「自主創造」の建学精神を礎とし、知性・徳性・体力のバランスの取れた成長を促す教育に取り組む中学校。
今回は、日本大学第一中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
日本大学第一中学校の特徴

名称 | 日本大学第一中学校 |
旧名称 | 日本大学中学校 |
所在地 | 〒130-0015 東京都墨田区横網1-5-2 |
最寄り駅 | JR・総武線「両国駅」より徒歩5分 |
設立 | 1913年2月14日 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 無し |
出身有名人 | 大橋巨泉(タレント) |
日本大学第一中学校は、「自主創造」の建学精神を基盤に、知性・徳性・体力のバランスの取れた成長を促す教育を実践しています。
進学実績も優れており、早慶上智やGMARCHなどの難関私立大学への合格者を多数輩出し、生徒一人ひとりが希望する進路の実現を目指しています。
また、独自のカリキュラムを導入し、特に英語教育に力を入れています。週5時間の授業に加え、ネイティブスピーカーとの会話練習や海外研修を通じ、実践的な英語力を養成。さらに、情報教育では、プログラミングや情報モラルを学ぶ授業を取り入れ、情報社会に適応できる力を育む環境を整えています。
日本大学第一中学校のクラスの特徴について
中高一貫のカリキュラム
日本大学第一中学校では、中学・高校の6年間を「基礎」「定着」「入試」の3つの段階に分け、基礎から応用へと学習内容を発展させながら、段階的に将来の進路を具体化できる指導を行っています。大学付属校としての強みを活かし、生徒がじっくりと成長できる教育プログラムを提供しています。
習熟クラス
生徒の成績に応じて編成されるクラスで、難関大学進学を見据えた高度な学習を展開。各単元を深く掘り下げながら応用力を養い、着実な学力向上を目指します。
日本大学進学クラス
日本大学への進学を目指し、「基礎学力到達度テスト」に向けた学力強化を図るクラスです。授業では演習を積極的に取り入れ、大学進学後を見据えた学力の基盤を築きます。
難関大学進学クラス
生徒の希望と学力をもとに編成されるクラスで、一般入試による難関大学進学を目標としています。過去問演習を含む実践的な授業を行い、志望校合格に向けた学力を養成します。
ICT教育の推進
日本大学第一中学校では、生徒全員にiPadを配布し、ICT教育を積極的に推進しています。Classiを活用した連絡や学習管理、ロイロノートを用いた授業の展開など、iPadを活用することで学習の効率化を図り、生徒の理解を深めるサポートを行っています。
急速に進む情報化社会に対応できるよう、ICT機器の活用スキルや情報処理能力の育成にも力を入れています。また、生徒が安全にICT機器を利用できるよう、本校独自のネットリテラシー教育を実施し、正しい情報活用の姿勢を身につける指導を行っています。
国際交流について
夏休み期間中、希望者の中から選抜された2〜3年生の生徒がオーストラリア・セントラルコーストへ出発し、現地の家庭でホームステイをしながら語学研修を行います。ホストファミリーと「家族」として過ごすことで、日常生活の中で自然に英語を身につけることができます。
午前中は現地の学校で授業を受け、午後はビーチを散策したり、乗馬を体験したりと、充実した時間を過ごすプランが用意されています。
日本大学第一中学校の偏差値レベル

日本大学第一中学校の偏差値 | |
日本大学第一中学校 | 49 |
偏差値が近い学校 | |
日本大学第二中学校 | 50 |
実践学園中学校 | 50 |
偏差値は50程度で平均的な難易度となります。そのため基礎力の徹底が必要であるといえます。
日本大学第一中学校の入試対策

全科目にわたって基礎知識の定着を確認する試験です。特に算数では図形問題の比重が比較的大きいため、確実に得点できるようしっかりと対策を行いましょう。
算数の傾向と対策について
算数の試験は50分で、100点満点の構成です。大問は6題あり、四則計算や図形、速さなどが出題されます。解答形式は数値記入方式です。試験は、大問1の計算問題、大問2の応用小問集合、大問3以降の応用問題で構成されており、平面図形・立体図形・割合と比・速さなどが頻出します。特に図形問題の比重が大きいため、繰り返し演習を行い、確実に得点できるよう対策することが重要です。
国語の傾向と対策について
国語の試験は50分で、100点満点の構成です。大問は3題で、説明文や小説の読解が中心となります。解答形式は、記号選択・書き抜き・記述などが含まれます。説明文では論旨の展開を理解する力、小説では登場人物の心情を読み取る力が求められます。また、漢字や熟語などの知識問題が読解問題の設問として出題され、選択式や抜き出し式が中心ですが、15字程度の記述問題も含まれます。
理科の傾向と対策について
理科の試験は30分で、50点満点の構成です。大問は7題で、動植物、気体・水溶液の性質、ものの温まり方、流水のはたらきなどが出題されます。解答形式は、記号選択や数値記入などが中心です。問題は基礎レベルの内容で、時間をかけずに解けるものが多いため、基礎知識をしっかり身につけていれば十分対応可能です。問題数はやや多めですが、試験時間内に解き終えることができる構成となっています。
社会の傾向と対策について
社会の試験は30分で、50点満点の構成です。大問は2題で、日本の国土と自然、各時代のできごと、三権のしくみなどが出題されます。解答形式は記号選択や用語記入が中心です。地理では山脈や河川の名称、歴史では年代順に並べ替える問題が頻出します。政治分野では特定のテーマについて深く問われることもあり、幅広い知識を身につけることが求められます。
日本大学第一中学校の入学後にかかる費用について

・日本大学第一中学校の初年度納入金は約118万〜123万円といわれており、中学校卒業までに約300万円以上は必要となるでしょう。また中高一貫校であるため高校にそのまま進学される際はその場合の費用も考慮することが必要です。
初年度納入金合計(参考) 1,181,800円
入学手続時納入金 240,000円
(うち入学金:240,000円)
授業料(年額) 456,000円
施設設備費(年額) 100,000円
上記以外の学則による納入金(年額) 63,000円
その他(年額) 322,800円
日本大学第一中学校の良い口コミと悪い口コミ

立地の良さや学習施設の充実さに魅力を感じる人が多い印象です。日本大学第一中学校の在校生や卒業生、保護者から寄せられた口コミを見てみましょう。
良い口コミ
子どもがとても楽しく通っています。授業も部活も充実した毎日で親としては通わせて良かったなと思っています。先生方もとても話しやすく、「何かあったらいつでも連絡してください」と丁寧でとても教育熱心です。補習もしっかり学校でやってくれるので外の塾に通わなくてはいけないということもありません。そんなところが気に入ってか、けっこう兄弟で通っているお家も多い気がします。
校舎は古めで校庭は狭いですが、必要な設備は整っています。
学びについては伝統校であり、安心して預けられる環境だと思います。iPad導入で、生徒に向けた学校でのお知らせなども保護者が把握しやすいです。
中学生生活を送るのに、ちょうどよい校風だと思います。もとは男子校だったの?と思うほど男子校時代の校風はなく、男子も女子も仲良く普通の共学といった感じです。高校生が身近なので、上下関係も穏やかで仲良しな印象です。
悪い口コミ
付属校でなければ行かせませんでした。特に元々男子校なので男尊女卑ぽいところがあるように感じます。更衣室がないのか?中一女子は体育の時間に体育館で着替えるようです。しかし成績は女子のほうが優秀な気がします。
勉強が追いつかないと高校は上がれないと言い、塾に行くか家庭教師を頼むように指導する先生が多く、自分で助けようとする熱心な先生はもういない。
JRの場合駅から徒歩十分かかるし先生もすぐキレる、悪いことを見逃すといった人が多いぶっちゃけ、教師は運ゲー
以上のような口コミが寄せられていました。
口コミは参考になるが、自分のお子様に合うかどうかはわからないため、頼りすぎるべきではありません。学校との相性や雰囲気を確認するためには、実際に「学校行事を見に行く」や「学校見学」をすることが重要です。これにより、教師や生徒の様子、授業の進行、学校全体の雰囲気を直接観察し、正確な判断ができます。子ども自身も訪れることで、その学校に馴染めるかを感じ取れるでしょう。最終的には、親の直感と子どもの感覚が最も大切で、口コミを参考にしながら実際の体験を重視することが、最適な学校選びにつながります。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7580/
まとめ
中高一貫校の特性を最大限生かした指導が行われており、非常に魅力的です。習熟度毎に先生に丁寧に教えてもらえるので、勉強にじっくり取り組みたい方に非常におすすめの学校だと思います。その反面、人気の高い学校ですので基礎の徹底した定着が必要となってくるでしょう。