高校受験を前にして気になるのが内申点。志望校に必要な点数が十分確保できていれば安心ですが、入試が迫ってから内申点が足りないことがわかり、焦るケースも多いものです。「志望校は変えたくないし、どうしたら…」と悩んでいる受験生もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、内申点が足りない時にやるべきことや、内申点が足りなくても合格した実例などをご紹介します。あきらめるのはまだまだ早い!ぜひ参考にしてください。
内申点が足りない時に確認すること
内申点が足りないとわかった時、中学生や保護者が家庭の中だけで悩むのは得策ではありません。学校の先生や家庭教師などに相談して、自分の位置を客観的に把握することが大切です。どのようにすればよいのか、詳しく見ていきましょう。
実力テストの結果を確認
各中学校では、中3生を対象に中間や期末といった定期テストの翌日などに「実力テスト」または「業者テスト」と呼ばれるものを実施するようになります。たいてい、各都道府県の公立高校入試に準拠したような5教科型のテストであることが多いようです。
中学校では、定期テストや普段の授業などで生徒の実力を把握していますが、いわゆる「入試型」のテストにどこまで対応できるのかはわからないものです。
そこで実施されるのがこの「実力テスト」であり、結果は生徒に開示されるとともに三者面談での参考資料になることが普通です。
内申点が足りないと悩んだら、まずは実力テストの結果を確認し、内申点の不足を入試当日の得点でどのくらい補えそうかを見極める必要があります。
先生に相談
実力テストの成績を確認することは大切ですが、自分で見ても判断は難しいものです。まずは学校の先生に相談して、いっしょに見てもらいましょう。先生はこれまでの卒業生のデータを持っていますので、それらと照らし合わせて、合格の可能性がどのくらいあるのかを客観的に見てもらうことができます。
塾や家庭教師に相談
もし、塾や家庭教師を利用しているなら、その先生にもぜひ相談しましょう。塾の先生や家庭教師は学校よりも広いエリアのデータを蓄積していることが多いので、さらに細かい分析をしてもらえることがあります。学校の先生のアドバイスと合わせて考えることで、志望決定のためのよりよい判断材料となるでしょう。
中学校で受ける実力テストだけでなく、模試を受けた場合は、それも大いに参考になります。
内申点が足りない時の選択肢
内申点が足りない場合、考えられる選択肢は、「そのまま志望校を受験する」「滑り止めとして私立高校を受験する」「志望校のレベルを下げる」の3つがあります。
そのまま志望校を受験する
公立高校入試においては、内申点だけでなく入試当日の得点も非常に重要です。内申点が不足していても、入試で高得点が取れれば合格できる可能性があるため、最後まで成績向上を目指して努力する、というのがひとつの選択肢です。
「入試の得点」と「内申点」の評価の比率は都道府県によって「5:5」「6:4」「7:3」とさまざまですが、いずれにしても入試当日の得点が評価の半分以上を占めています。入試での高得点を目指して、あきらめずに努力を続けることで開ける道もあるのです。
併願の私立高校を受験
第1志望の公立高校への合格が心配な場合、滑り止めとして、合格できるレベルの私立高校を受験しておく、という選択肢もあります。滑り止め校の合格が先に出れば、少し自信をつけて第1志望校の受験に臨むこともできるでしょう。
滑り止めとはいえ進学することになる可能性もあるので、「いざという場合には入学してそこでがんばろう」と思える学校を選んでおくことが大切です。
志望校のレベルを下げる
どうしても内申点が足りない、合格ラインに届かないという場合には、志望校のレベルを下げるという決断が必要なこともあります。その際は、内申点だけで判断するのではなく、実力テストや模試の結果なども合わせて検討し、学校の先生や家庭教師などにも相談して決めましょう。ただしこれは、できる限りの努力をした後の、最後の手段です。その前に、やれるだけのことを精一杯やりましょう。
志望校を下げなくても受かる方法
ここまで見てきて、「やっぱり志望校は変えたくない!」と思った人も多いことと思います。その気持ちがあるなら、早々にあきらめるのではなく、今日から試験当日まで最善を尽くして得点を伸ばす努力をしましょう。
内申点1点は当日点5点〜8点
公立高校の一般入試の合否は、内申点と当日のテストの点数の「合計点」で決まります。内申点が足りなくても、入試でそれをカバーする得点ができれば合格は可能です。内申点の1点は当日点の5~8点に相当するとも言われます。仮に内申点が5点足りない場合でも、入試当日に5教科合わせて25点~40点(1教科あたり5点~8点)の上乗せができれば合格の可能性があるということです。これなら、これからの努力で合格をつかむことも、決して夢ではないと言えるでしょう。
試験当日まで、当日点を伸ばす努力をする
「内申点が足りないけれど第1志望校に合格したい!」と願うのであれば、今まずやるべきことは、試験当日までに得点を伸ばすためのあらゆる努力をすることです。学校の授業を真剣に受け、わからない点は先生に質問しましょう。家庭学習も質・量ともに充実させ、塾や家庭教師の利用も検討しましょう。やるべきこと、やれることは、まだたくさんあるのです。
内申点が足りなくても合格した
ここで、内申点が足りないところから対策をして志望校に合格した体験談を、学研の家庭教師を利用いただいた生徒の中からご紹介します。
名前:K.Kくん
家庭教師を始めた学年:中学2年生
家庭教師を始めた目的:高校受験合格のための内申点対策
成果:9教科の内申点、33⇒42へUP!その後、都立竹早高校に合格!
学研の家庭教師会員 保護者様より
勉強が嫌いな子ではなかったので塾などには行かず自分でコツコツやってきたのですが、高校受験で必要な内申点が低く、このままではレベルの高い都立高校には行けないのではと考え、中2の途中から学研の家庭教師にお世話になりました。
指導科目は数学と英語だったのですが、親子面談を通じて9教科すべての定期テスト対策、内申UP法を教えていただきました。息子は納得しないとテコでも動かない子なのですが、
「ああ、こうすればいいのか!」と目からウロコが落ちたようで、面談で教えてもらったアドバイスをしっかり実践したようです。
その結果、中3で出た9教科の内申合計は入会前の33から42へと9もUP。これに自信をつけたのか、講師の方も驚くほどの頑張りで模試でも安定した結果を残すことができ、憧れの第一志望に余裕を持って合格することができました。中3の1学期が終わって内申の上昇を実感してきたころ、息子は「なんか受験が楽しみになってきた」と言っていたことがとても印象に残っています。
あのとき、学研さんを選んでよかった、そして親子面談を受けてよかったと心から思います。本当にありがとうございました。
まとめ
今回は、内申点が足りない時にやるべきことをお伝えし、内申点が足りなくても合格した実例をご紹介しました。
大切なのは、状況を客観的に見極めることと、入試当日の得点を伸ばすためにできることを精一杯やりきることです。学校の先生や家庭教師は、そのための最高のナビゲーター。積極的に相談しながら、最後の最後まで努力し、しっかりと力を伸ばしていきましょう。