等部 | 66 |
広尾学園中学校 | 63 |
東京の女子難関校である白百合学園中学校。
どの科目も解答数が多いため、しっかりとした基礎固めをベースに基礎〜標準レベル以上の問題を徹底することが大変重要です。
白百合学園中学校の入試対策
入学試験は傾向と対策も大事ですが、それ以上に考える力、それを支える幅広い知識と学力が大きな鍵となると言われています。
国語の傾向と対策について
試験時間は40分、100点満点です。
問題文の分量は4,000字程度と、比較的読みやすいものが多いです。
設問は選択問題、記述式問題、書き抜き問題、漢字・語句の知識問題が出題されており、全体的に問題量が多い特徴があります。
複数出題される記述問題は、80字程度で記述するものや字数制限のないものも出題されているので、日頃から過去問や問題集など、時間を計りながら制限時間内に解答するスピード感を身につけましょう。
算数の傾向と対策について
試験時間は40分、100点満点です。
全体的に問題量は少なく、標準的な問題が多く出題される傾向にあるため、ここで確実に点を稼ぐことで合格に近づきます。
例年計算問題が出題されないのも特徴のひとつですが、逆に「平面図形」「速さ」「割合」はよく出題される単元です。
また、解答までの過程や途中式を答える記述式の問題も出題されます。日頃から問題の途中式や成り立ちをよく考えて、解き方を言葉や文字で他の人に説明できるように対策すると良いでしょう。
理科の傾向と対策について
試験時間は30分、75点満点です。
極端に難しい問題は出題されないため、標準的な問題を確実に解答することが重要です。
毎年、「物理」「化学」「生物」「地学」からまんべんなく出題される傾向があります。
語句の問題や記号選択式問題が中心で、試験時間に対し小問40題程度と問題量がかなり多いのも特徴です。そのため、スピーディーに解答する力が求められます。
また、計算問題は、算数の知識で解けるものも含まれるため、確実に得点したいポイントです。日頃から時間配分に気を付けて、過去問や問題集に取り組む練習をしましょう。
社会の傾向と対策について
試験時間は30分、75点満点です。
毎年「歴史」「地理」「公民」の分野から出題される傾向があります。
特に「歴史」「地理」の分野は出題量が多く、語句の問題、記号選択、1〜2行の記述式問題が出題されています。
「歴史」に関しては、テーマ史の出題が多く、資料として写真や図版などが与えられることも多いです。対策としては、単純に語句を暗記するだけでなく、年表をみて時代の流れに沿って歴史を覚えておく必要があります。日頃から教科書や資料集を使って、時代に関連する写真などを確認しておきましょう。
「地理」に関しては、単純な問題からグラフの読み取り問題まで幅広い範囲から出題されます。また、地理的特徴を説明させる問題など社会の知識だけでなく一般常識も使って解く問題も出題されるため、過去問や問題集を使って様々な出題パターンに慣れておく必要があります。
「公民」に関しては、難易度が低く問題量も少なめです。日本の政治制度や日本国憲法が出題される傾向にあります。出題範囲が狭いため、書き間違え等ケアレスミスがないよう注意して確実に得点できるようにしましょう。また、一部時事問題も出題されやすいため、日頃から関心を持つようにしましょう。
白百合学園中学校の入学後にかかる費用について
入学金:30万円
授業料:年額47万円
※教材費・行事費・学力テスト代などが別途必要です。
公式ページもご参照ください。
白百合学園中学校の良い口コミと悪い口コミ
・白百合学園中学校の口コミについて、良い口コミと悪い口コミをそれぞれ紹介いたします。
良い口コミ
入学するまでは、厳しいお嬢様学校だと思っていました。あたたかくのびのびとした環境の中で他者を思いやる心が育ち、仲間と共に成長できます。
ICT化も進んでおり、授業でも端末を使用しています。
授業の復習、宿題として先生方がそれぞれ制作した動画が配信されるので取り組みやすく有り難いです。
校則が自由な学校でも携帯持込禁止の所が多い中、携帯持込可なのは有り難いです。電車通学だと不安がありますので。
理系に進学する子が多く、医療系がとても多い。医療従事者の子供が多く、小さい頃から医者や歯医者になるべく勉強をしている子が多い。
悪い口コミ
口コミを見て参考にすることは大事ですが、鵜呑みにするのはよくありません。子どもと学校の相性を確かめるには「学校行事を見に行く」「学校見学にいく」など、実際自分の目で見て感じることが大切です。
幼稚園から入っている子、小学校入学の子、中受入学の子、帰国子女の4パターンで、幼稚園からの子が1番勉強についていけてない印象があります。レベルとしてはMARCHから、早慶の間くらいにみんな入学します。
キーホルダーは一つ生徒手帳ぐらいの大きさ、スカートは膝下、マフラーは黒かグレー、傘も青系などと色々厳しい校則が多いです。しかし生徒も先生も忘れているかのように守ってない人も多いです。なので思ってたよりは厳しいです。
点数が悪いとテスト休みに補修があります。わからないところがあれば数学だと週2で質問できる部屋があります。また小テストの点数が悪いと昼休みに追試があります。しかしみんなでテスト前には一緒に勉強したり、ここは出るね!などとの会話も多くしたりします。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school
まとめ
白百合学園は日々の授業やクラブ活動、課外活動などの様々な面から学生が興味を持つきっかけを作ってくれる学校だと言えそうです。
受験を希望する際には、中高一貫校という特徴を踏まえた上で総合的に検討されるのが良いかもしれません。