女子教育の先駆者である下田歌子によって創設され、120年以上の歴史を持つ実践女子学園中学校。
今回は、実践女子学園中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
実践女子学園中学校の特徴
| 名称 | 実践女子学園中学校 |
| 旧名称 | 実践女学校・女子工芸学校 |
| 所在地 | 〒150-0011 東京都渋谷区東1-1-11TEL：03-3409-1771 |
| 最寄り駅 | JR・京王線・東京メトロ各線 渋谷駅「出口C1」より徒歩8分（詳細は公式アクセス案内参照） |
| 設立 | 1899年 |
| 課程 | 全日制 |
| プール設置 | 無し |
| 上履き | 無し |
| 出身有名人 | うつみ宮土理（タレント）、笹崎里菜（アナウンサー）、真琴つばさ（俳優）、石川小百合（アナウンサー）、東てる美（俳優） |
実践女子学園中学校は、1899年に下田歌子によって創設された伝統ある女子校です。「堅実にして質素、しかも品格ある女性の育成」を建学の精神とし、「実践力」と「共感力」を備えた人材の育成を目指しています。
教育の特徴として、探究教育、感性表現教育、グローバル教育の3つの柱を掲げています。少人数制や到達度別クラス編成、体験・思考型学習、日本文化実習、海外研修など、多様な学習機会を提供しています。また、「礼法」を必修科目とし、日本の伝統文化も重視しています。
高大連携や企業連携プログラムを実施し、生徒の視野を広げる取り組みも特徴的です。学校行事は生徒主体で運営され、部活動は全員参加制となっており、主体性や協調性を育む機会となっています。
実践女子学園中学校は、120年以上の歴史と伝統を持ちながら、現代社会に適応した教育を展開しています。実践力と共感力を備え、グローバルな視点を持つ女性リーダーの育成を目指す学校といえるでしょう。
実践女子学園中学校の偏差値レベル
| 実践女子学園中学校の偏差値 | |
| 実践女子学園中学校 | 57 |
| 偏差値が近い学校 | |
| 跡見学園中学校 | 54 |
| 大妻中野中学校 | 54 |
実践女子学園中学校は、近年偏差値が上昇傾向にある学校です。入試問題の難易度も上がっていることが予想されるため、以前よりも高い学力が求められるようになっています。合格を目指すには、基礎学力の充実に加え、学校の特色であるグローバル教育や日本文化への理解を深めておくことが重要でしょう。
実践女子学園中学校の入試対策
実践女子学園中学校の入試概要は以下のとおりです。詳細は公式の募集要項をご参照ください。
入学試験の科目・点数配分・時間配分
| 試験形式 | 科目 | 配点 | 試験時間 | 備考 |
| 2科入試 | 国語 | 100点 | 45分 | – |
| 算数 | 100点 | 45分 | – | |
| 4科入試 | 国語 | 100点 | 45分 | – |
| 算数 | 100点 | 45分 | – | |
| 社会 | 50点 | 25分 | 社会と理科の合計で50分間 | |
| 理科 | 50点 | 25分 | 同上 | |
| 英語資格入試 | 国語または算数 | 100点 | 45分 | 英語資格による加点あり（詳細は個別対応） |
各科目の対策
国語の傾向と対策について
長文読解力を強化し、記述問題に対応できる力を養うことが重要です。また漢字や語彙力を増強し、知識問題にも備える必要があります。
算数の傾向と対策について
基本的な計算力を向上させることが基礎として重要です。さらに文章題の解き方を習得し、図形問題への対策にも注力することで、応用力を高めましょう。
社会の傾向と対策について（4科受験の場合）
歴史、地理、公民といった基礎知識を確実に身につけることが必要です。また、時事問題に対応する力を養うため、ニュースや新聞を活用した学習も有効です。
理科の傾向と対策について（4科受験の場合）
実験や観察に関する問題への対策を行い、基本的な科学的知識を習得することが重要です。特に計算や図表を伴う問題に慣れるようにしましょう。
全体的な対策について
過去問題を解くことで出題傾向を把握し、苦手分野を重点的に学習することが効果的です。また時間配分を意識した練習を重ねることで、試験本番での効率的な解答が可能になります。
受験方式の選択について
実践女子学園中学校では、2科入試と4科入試が選択可能です。自身の得意分野に合わせて受験方式を選択することも重要な戦略となります。得意科目を活かした受験方式を選び、最大限のパフォーマンスを発揮できるように準備を進めましょう。
実践女子学園中学校の入学後にかかる費用について
入学後にかかる見込み費用は以下の通りです。詳細は公式の募集要項などをご参照ください。
入学金
| 項目 | 金額 | 納入時期 |
| 入学金 | 230,000円 | 入学手続時 |
年間学費
| 項目 | 金額 | 納入時期 |
| 授業料 | 502,000円 | 3期分納（4・9・12月） |
| 教育充実費 | 80,000円 | 3期分納（4・9・12月） |
| 施設設備費 | 231,000円 | 2期分納（4・9月） |
| 校友会費 | 5,400円 | 2期分納（4・9月） |
| 父母の会費 | 27,000円 | 1期（4月） |
| 日本文化実習費 | 30,000円 | 1期（4月） |
| 積立金 | 85,000円 | 3期分納（4・9・12月） |
| 合計 | 960,400円 |
※その他の費用について
・制服や学用品費用: 各家庭で購入し、別途負担。
・ノートパソコン費用: 学習で使用するため、各自購入が必要。
・模擬試験や芸術鑑賞会費用: 副教材や模擬試験、芸術鑑賞会などに使用される費用は積立金に含まれています。
実践女子学園中学校の良い口コミと悪い口コミ
実践女子学園中学校の口コミについて、良い口コミと悪い口コミをそれぞれ紹介いたします。
良い口コミ
まずは、良い口コミを紹介いたします。
管理型の学校のイメージがあったのですが、入学してみると意外とのびのび生徒たちが過ごしている印象です。こまめに小テストや補習はありますが、部活、行事、委員会それぞれ盛んで、生徒たちは各々居場所をみつけて生き生きしています。
色々な学校の評判を聞きますが、学校が正しい目線で生徒と向き合って下さるので安心して子供を通わせています。何より本人が学校が楽しいと言っていますので合っていたんだと感じます。学校に行くと生徒さんたちがとてもイキイキとしているので好感が持てます。
夏休み等に、補習的な授業を展開してくれており、英検の対策もしてくれていました。体育祭、文化祭もとても活発で、部活動での先輩方との関わりも深く、今でも部活のお友達、先輩方とのお付き合いが続いています。茶道の時間や華道の時間、テーブルマナーの時間等もあり、女子校として日本文化の基本、礼儀と作法を重んじる校風を実感できます。先生と生徒との距離がとても近く感じられました。
施設や教育環境の充実度を評価する声が多く、伝統校としての良さと現代的な教育の両立を評価する意見が目立ちました。
悪い口コミ
続いて、悪い口コミの紹介です。なお、口コミを参考にすることは大切ですが、信用しすぎることは避けましょう。学校との相性を確かめるには、実際に学校行事を見に行ったり、学校見学に参加したりするなど、自分の目で見て感じることが重要です。
施設はすごくいいと思いますが、クラスによっては誰か一人をハブる、誰かの悪口はあたりまえみたいな感じで女子校ならではの嫌なことが沢山あるので、悪口が嫌いな人には全くお勧めしません。
恋愛や皆様が描いている青春は送れません。中高一貫校のためほとんどがこのままこの学校で高校生を過ごすでしょう。学習面では、なぜか生徒の学力が激しく、頭がいい子はいいのですが、わからない子たちを教えたりでたまに授業が止まります。学園祭や体育祭などでは共学のようには盛り上がりません。
先生の対応が本当に悪い。いじめられてるから保健室登校にしたいと何回もカウンセラーを通して話をしているのにひとつも聞いてくれない。逆に保健室登校は病気の人が優先だからするなとも言われた。とにかく先生の対応が悪い。保護者の前だといい顔するが生徒に対してはあたりが悪い
校則の厳しさや生徒間の人間関係の難しさ、また自由な学校生活が送りにくい点を指摘する声が多く見られました。
引用：https://www.minkou.jp/junior/school/review/7738/
まとめ
いかがでしたでしょうか。実践女子学園中学校は、長い歴史と伝統を持ちながら、現代社会のニーズに応える教育を実践しています。実践力と共感力を育む多様な学習機会や、生徒主体の学校行事など、個性豊かな女性リーダーの育成を目指す教育環境が整っています。伝統と革新のバランスがとれた教育を求める方は、志望校選びの際に検討されてみてはいかがでしょうか。
