多様性を重んじる中学校。
今回は、かえつ有明中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
かえつ有明中学校の特徴

名称 | かえつ有明中学校 |
旧名称 | 嘉悦女子中学校 |
所在地 | 〒135-8711 東京都江東区東雲2-16-1 |
最寄り駅 | りんかい線「東雲」駅より徒歩約8分 |
設立 | 昭和53年 4月1日 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 有り |
出身有名人 | 山口美沙(タレント)、松丸友紀(アナウンサー) |
教育理念は「生徒一人ひとりが持つ個性と才能を生かして、より良い世界を創りだすために主体的に行動できる人間へと成長できる基盤の育成」であり、自主性を重んじた指導を実施しています。以下に、かえつ有明中学校の特色を3つのポイントに分けてご説明いたします。
かえつ有明中学校のその他の特徴について
ダイバーシティ
グローバル社会で生き抜く力として、主体性やコミュニケーション能力が重要視されます。
主体性は、多様な背景を持つ人々の中で自分の意志をしっかりと持ち、流されずに行動する能力であり、コミュニケーション能力は、異なる価値観を理解して受け入れ、思いやりを持ちながら多様な人々と協力していく能力です。
かえつ有明での学校生活は、こうしたダイバーシティ=多様性に満ちた社会で活躍するためのマインドセットを育む大切な時間となり、そのための指導を行っています。
ディープラーニング
生徒が受け身にならず、主体的に学びに取り組むよう設計された授業スタイルである「アクティブラーニング」。その目的は、思考力・表現力・判断力を養い、多様な人々と協力する姿勢を育てることにあります。グループワークやディスカッションなど、生徒主体の活動を取り入れることで、一方的な指導から脱却するのが特徴です。
しかし、重要なのはグループワークやディスカッションの形式そのものではなく、それを通じて「何を学び、何を得るか」です。
かえつ有明中学校では、授業の形態よりも「知りたい」「学びたい」という生徒自身のモチベーションを何よりも重視しています。その結果、たとえ個人であっても能動的かつ創造的に学びを深める方法が可能であると考えます。この「深い学び=ディープラーニング」を、本校ではすべての教科や学習活動において実践しています。
グローバル
世界の人々と協働するためには、まず母語を通じて自分の考えをしっかりと持ち、それを的確に伝える力を身につけることが大切です。そして、他者の言葉を受け止め、多くの気づきを得ながら、お互いに高め合うことが重要です。このような活動こそが、グローバルなマインドを支える基盤となると考えています。
そのため、かえつ有明中学校ではこのような取り組みをすべての教育活動において展開しています。かえつ有明のグローバル教育は、学校で行われる教育活動そのものにほかなりません。
かえつ有明中学校の偏差値レベル

かえつ有明中学校の偏差値 | |
かえつ有明中学校 | 60 |
偏差値が近い学校 | |
立教女学院中学校 | 62 |
学習院中等科 | 62 |
偏差値は60を越えており、難易度の高い学校です。周辺の偏差値も有名な学校が立ち並び、しっかりとした対策が必要となるでしょう。
かえつ有明中学校の入試対策

・4科目ともに標準的な内容を扱っています。まずは基礎をしっかりと固め、その上で演習問題に取り組むことで理解を深めることが重要です。
算数の傾向と対策について
計算問題では、小数や分数が混ざったもの、計算の工夫が必要なもの、逆算などが出題されるため、高い計算力が求められます。凡ミスを防ぐよう、慎重に取り組みましょう。また、数の性質や割合と比では、重要なポイントを整理し、基本的なパターンをしっかり身につけることが重要です。図形については、過去問を参考に類題を数多く解くことで対策を強化しましょう。
国語の傾向と対策について
読解の演習では、指示語が指す内容、段落や場面の構成、筆者の主張、登場人物の性格や心情の変化に注目して読み進めることが大切です。さらに、分からない言葉や読めない漢字があれば、すぐに辞書で調べる習慣を身につけておきましょう。
理科の傾向と対策について
基礎的な知識を早い段階で確実に身につけ、そのうえで問題演習を繰り返すことが重要です。特に物質やエネルギーの分野では計算問題が多く出題されるため、さまざまなパターンの問題を解いて慣れることが必要です。
社会の傾向と対策について
基礎事項をしっかりと押さえることが基本です。地理分野では地図やグラフ、表を活用しながら学習を進めましょう。歴史分野では、テーマごとに人物や出来事が問われるため、自分なりに年表を作成するなどして歴史の流れをつかむことが効果的です。また、政治分野だけでなく地理分野でも時事問題が出題されることがあるため、普段からテレビやニュースをチェックする習慣をつけておくことが大切です。
かえつ有明中学校の入学後にかかる費用について

・初年度は入学金も含め120万円程度の費用が必要となるでしょう。その後は年間100万円程度の費用がかかると考えられます。
費用の詳細について
費用詳細
入学金:50,000円
諸経費※:25,000円
(内訳)
└後援会入会金:5,000円
└オリエンテーション費:17,400円
└健康診断費(心電図検査含む)・入学式記念写真代など:2,600円
授業料:41,000円/月(年間 492,000円)
設備費:14,000円/月(年間 168,000円)
環境衛生費:9,000円/月(年間 108,000円)
後援会費:2,000円/月(年間 24,000円)
生徒会費:1,000円/月(年間 12,000円)
積立金(教育充実費、修学旅行費用):13,000円/月(年間 156,000円)
合計:1,235,000円
別途費用
AdvancedおよびHonors選考で合格した生徒
英語特別指導費用:10,000円/月
放課後の日本語講座に参加する場合
1学期間で20,000円程度
かえつ有明中学校の良い口コミと悪い口コミ

・生徒の将来性を高める指導が高評価をよび、学習環境や施設に対する満足度が非常に高い印象です。
良い口コミ
普通の私立中学とは違い生徒の創造性を引き立て、将来で活躍する術をじっくり教えていただけ、生徒の将来性を高めてくれる学校だと思います。
自由にのびのびと育てたいという人にはぴったりの学校。逆に言えば、塾のような「コスパのいい」学校を探している人には合わない。
子供の主体性を伸ばす(大人の理不尽な押し付けがない)良い学校だと思います。全てを完璧にできなくても、何らか打ち込んでいることがあれば、他にしわ寄せが行っても大らかに見守って下さる印象もあります。NVCが実践できる授業があると聞いていましたが、担当教員によって内容に差があり(生徒がNVCの本を読んだことがなく、ただのお喋りタイムになってしまう等)そこはもう少し力を入れて頂けたら嬉しく思っています。総合的には、生徒の主体性を伸ばすことを重んじる方にはおススメできる良い学校だと思います。古い慣習が残る保守的な学校が多い中、今の時代に求められる人間性を育もうとされている良い学校だと思います。
このような意見が寄せられていました。
悪い口コミ
平和な時はよかったのですが、コロナ禍になり対応の悪さが目立つようになりました。オンライン授業が稼働したのはGW明けから。一学期中はオンライン授業で登校は数日しかありませんでした。PC機器は、現在、家庭が用意する形を取っています。お昼はお弁当持参です。小さな購買部がありますが品揃えが悪いので、お弁当が無理なときはコンビニで。駅前に小さいコンビニが一軒あるだけです。先生は教育面では特に問題ないと思います。統制が取れていないかな、と感じることが度々あります。
正直、学習面では満足は出来ないかなと思います。一度授業を参観した時本当に前評判に比べてがっかりしました。ルールも自由すぎて、メイクやスカート丈も派手です。
このような意見が寄せられていました。口コミは参考になるが、自分のお子様に合うかどうかはわからないため、頼りすぎるべきではありません。学校との相性や雰囲気を確認するためには、実際に「学校行事を見に行く」や「学校見学」をすることが重要です。これにより、教師や生徒の様子、授業の進行、学校全体の雰囲気を直接観察し、正確な判断ができます。子ども自身も訪れることで、その学校に馴染めるかを感じ取れるでしょう。最終的には、親の直感と子どもの感覚が最も大切で、口コミを参考にしながら実際の体験を重視することが、最適な学校選びにつながります。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7583/
まとめ
生徒の将来性を高める柔軟な授業や校風で人気を博しているかえつ有明中学校は、国公立への進学実績も高く、おすすめの学校であるといえます。しかし、難易度は比較的高いため、基礎から応用まで十分な対策が必要であるといえるでしょう。