内申点でオール1を取ってしまった場合「入学できる高校はあるのか」「何とかして少しでも内申点を上げる方法はないのか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、内申点オール1でも入れる高校はあるのか、内申点を上げる方法、また高校受験における内申点の重要性や、オール1の偏差値、目標設定の大切さなどを詳しく解説します。
内申点がオール1で大丈夫なのか確認したい方や、自分でもいける高校があるのかと心配している方は、ぜひ参考にしてみてください。
内申点オール1でも入れる高校はあるのか
内申点でオール1がついてしまった場合、初めに頭に浮かぶのが「自分のこの成績でも入れる高校はあるのか」ということでしょう。
ここからは、オール1でも入学できる高校はあるのか、また成績が低いことのデメリット、少しでも良い高校に行くべき理由をご紹介します。
入学できる高校はある
高校と一言で言っても、全日制高校・通信制高校・定時制高校・高等専修学校など、さまざまな種類があります。
たとえば、通信制高校や定時制高校は成績がそれほど良くない場合でも入学することは可能です。また、全日制高校でも定員割れしている学校は、内申点がオール1でもそのまま合格できることがあります。
まずは、自分が住んでいる地域の高校について調べてみましょう。
成績が低いほど、選べる高校が減る
上記のとおり、内申点がオール1であったとしても、高校に入学することが可能です。
しかし、対象の高校はそれほど数は多くないため、成績が低いと学校の選択肢が少なくなります。
たとえば、通信制高校には合格できるけれど、全日制高校には合格できないというケースもあります。
自分に合った学校や自分が行きたいと思える学校を選ぶためにも、成績が良いことに越したことはありません。
少しでも良い高校に行くべき理由
オール1でも入学できる高校はありますが、できれば少しでも良い高校に行くことを目指しましょう。
まず、勉強の環境は周りにいる友達に大きく左右されてしまうため、レベルの低い高校で勉強をしない友達に囲まれていれば、自分も勉強しなくなり成績が下がりやすくなります。
それに対して、高いレベルの高校で、赤点を気にする友達に囲まれていれば意識も変わります。
そのため、今は「勉強したくない」と思っていても、将来「勉強したい」と思ったときに環境が少しでも整っていることが大切です。
また、入学した高校の勉強環境が将来の大学や専門学校への進学のための受験勉強にも影響します。
高校卒業後に、自分のやりたいことや夢に近づくような進路を選ぶためにも、少しでも良い高校に入学することが重要です。将来のために「勉強がしやすい環境」を獲得することは、自身にとって大きなメリットとなります。
まだ間に合う!内申点を上げる方法
続いて、少しでも良い高校に入学するために、内申点を上げる方法を解説します。
定期テストの点数を上げたり、副教科に力を入れるほか、授業態度を替えるだけでも内申点は上がります。
高校受験に利用する内申点は、多くの都道府県では11月に決定されます。そのため、それまでの期間で内申点を上げることも可能です。
定期テストの点数を上げる
定期テストの点数は、内申点に大きく影響します。そのため、内申点を上げるためにはまず定期テストの点数獲得が必要です。
定期テストは出題範囲が決まっており、また事前にテストの日程も知らされているため、事前の対策がしやすい試験と言えます。定期テスト直前になって焦らないためにも、授業で学んだことの復習を日々丁寧に行い、わからないところを放っておかないようにしましょう。
副教科にも力を入れる
内申点は、副教科に力を入れることでも上げることができます。
国語・社会・数学・理科・英語の主要5教科が苦手であっても、音楽・美術・保健体育・技術/家庭科の副教科は得意という方も多いでしょう。
副教科の内申点には、定期テストの点数だけでなく、日ごろの授業での実技の成果も影響します。
勉強がどうしても苦手だという場合は、実技で先生にアピールすることを考えてみましょう。
また、たとえばプログラミング学習に力を入れるなど、副教科の努力次第では将来の選択肢が広がる可能性もあります。
授業態度を改善する
成績でオール1がついてしまった場合、そもそもあまり授業に出席していなかったり、授業態度が良くなかったりする可能性が考えられます。
授業にきちんと出席し、授業態度を改善することはすぐにできることであるため、見直しましょう。
また、授業態度を改善するときには、以下の点に注意しましょう。
● 毎回授業に出席する(出欠は授業の始めにチェックされることが多いため、遅刻をしない)
● 授業がわからない、つまらないからといって途中で退出しない
● 提出物をきちんと出す
● 授業中にクラスメイトとおしゃべりをしない
● 先生から指されたらきちんと答える、わからない場合でも無視をしない
● ペアワークやグループワークに参加する
● 授業と関係のないことをしない
● 先生が話しているときには先生の目を見る
● 先生が黒板に書いた内容をきちんとノートに書く
高校受験における内申点の重要性
高校受験において内申点は必要不可欠です。
なぜなら、入試の合否を判断するための総合点の一部となるためです。総合点は内申点と入試当日の学力検査の結果を合わせて算出します。
そのため、入試当日の試験で実力以上の点数を取っても、内申点で競り負けてしまい合格できないというケースもあります。
内申点は、高校受験において、その生徒がどのような中学校生活を送ったかを高校側に伝える意味もあります。
内申書がどのように受験の評価に使われるのかは都道府県や高校によって異なりますが、
いずれにしても高校受験の合否に直結するため、良い内申点を取っておくことは重要です。
内申点オール1の偏差値はどれくらい
内申点がオール1とは、だいたいどれくらいの偏差値なのでしょうか。
内申点は、以前は決められた枠内に生徒を分布させる「相対評価」でしたが、現在は全国的に人数枠を撤廃し先生が自由に評定を決められる「絶対評価」となっています。
そのため、生徒の人数に関係なく、実力に合った評価がなされるようになりました。その結果、内申点で4や5を取る生徒が増え、1や2を取る生徒が減る傾向となっています。
いわゆる「オール3」は「相対評価」の時代はちょうど平均値でしたが、現在の「絶対評価」では平均よりやや下となっているのです。
偏差値は、集団のなかで自分がどのくらいの位置にいるのかを知るものさしです。偏差値の平均値は50です。
オール3の偏差値がおおよそ50以下の40〜45程度ですので、オール1の場合、偏差値は30以下程度と考えておきましょう。
高校入学のためにはまず目標設定が必要
ここまで、内申点を上げる方法や高校受験における内申点の重要性について解説しました。最後に、高校入学のための目標設定の重要性をご紹介します。
内申点がオール1であっても諦める必要はなく、きちんと目標を設定することで行きたい高校に入学できる可能性が大きくなります。
目標設定
高校に進学するためには、まずはしっかりと目標を設定することが大切です。「高校に行ければそれで良い」ではなく、「どこの高校に行きたいのか」「どのような友達に囲まれて高校生活を送りたいのか」を考えてみましょう。
また、先生や保護者に決めてもらうのではなく、自ら選択することで、主体的に学校生活を送ることができ、受験に向き合うことができます。
諦める必要はない
内申点オール1であるからといって高校進学を諦める必要はありません。先述のとおり、内申点が確定するのは11月であることが多く、それまでのあいだに努力をすれば内申点を十分上げることができます。今すぐにできる授業態度の改善などからはじめてみましょう。
また、高校入試の試験当日までは点数獲得のための努力ができます。試験科目の実力は入試直前まで伸ばすことができるため、諦めずにコツコツと勉強を積み重ねましょう。
内申点に自信がない場合でも、試験当日に良い結果を出すことで、自分が行きたい高校に合格できる可能性は十分にあります。
まとめ
今回の記事では、内申点オール1でも入れる高校はあるのか、内申点を上げる方法、また高校受験における内申点の重要性や、オール1の偏差値などを詳しくご紹介しました。
内申点がオール1だと「入れる高校があるのか」と不安に感じることもあるでしょう。しかし、あきらめる必要はありません。
内申点がオール1でも高校に行くことはできます。しかし、高校受験においては、内申点がとても大きな意味を持っています。
授業態度を見直すなど、すぐに改善でき、内申点の向上につながることから始めてみましょう。