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小学生が不登校になる原因!親ができること、やってはいけないこと

小学生が不登校になる原因!親ができること、やってはいけないこと 不登校

近年、不登校の小学生は増加傾向にあります。わが子が学校に行きたがらないことに戸惑い、「どうしたら学校に戻せるだろう?」と解決法を探している保護者も増えていることでしょう。

この記事では、不登校のお子さんを抱えて悩んでいる方に向けて、不登校の小学生の実態や不登校の原因、親としてできることややってはいけないことをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

不登校の小学生の割合

不登校の小学生の割合

不登校とは、何らかの要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にある者 (病気や経済的理由、新型コロナウイルスの感染回避によるものを除く)を言います。
これに該当する小学生がどのくらいいるのか、文部科学省のデータを見てみましょう。

※参考:文部科学省「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」

令和3年度の小学生の不登校

文部科学省の調査によると、令和3年度に長期欠席した小学生のうち不登校に分類されるケースは45.1%、全国で8万人を超える小学生が不登校状態にあることがわかります。

その不登校児童のうち、約44.1%の36,010人が90日以上欠席しています。さらにそのうち、「出席日数が10日以下」の子どもが6,441人、全く登校していない「出席日数0日」の子どもが2,324人と報告されています。
不登校状態になった後、それが一定期間続いてしまうケースが多いことが読み取れるデータと言えるでしょう。

不登校生徒数の推移

小学生の総数は少子化により減少傾向にありますが、不登校児童は逆に増加しています。
調査では、1991年度(平成3年度)に12,645人(在籍児童の0.14%)であったものが、2021年度(令和3年度)には81,498人と、在籍児童の1.30%が不登校状態にあるというデータが出ています。

また、近年の傾向として、不登校児童の「増加率」が非常に高くなっていることも挙げられます。2018年度(平成30年度)以降、前年度からの増加率は+20%前後、2021年度(令和3年度)には前年度比28.6%にも上っています。

小学生の不登校によくある原因

小学生の不登校によくある原因

小学生はどのような理由で不登校になるのでしょうか。そこにはさまざまな原因が考えられます。ここでは、特に多い6つの原因について具体的にご紹介します。

親から離れることへの不安

低学年の不登校に多い原因として、親から離れることへの不安が挙げられます。特に、母親と離れることを不安に感じる「母子分離不安」として現れることが多く、登校時間になると母親にしがみついて泣くなどの行動が見られます。母親の注意を引いて独占しようとするため、「スキンシップを求める」「今までできていたことをやらなくなる」など、赤ちゃん返りが見られることもあります。

環境の変化

さまざまな環境の変化が不登校の原因となることもあります。
代表的なのが「小1プロブレム(小1ギャップ)」と呼ばれるものです。これは、小学1年生が幼稚園や保育園との違いに適応できないために起こる問題を指します。「遊び中心」から「勉強中心」への変化や、自分のことは自分でやらなければならないことなどに適応できないことが不登校につながることがあります。

また、2年生以上でも、進級に伴うクラス替えをきっかけに新しい担任やクラスメイトになじめずにストレスを感じ、学校に行きたがらなくなるケースが見られます。

いじめや人間関係

いじめが原因で不登校に陥ってしまうケースもあります。いじめは、心配をかけたくないなどの理由で子どもが親に打ち明けず、ひとりで抱え込んでいることもあるため注意が必要です。

また、いじめではなくとも、人間関係をめぐる問題が要因となることもあります。「仲の良かった友達とけんかをしてしまった」「よく遊んでいた子と別のクラスになって、誰と一緒に遊べばいいかわからない」「声の大きい先生や上級生が怖い」など、大人から見れば小さなことでも、子どもにとっては重大な問題ともなり得ます。問題を抱えていることを親にもうまく伝えられず、どうしたらよいかわからずに混乱して登校を渋る原因となることがあります。

勉強がわからない

勉強がわからず授業についていけないことが原因で不登校になる場合もあります。漢字やかけ算・九九を覚えられなかったり、小数や分数の計算などを難しく感じたりすることでストレスになるケースや、中学受験を視野に入れているのに成績が伸びない、友達と比べて成績が良くないなどといったプレッシャーが引き金になるケースなどが見られます。

学校で嫌なことがある

ここまでお伝えしたこと以外にも、さまざまなことが不登校のきっかけとなります。
たとえば、好き嫌いが多い子やアレルギーのために食事が限られる子が給食を苦痛に感じたり、発表会や運動会が苦手で練習に参加したくなかったりといったケースもあります。また、低学年では雨の日の通学や電車やバスなどでの行き帰りがストレスで登校を渋ることもあります。こうしたことがきっかけとなって欠席することが増え、気持ちの上でますます学校が行きづらいものになってしまうこともあるのです。

発達障害や病気の可能性

「環境の変化についていけない」「勉強がわからない」という子どもの中には、発達障害が原因のケースもあります。

発達障害を持っている子どもは、「新しい環境になじむのに人一倍時間がかかる」「音に非常に敏感でにぎやかな環境をつらく感じる」「こだわりが強く他者と歩調を合わせることが難しい」「文字を読む(書く)のが極端に苦手」「計画的な行動や身の回りの整理整頓がうまくできない」など、さまざまな“困り”を抱えています。

学校生活においてこうした問題が多く出てきた場合には、発達障害の可能性もあると考えて専門家に相談することも検討しましょう。

不登校の小学生にやってはいけないこと

不登校の小学生にやってはいけないこと

わが子が不登校になると、保護者は「何とかして原因をつきとめよう」「早く学校に戻そう」と焦ってしまいがちです。たしかにいろいろな働きかけは必要ですが、やってはいけないこともあります。ここでは4点見ていきましょう。

無理やり学校に行かせる

脅したりだましたりして無理やり学校に行かせようとする保護者もいるようですが、これは逆効果です。仮にそれで数日登校できたとしても、問題の根本が解決していなければまた不登校に戻ってしまいます。さらに、子どもの心の不安を無視したことになるので、親子の信頼関係が崩れ、子どもがますます心を閉ざして不登校が長引く恐れがあります。特に、不登校のはじめの時期は心理的に非常に不安定なので、強制的な働きかけはしないように注意しましょう。

不登校の子どもを問い詰める

「どうして学校に行きたくないの?」と問い詰めることも、子どもにとって負担になります。学校に行きたくない原因を子ども自身が明確に自覚できていないことも多いからです。

また、仮に自覚できていても、それをきちんと整理して言語化するのは難しいものです。特にいじめが原因の場合は、それを言葉にすること自体がつらくて言えない場合もあります。「いじめられているんじゃないの?!」と問い詰めることが子どもを追い込んでしまうおそれもあるため、注意が必要です。

今の学校への通学にこだわる

「もとに戻る」ことが最善だと考えて今の学校への通学にこだわる親心はもっともです。しかし、今の学校のどこかに不登校の原因がある以上、その原因が取り除けないのであれば、戻るのは子どもにとって難しいことです。場合によっては思い切って転校するなど、他の学びの場に移った方がよい場合もあるでしょう。今の学校への通学にこだわって他の選択肢を考えないことは、不登校の長期化につながりかねません。

子どもと距離を置く

「何を聞いても答えてくれない。今は放っておいてほしいのかもしれない。」などと考えて、不登校の子どもと距離を置いてしまうことも問題です。確かに「答えたくない」というケースもあるでしょうが、多くの場合は「うまく答えられない」のです。そっとしておいているつもりが、子どもにとっては「見放された」と感じてしまうこともあります。保護者からの働きかけは大切です。常に見守り、寄り添う姿勢を示しましょう。

小学生の不登校に親ができること

小学生の不登校に親ができること

「不登校の子どもにやってはいけないこと」を見てきましたが、「じゃあ一体どうしたらいいの?!」と思った方も多いのではないでしょうか。ここからは、「不登校の子どもに親ができること」を6点お伝えします。

休んでもいいと伝える

多くの場合、子どもは「学校を休むのはよくない」と思っています。とてもつらくて休みたくても「学校を休みたいと言ったら叱られる、理由を問い詰められる」と思って、自分からは「休みたい」と言い出せないことも多いものです。そうしているうちに頭痛や腹痛などの身体症状が出ることもあります。

保護者が「つらい時には休んでもいいよ」と伝えておくと、子どもは安心できます。「つらくなったら休んでもいい」と思えることで、逆にがんばれる場合もあります。

頑張りを認める言葉を伝える

「以心伝心」という言葉があるように、日本人は「言わなくても伝わる」と考える傾向があります。しかし、特に子どもには、はっきり言葉で伝えなければ伝わりません。
「つらかったね、よく頑張ったね」「勇気を出してよく打ち明けてくれたね」「今日はお手伝いしてくれて助かったよ、ありがとう」など、子どもが頑張った「行動」と、それに対する「ねぎらいや感謝の気持ち」を、しっかり言葉にして表現するよう意識しましょう。

子どもの話に耳を傾ける

不登校状態になった子どもに何か働きかけをしようとするあまり、一方的に話しかけてしまうこともありがちです。それでは子どもはうまく話せません。学校に行きたくない理由や自分の気持ちなどを口にすることは、子どもにとって簡単なことではありません。沈黙を恐れず、ゆっくりと時間を取って子どもの言葉を待ちましょう。子どもが言ったことに対してはオウム返しにして寄り添います。「つらい」と言えば「つらいんだね」と応じる感じです。「寄り添って共感してもらえた」と感じることは、子どもの心の安定につながります。

担任の先生やスクールカウンセラーと連絡を取り合う

子どもが学校に行かなくなったからといって、保護者まで学校に対して心を閉ざしてはいけません。担任の先生やスクールカウンセラーの先生とはこまめに連絡を取り合いましょう。
特にカウンセラーの先生は、子どもへの対応の仕方などについて悩む保護者の相談に乗ってくれたり、専門家ならではの視点で具体的なアドバイスをくれたりします。また、必要に応じて医療機関や外部団体などへの仲介をしてくれる場合もあります。

不登校支援をしている団体に相談する

学校以外にも、いろいろな団体が不登校支援をしています。

公的機関としては、教育委員会が設置している「教育センター」や「教育相談所」があり、子どもについての相談を受け付けています。また、「教育支援センター(適応指導教室)」では、不登校の子どもに対するカウンセリングや学習指導、体験活動などを行っています。地域の保健所や児童相談所、精神保健福祉センターなどでも、不登校児童についての相談窓口を置いているところがあります。

民間団体としては、NPO法人等が運営している「フリースクール」などの受け入れ施設があり、不登校児童生徒の居場所として近年認知されています。ほかにも、民間の相談所、不登校児童生徒の親の会など、各地にさまざまな支援団体があります。民間の場合は費用が発生することが多いので、その点は利用前に確認しましょう。

地域にある支援団体を調べ、利用できそうなところがあれば積極的に問い合わせて相談してみましょう。新たな視点が得られるかもしれません。

学校以外の学びを検討する

不登校になると学習の遅れも気になりますが、学校以外の場でも学ぶことはできます。

上でご紹介したフリースクールでもボランティアによる学習支援が受けられることがありますし、個人塾などで不登校の子どもを受け入れているところもあります。最近では、オンラインによる指導も一般的になってきました。
また、相性の良い家庭教師がいれば、定期的に来てもらうことで生活のリズムを整える効果も期待でき、自宅で勉強を進めながら家族以外と触れ合うよい機会になるかもしれません。

学校だけが全てと考えず、今のわが子に合った学びの方法を探してみましょう。

不登校から次の一歩に向けた具体的なステップ

不登校から次の一歩に向けた具体的なステップ

学校にはまだ行けなくても、少しずつ心が回復してきて物事に前向きに取り組めるようになってきたら、次の一歩に向けた働きかけも必要です。具体的なステップをご紹介しましょう。

好きなことをさせる

絵を描く、本を読む、動植物の世話、工作や料理など、お子さんが好きなことがあれば、それを楽しめる環境を整えましょう。好きなことに没頭して充実感を味わい、完成した作品などを家族にほめられる経験は、お子さんが自信をつけるきっかけになります。
ただし、好きなことでも、たとえばゲームを徹夜でやるなど、昼夜逆転や引きこもりの原因となり得ることにのめり込まないよう注意しましょう。

親子のコミュニケーションを増やす

不登校状態を改善するためには、子どもの弱った心を癒すことが必要です。そのためには、親子のコミュニケーションが取れていることが非常に大切です。つながりができていてこそ、子どもも心を開きやすくなります。

「子どもの全てを受け入れよう」という気持ちで、できるだけ「プラスの言葉」をかけるよう意識しましょう。特別なことをする必要はなく、子どもの好きなことや家事を一緒にしながら、何気ない温かいやり取りを重ねることが、信頼関係の構築につながります。

学校以外から始める

家庭内で好きなことなどに取り組んで少し心に余裕が出てきたら、学校以外で他者と関わる体験をさせてみましょう。上でご紹介したフリースクールや個人塾、家庭教師などはそのよいきっかけになります。「家族以外にも信頼できる人がいる」と思えることは、子どもの心を安定させるでしょう。もちろん、どんなに良さそうなことでも無理強いはよくありません。まずは子どもが興味を持っていることを体験できる場所を探して、子どもに提案してみるとよいでしょう。

まとめ

不登校の小学生の実態や不登校の原因、親としてできることややってはいけないことをお伝えしました。

わが子が不登校になるのは親にとってももちろんつらいことですが、親子のあり方を考え、信頼の絆をよりしっかりと結ぶチャンスでもあります。今回お伝えしたことを今日からの働きかけに生かし、いろいろな支援機関も積極的に利用しながら、お子さんが前向きに一歩を歩みだせる道を探っていきましょう。

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