歴史ある学校として有名な学習院女子中等科。
今回は、学習院女子中等科の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
学習院女子中等科の特徴

名称 | 学習院女子中等科 |
旧名称 | 華族女学校 |
所在地 | 〒162-8656 東京都新宿区戸山3-20-1 |
最寄り駅 | JR山手線 高田馬場駅 徒歩15分 |
設立 | 1885年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 有り |
上履き | 有り |
出身有名人 | 皆川玲奈(アナウンサー)井上麻里奈(声優) |
「現代を生きる女性にふさわしい品性と知性を身につけ、社会に貢献できる人間の育成」の理念のもと、基礎課程・応用家庭・発展過程と3つの期間で編成されております。
学習院女子中等科のその他の特徴について
中等科では主に基礎課程「学ぶ楽しさを知る」応用家庭「考える力を育む」を学びます。
基礎課程では学力の基礎作りの過程で学ぶことの意義を理解し、学ぶ楽しさを知る生徒を育みます。学習を通して知識を深め視野を広げるとともに、豊かな感性を育みます。
応用過程では国語5~6時間、数学5時間、英語4~6時間と多めに設定し、講義に加えて実験・実習を通じ自ら考えることができる主体的な学習姿勢を育みます。
学習院女子中等科の偏差値レベル

学習院女子中等科の偏差値 | |
学習院女子中等科 | 67 |
偏差値が近い学校 | |
開智中学校 | 67 |
白百合学園中学校 | 67 |
偏差値は70弱となっており、同偏差値帯には開智中学校や白百合学園中学校が挙げられます。
学習院女子中等科の入試対策

学力試験の得点率や内申点の目安を書き、どのような対策をすべきかを書いてください。
国語の傾向と対策について
学習院女子中等科の国語は、試験時間50分、大問2題という出題形式です。(100点満点)
学習院女子中等科の国語は、過去問の傾向から物語文が1題、漢字の読み書きが1題という問題構成になっています。解答形式は女子校では珍しい記述式です。
漢字の読み書きは、標準的な問題がほとんどですのでケアレスミスが合否に大きく影響します。そのため日頃から漢字練習をして基礎力をつけておきましょう。
物語文は4,000字〜6,000字程度の文章量ですが比較的読みやすいので、素早く読み進め記述問題に時間を割くような時間配分を心がけることが重要となってきます。その記述問題ですが、書き抜きや1行程度の短い記述ではなく、字数制限がなく、自分の言葉で説明するという難易度の高い問題となっています。そのため、日頃から記述練習をしているかどうかが合格への鍵となるでしょう。具体的な対策として、「参考書などの記述問題を毎日欠かさず解く」「読んだ文章の要約を行う」などの対策をして記述力を上げていきましょう。
算数の傾向と対策について
学習院女子中等科の算数は、試験時間50分、大問6題という出題形式です。(100点満点)
学習院女子中等科の算数は、過去問の傾向から大問1〜大問2が計算問題、大問3〜大問6が応用問題という問題構成となっています。
問題数自体は少ないですが難解なものが多く、1問1問を丁寧に解く必要があります。解答形式は、答案用紙に設けられている空欄に考え方・計算過程を記述するという学習院女子中等科独自の解答形式となっていますので、過去問演習を積み出題形式に慣れるようにしておきましょう。また、記述式対策として日頃から途中式を書く習慣をつけるなど、記述力を上げるように心がけましょう。
計算問題は難易度が比較的高いにも関わらず、受験生が計算問題を軽視している傾向にあります。日頃から基本的な計算問題を繰り返し、基礎力をつけることによって周りの受験生と差をつけましょう。
応用問題では学習院女子中等科の典型問題題と言われる「作業系」の問題が頻出なのはもちろんですが、「規則性」「平面図形」「作図」といった問題が多く出題される傾向にあります。早いうちから過去問演習に取り組み、対策を練っておきましょう。
理科の傾向と対策について
学習院女子中等科の理科は、試験時間30分、大問4題という出題形式です。(60点満点)
学習院女子中等科の理科は、過去問の傾向から物理・化学・地学・生物から各1題の計4題出題されます。解答形式は記号選択が中心ですが、年度によっては記述問題が半分程度出題される年度もあります。一般的な中学受験の理科で記述形式の問題はあまりないため、早めに過去問対策を行い問題傾向に慣れることが重要となってきます。
全体の入試傾向として、学習院女子中等科の問題は知識を詰め込むだけでは解答できないような問題が出題される傾向にあります。そのため、単語をただ暗記したり、計算を機械的に行うのではなく、原理原則の本質を理解し自分の頭で考えながら計算をすることを意識しながら学習することが合格の鍵となるでしょう。
社会の傾向と対策について
学習院女子中等科の社会は、試験時間30分、大問3題〜大問4題という出題形式です。(60点満点)
学習院女子中等科の社会は、過去問の傾向から地理・歴史・公民の各分野から均等に出題されます。解答形式は記号選択、適語補充が中心ですが、学習院女子中等科の特徴でもある一行記述形式の問題が数問出題されます。
記号選択、適語補充は比較的基本的な問題が多いので確実に得点できるように、基本的な問題集などで基礎力を付けておきましょう。
学習院女子中等科の入学後にかかる費用について

・年間でおよそ130万前後の費用が必要になります。
初年度納入金合計(参考) 1,293,000円
(内訳)
入学手続時納入金 300,000円
授業料(年額) 698,000円
上記以外の学則による納入金(年額) 282,000円
その他(年額) 13,000円
※ 初年度納入金合計は参考です。追加費用が必要な学校もあります。
※ 入学手続時に施設費などの一部を納入する学校もあります。
※ その他は、積立金、制服・制定品などの金額です。
学習院女子中等科の良い口コミと悪い口コミ

良い口コミ
とてもきれいな広い学校で満足です。友達もほとんどの人が温厚で揉め事はあまりないと思います。毎日学校に行くのが楽しみです。施設に文句がある人を聞いたことがありません。とても綺麗で広いです。
「学習院」だから、とても厳しくおとなしめな子が多そうなイメージだが、そんなことはなく校則も意外とゆるく、元気で優しい子が多い。だいたい半分ぐらいが学習院大学に内部進学して、その他は早慶や東大も。プールは温水でとても綺麗。そして、テニスコート、グラウンド、バスケコートなどたくさんある。
悪い口コミ
伝統という壁の前に、生徒や保護者の意見は全く反映されず、不満は多々あれど、すべて却下され改善の余地はありません。子どもも訴える気力が徐々に失われていきました。多くの人が専業主婦になる時代はよかったかもしれませんが、これから新しい時代に合わせて外で働いて、社会貢献していきたい人には不向きな学校だと思います。今後、時代に取り残される学校だと思います。
入学したことを心から後悔しているほんとうに先生も多くの生徒の空気感も悪い
御三家等を受けた人にとって2月3日のB入試はすべり止めにちょうどいいが、ほかにひとつでも受かった学校があれば学習院女子は蹴るべき。進学校と思ってはいけない
付属の大学に行きたい人だけは満足できると思う
このような意見が寄せられていました。このような口コミを参考にすることは大切ですが、それだけに頼るのは避けるべきです。口コミは他人の意見や経験に基づいており、必ずしも自分のお子様に当てはまるとは限りません。実際のところ、学校との相性や雰囲気を確かめるためには、口コミだけでは不十分です。そこで、実際に足を運んで「学校行事を見に行く」や「学校見学に行く」ことが重要になります。
これらの活動を通して、子どもがその学校でどのように感じるか、自分の目で確かめることができます。教師や生徒の様子、授業の進め方、学校全体の雰囲気などを直接観察することで、より正確な判断ができるようになります。また、子ども自身が学校を訪れることで、自分がその環境に馴染めそうかどうかを感じ取ることができるでしょう。
結局のところ、学校選びは親の直感と子どもの感覚が最も大切です。口コミは1つの参考情報として活用しつつ、実際の体験を重視する姿勢が、最適な学校選びにつながると言えるでしょう。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7530/
まとめ
施設や制服治安等の項目で評価が高く、伝統ある学校です。カリキュラムも高等科卒業までの6年間で基礎から発展まで網羅でき、高等科では日本画や西洋画に工芸等の様々な分野にも触れられるのも特徴です。学習のあり方として「本物に触れる・過程を大切にする・表現力を身につける」を大切にされている学校です。