聖学院中学校は、東京都北区に位置する中高一貫の私立男子中学校です。
今回は、聖学院中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
聖学院中学校の特徴
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名称 | 聖学院中学校 |
旧名称 | 聖学院神学校 |
所在地 | 〒114-8502 東京都北区中里3-12-1 |
最寄り駅 | JR山手線「駒込駅」東口より 徒歩5分・東京メトロ南北線「駒込駅」3出口(JR駒込駅南口)より徒歩7分 |
設立 | 1903年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 有り |
出身有名人 | 松田元太/アイドル(TravisJapan) |
聖学院中学校は、「Only One for Others」の理念を中心に、キリスト教精神に基づく人間教育、学習指導、体験学習の3つを教育の柱としています。
また、豊かな人間性、倫理観とともに、コミュニケーション力を重視した英語教育および理数教育に力を注いで高い識見を育み、グローバリゼーションを乗り越える能力、かつ先頭に立って存在感を示せる若者に成長していけるように導きます。
聖学院中学校の特徴について
聖学院中学校の特徴的な教育として、「探究型授業」「STEAM教育」などがあります。
「探究型授業」では、 自己発信力・問題解決力・コミュニケーション能力など、これからの社会を舵取りできるスキルの向上を目指しています。
「STEAM教育」では、コロナ禍の経験から全員が個人のiPadを保持するBYADの運用を始め、科学リテラシーと汎用思考力の活性化を目指しています。
グローバル教育では、語学研修や留学システムも充実しています。
コース編成
中学のコース編成としては、「Advanced Classクラス」と「Regular Classクラス」に分かれています。Advanced Classクラスでは、受験教科に関してハイレベルな学習を行い、難関国公立大、難関私立大学(早慶上理ICU+GMARCH)進学を目指します。
Regular Classクラスでは、じっくり学ぶことを基本に、一人ひとりの理解力に配慮しながら指導を進め、志望大学に進学できる学力を養います。
聖学院中学校の偏差値レベル
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聖学院中学校の偏差値 | |
聖学院中学校 | 57 |
偏差値が近い学校 | |
実践女子学園中学校 | 57 |
目黒日本大学中学校 | 58 |
聖学院中学校は難関校ではありませんが、しっかりとした基礎固めをベースに基本~標準レベルの問題を徹底することが大変重要です。
聖学院中学校と同レベル程度の偏差値の学校には、実践女子学園中学校や目黒日本大学中学校などがあります。
聖学院中学校の入試対策
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聖学院中学校の入試概要
聖学院中学校の入試概要は以下の通りです。詳細は入試案内ページの募集要項をご参照ください。
一般入試、アドバンスト入試
2科(国語・算数)または4科(国語・算数・理科・社会)での受験となります。
特待生入試
アドバンスト入試の2科(国語・算数)と面接の総合評価で特待生合格を決定します。
英語特別入試
英検三級以上取得者が出願可能で、面接試験が日本語と英語で実施されます。
思考力入試
ものづくり思考力入試、デザイン思考力入試、グローバル思考力入試の3種類があります。
いずれも特徴的な課題に回答する「思考力テスト」と、その内容を他者と共有する「協働振り返り」が行われます。またグローバル思考力入試では個人面接も行われます。
詳細は案内ページをご覧ください。
オンリーワン表現力入試
4人1組で自己PRと志望理由をプレゼンテーションした後、面接官と質疑応答を行う「グループプレゼン」が実施されます。
その後、自分や他者のプレゼン内容へのコメントなどを行う「協働振り返り」を行います。
各科目の傾向と対策
ここでは主要4科目の傾向・対策方法をご紹介します。
入学試験では傾向と対策も大事ですが、それ以上に考える力、それを支える幅広い知識と学力が大きな鍵となると言われています。
国語の傾向と対策について
試験時間は50分、100点満点です。例年大問3題で構成されています。
内訳は漢字1題、物語文や説明文が2題となっています。聖学院の国語教育は、「読解力」「表現力」「知識」「主体性」の4つを柱としているため、入試問題でも論理的思考が求められます。
日頃から過去問や問題集などを使って、問題に慣れておく必要があります。
算数の傾向と対策について
試験時間は50分、100点満点です。例年大問5題で構成されています。
前半は計算など基礎レベルが出題され後半になるにつれて応用問題が出題される傾向にあります。
特に図形問題や特殊算は推理的思考力を問われるため、日頃から過去問や問題集などを使って、しっかりと対策しておきましょう。
理科の傾向と対策について
試験時間は50分(社会を含む)、50点満点です。例年大問4~5題で構成されています。
問題のレベルとしては基礎的なものが多いです。単に知識を覚えておくだけではなく、何故その答えになるのかなどを考えながら問題を解くようにしましょう。また、時事問題は新聞を読むなどして、日常的に最新の情報に触れる習慣をつけることも重要です。
50分の中で社会と同時受験になるため、日頃から過去問や問題集などを使って、時間配分を気にしながらしっかりと対策しておきましょう。
社会の傾向と対策について
試験時間は50分(理科を含む)、50点満点です。例年大問4~5題で構成されています。
理科と同様、問題のレベルとしては基礎的なものが多いです。時事問題は新聞を読むなどして、日常的に最新の情報に触れる習慣をつけましょう。理科と合わせて試験時間が比較的短いことを考慮し、日頃から過去問や問題集などを使って効率良く問題を解けるようにすることが大切です。
聖学院中学校の入学後にかかる費用について
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聖学院中学校の入学後にかかる費用についてご説明いたします。
・入学時に要する諸費用
入学金 250,000円
施設費 125,000円
※他制服、靴、カバン、体操服、副教材の費用
・学費(月額)
授業料 39,000円
施設拡充費 5,000円
PTA特別会費 10,000円
積立金・学年費(預り金) 9,000円
・毎年4月に発生する費用
PTA会費 7,200円
生徒会費 5,300円
後援会費 18,400円
※詳しくは公式ホームページをご覧ください。
募集要項記載ページ:https://www.seigakuin.ed.jp/exam/junior/
聖学院中学校の良い口コミと悪い口コミ
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聖学院中学校の口コミをご紹介します。
良い口コミ
他の学校にはない柔軟さ、先進さ、独特の校風のおかげで自分にとってはかなり過ごしやすい学校。やりたい!と先生に言えばできる学校。本物の自主性を作ることができる学校
校則に、人の体に触れてはいけない、あだ名をつけてはいけない、というものがあります。守られているかというとそうでもないのですが、いじめなどの芽を摘むための対策であり、それらに不快感があった場合に相手にやめるように言うことができるきっかけになると思われます。
長い傘の置き傘を禁止しています。チャンバラをやってしまうからだそうです。よくわかってるなあと思いました。
英語ができるので、それを強みにして作戦を立てればもっと実績が出てもおかしくないのではないかなと思います。若手の先生方で新しい試みをしている先生が何人もいらっしゃいます。年配の先生で、何を言っているかよく伝わらない先生がいるらしいですが、それ以外は意欲的で面白い授業をしてくださいます。理科の実験では男子の目がキラキラしています。
テスト前に先生にわからないところを聞きに行く人は結構いました。補修は2年からあり、高校生が教えてくれたり他の学校にはないような事があります。
悪い口コミ
ロコミを見て参考にすることは大事ですが、鵜呑みにするのはよくありません。子どもと学校の相性を確かめるには「学校行事を見に行く」「学校見学にいく」など、実際自分の目で見て感じることが大切です。
理系の子への対応は十分ではないようです。医学部を目指す環境ではありません。よく学力を伸ばしてくれるのですが、入試対策に関してガツガツしていないため現状の程度となっているのではないかと思われます。今後の伸びが期待されます。
幼い子が多い印象があります、もっと自立を促した方が良いのではないかと思います。保護者も過保護な親が多い印象が非常にあります。中には子供の関係すら親ありき、みたいな子供達も見かけます。
学年の殆どが聖学院大学に上がります。国立や早慶MARCHは数人です。
後、英語の進め方が特殊で塾での補習が必要です。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7828/
まとめ
いかがだったでしょうか。聖学院中学校は6年間の一貫した教育課程や学習環境の中で、多彩で豊かな教育内容の展開を通じて、個性や創造性の伸長を図ることができる、学びの深い学校と言えそうです。
受験を希望する際には、中高一貫校の男子校という特徴を踏まえた上で総合的に検討されるのが良いかもしれません。