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コラム

期末テストはいつから勉強をすればいいのか?進め方のポイント解説

期末テストはいつから勉強をすればいいのか?進め方のポイント解説 中学生テスト対策
福惠 望(Fukue Nozomu)

学研エルスタッフィングにおける
家庭教師事業の統括責任者/高校受験マニア

入社以来、高校受験を控える全国各地の中学生本人と保護者に対する三者面談を数百例実施。
独自の通知表分析法、内申確保メソッドを確立し、多くの中学生の内申を「爆上げ」し、当初の志望校以上の高校へ合格させてきた実績も多数。
私生活では子どもが塾に通わず公立トップ校に合格。
趣味は「名門校めぐり」という、自他ともに認める根っからの高校受験マニア。

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中間テストを乗り越えると、次は期末テストが待っています。期末テストは中間テストより科目数が増える上、大きな学校行事が終わったあとに行われることが多いため、勉強時間をいかに確保するかが勝負の分かれ目になります。

そこで今回は、期末テスト対策を始める時期や計画の立て方、進め方のポイントやコツをくわしくお伝えします。科目数が多くても、しっかり時間を取って対策すれば怖いものなし!ぜひ参考にしてください。

期末テスト対策はいつから始めればいいのか

期末テスト対策はいつから始めればいいのか

期末テストで高得点を取るためには、やはりある程度時間をかけて対策することが必要です。
テストのどれくらい前から対策を始めればいいのかを考えてみましょう。

一般的な時期

一般的には、「期末テスト対策は2週間前から始めよう」と言われています。中学校でテスト範囲が発表されるのがおおよそ2週間前であることが多く、また、取りかかりがそれ以上遅くなると全科目の復習に手が回らなくなるため、このように言われるのでしょう。発表された範囲を把握して「さあ!いよいよテストだ!」という気持ちになる中学生が多いようです。

5週間前がベストな理由

一般的には2週間前からと言われる期末テスト対策ですが、国・数・社・理・英に加えて、音楽・美術・保健体育・技術家庭も加わることを考えると、最低でも4週間前、できれば5週間前から対策を始めるのがおすすめです。

期末テストで高得点を取るためには、各科目のワークをいかにやり込めるか、ということがポイントになります。ワークは最低3回やることが望ましいため、期間が短いと1日あたりのスケジュールに無理が出ます。9科目のワークを3回ずつやることを考えると4週間でもギリギリ、できれば5週間前から始めてしっかり復習したいものです。

期末テスト対策の計画の立て方のポイント

期末テスト対策の計画の立て方のポイント

勉強開始の時期が決まったら、次は計画を立てることが必要です。ここでは、期末テスト対策の計画の立て方の基本ポイントをご紹介します。

テストの日程を確認する

期末テストの時期は、2学期制と3学期制で異なります。

2学期制の中学校では、前期の期末テストが9月中旬ごろ、後期の期末テスト(学年末テスト)が2月下旬ごろに行われます。
3学期制では、6月下旬、11月中旬、2月下旬ごろに、各学期の期末テスト(3学期は学年末テスト)が行われます。

自分の学校の年間行事予定表でテスト日程を把握し、そこから5週間を取るにはいつから対策を始めればよいか、逆算してスケジュールを立てましょう。

年間の学校行事の確認

年間行事予定表を確認するとわかりますが、期末テストは、体育祭や文化祭など大きな学校行事の後に行われることが多いものです。これらの行事の時期は、練習のために体力を使ったり放課後に練習が入ったりするため、家庭での学習時間を確保しづらくなることがあります。しっかりスケジュールを立てておかないとどうしても行事に気を取られてしまい、テスト対策を始めるタイミングが遅くなってしまうので注意しましょう。

無理のない範囲でスケジュールを立てる

テスト勉強の計画は、無理のない範囲で立てることが大切です。つい張り切ってつめ込みすぎの計画を立てる人がいますが、それでは結局実行できず、計画倒れに終わってしまいます。

睡眠時間を削ってしまわないよう適切な就寝時間を設定し、食事や入浴の時間もしっかり確保します。そのうえで、帰宅時間から就寝時間の間で、平日は1日2~3時間、休日は8時間を目安に学習時間を取れるよう計画しましょう。その時間の確保が難しいと感じるときは、スマホやゲームなどの時間を見直したり、すきま時間の活用を考えたりするなど、工夫が必要です。

定期テスト対策の進め方のポイント

定期テスト対策の進め方のポイント

計画を立てたら、あとはひたすら対策を進めるのみですが、その進め方にもポイントがあります。効果的な学習を効率的に進める方法を見ていきましょう。

ワーク、問題集をやり込む

中学校の定期テストは、ワークや問題集をしっかりとやりこめば80点以上得点できるように作られています。そのため、ワークや問題集にくり返し取り組み、どの問題でも完璧に解けるようにしておけば高得点が取れるのです。これをやらない手はありません。

上でもお伝えしたように、各教科のワークを3回はやり込みましょう。1回目でできなかった問題があれば印をつけておき、そこを復習します。2回目、3回目には印のついている問題を中心に取り組み、1回目に解けなかった問題をつぶしていきましょう。

まとめて終わらせようとしない

たとえば最初の5日間で理科を終わらせて、次の5日間で社会を終わらせて…というような、各科目を一気に終わらせる勉強方法はおすすめできません。5週間の対策期間の初めの方で復習した科目は記憶から抜け落ちてしまいやすく、テスト本番にしっかり覚えていることは難しいからです。

5週間の中で9科目をくり返し勉強することでどの科目も記憶がしっかり定着し、テストのときに全科目がまんべんなく頭に入っている状態にできます。

苦手科目から手をつける

得意科目のほうがすらすら解けて楽しいので、つい得意科目ばかりを勉強しがちですが、これではいつまでも苦手科目が克服できません。計画を立てるときは、苦手科目から手をつけるように意識的に組み込みましょう。「苦手科目ばかりだとやる気が起きない…」という場合は、苦手科目の勉強の間に得意科目の勉強をはさむと取り組みやすくなるでしょう。

わからない問題は飛ばす

ワークの1回目などはわからない問題が多くて当然なのですが、そこで考え込んでしまうと時間のロスになるばかりか、集中力が切れてマンガやゲームなどに手が伸びてしまうおそれがあります。「わかるところ」と「わからないところ」を仕分けするつもりで、わからない問題には印をつけ、一旦飛ばして他を解き進めましょう。その後で、印をつけた問題の解答解説を読んで理解し、2回目以降に解けるようにすればOKです。

期末テスト対策を集中して行うコツ

期末テスト対策を集中して行うコツ

期末テスト対策を何週間も行う中では、なかなか集中できないこともあります。ここでは、集中しやすくなるためのコツをご紹介しましょう。

やる気は後からついてくるのでまず始める

「勉強しなきゃいけないけど、やる気が出なくてできない…」という声をよく聞きますが、これは実はまちがっています。「やる気」は、やっているうちに出てくるものなので、やる気がなくてもとりあえず勉強に手をつけることが必要なのです。やる気がなくても取り組みやすい簡単な部分から始めるなど、とりあえず計画どおりに手をつけるよう意識しましょう。人には自分の行動を続けようとする習性があるので、一旦手をつければだんだんと気分が乗ってくるものです。

勉強中スマホは触らない

最近はスマホを持っている中学生も多いようですが、スマホを触ると、少しだけのつもりでもあっという間に時間が経ってしまいます。「テスト勉強中はスマホを触らない」と自分で決めて守ることが必要です。
どうしても誘惑に負けてしまいそうなときは、「勉強部屋にスマホを持って行かない」「勉強時間は親に預ける」などのルールを決めて、スマホを触りたくても触れない環境を作るのがおすすめです。

勉強できる環境を見つける

自宅ではなかなか集中できないというときは、環境を変えてみることが有効です。たとえば、塾の自習室や図書館に行ってみると、静かな環境の中で集中して勉強している人たちがたくさんいるので、つられて自然と集中しやすいでしょう。
また、自宅でも、家庭教師をつけるなどすると、「先生が来たら勉強時間だ」という切り替えがしやすくなるのでおすすめです。先生に見てもらいながら勉強できるので効率も上がるでしょう。

まとめ

期末テスト対策を始める時期や計画の立て方、進め方のポイントやコツをお伝えしてきました。

期末テストは中間テスト以上に科目数が多いので、対策には早めの計画的な学習が必要ですが、しっかり時間を取ってワークや問題集をやり込むことで確実に高得点を狙えます。高校入試の合否にも大きく影響する期末テスト、ぜひ計画的に取り組んで好成績を目指しましょう。

福惠 望(Fukue Nozomu)

学研エルスタッフィングにおける
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入社以来、高校受験を控える全国各地の中学生本人と保護者に対する三者面談を数百例実施。
独自の通知表分析法、内申確保メソッドを確立し、多くの中学生の内申を「爆上げ」し、当初の志望校以上の高校へ合格させてきた実績も多数。
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