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コラム

【偏差値40からの逆転合格!】現役早大生が法学部に現役合格した方法(国語編)

大学受験

「受験勉強を始めたばかりで何から手をつけていいのか分からない」や「法学部の問題は難しそうだから、どういう対策をすればいいのかもう少し詳しく説明してほしい」という方のために、筆者が偏差値40から法学部に逆転合格するために、実際にたどったルートを時系列順にお伝えします。

高校2年生1学期:国語はまず現代文から(偏差値40.9)

自分が大学受験を意識し始めたのは高校1年生の春休み辺りでした。そして実際に受験勉強を始めたのは4月中旬からです。まず目標設定をすることにしました。そこで設定したのが「第一志望:同志社大学法学部法律学科・第二志望:立命館大学法学部法学科」で、これらの大学は高3の11月まで目指し続けることになりました。

自分は高校受験を含めて国語をまともに勉強したことがなかったので、何から対策すべきなのか考えました。そこで思いついたのが「現代文こそ模試で一番問題数が多くて配点が高い科目なので、一番に対策しよう」ということです。そこで現代文の問題に慣れるために、『大学入試 全レベル問題集 現代文3 私大標準レベル』(旺文社)(以下「現代文レベル別問題集」)を使用して、問題演習を重ねることにしました。

そして初めて臨んだ河合塾の「全国統一模擬試験」(以下:「全統模試」)では、国語の偏差値は40.9でした。もともとあまり得意な科目ではなかったので期待していなかったとはいえ、かなり低くてショックだったのを覚えています。

高校2年生夏:問題演習をより重ねて(偏差値54.4)

問題集1冊のみでは問題数が少なくて回数を重ねることが厳しかったので、「現代文レベル別問題集」を4(私大上位レベル)と、5(私大最難関レベル)まで引き上げるだけでなく、塾でも問題演習をしてもらうことにしました。参考書は明示できませんが、おそらく私大標準レベルの問題から抜粋していたと思います。

そうして受けた夏の模試では、何と偏差値を前回より14以上上げることに成功し、54.4を記録することができました。

高校2年生2学期:古文は文法が命(偏差値54.4)

このまま現代文だけを対策するのでは点数が頭打ちになって偏差値も伸びなくなるので、古文の勉強も開始することにしました。古文は元々かなり苦手で、活用形をほとんど把握しておらず、助詞・助動詞の存在も知らないくらいでした。そんな状態で文章を読むと、勿論何が書いてあるのか分かりません。文法を全く把握できていない状態で古文なんか読めるわけがないと当時思ったので、まずは文法から始めることにしました。当日使った参考書は先述の通り『<三訂版>完全傍訳 やさしくくわしい古典文法』(尚文出版)です。

参考書の使い方としてはまず意味、活用形をノートに整理して、文法問題を何周もすることによって覚えていきました。

そして臨んだ11月の模試ですが、54.4と前回と全く同じ数字を記録することになってしまいました。

高校2年生冬~3学期:文法・単語がわかるなら問題演習を始めよう(偏差値48.8)

古文文法はほぼ完全にわかるようになり、単語を暗記し始めました。その結果ある程度古典の長文が読めるようになっていたので、問題演習を始めることにしました。単語学習は『古文単語ゴロゴ プレミアム+(古文ゴロゴ)』(スタディカンパニー)を使い、問題演習は『大学入試 全レベル問題集 古文1 基礎レベル』(旺文社)を使用しました。ただ1冊解き切ったらすぐに次のレベルに移行するので、3学期の終わりまでにレベル4まで解きました。

しかし1月に受けた全統模試は偏差値48.8と大幅に下がる結果となってしまいました。それにも関わらず他の科目が大幅に上昇したので、合計偏差値はついに60の大台を超えることができました。その上同志社大学の判定はC判定と、初めてE判定から脱却しました。この時から、志望校を更にレベルの高い所に変更しようと、早慶受験を意識するようになりました。(現代文はこれまで通り参考書を使ったり、塾で問題演習をしました)

高校3年生春~1学期:古文単語の暗記により力を(偏差値56.0)

なぜここまで大幅に偏差値が低下したのか考えました。そもそも国語の中でも現代文は運の要素も強く、中々安定しない科目であることを担任の先生から聞かされていたので、それほど焦ることもありませんでした。しかし古文は語彙力の不足が原因だと考えました。そこでさらに単語帳の暗記を進めることにしました。

高校3年生夏:問題演習をより強化(偏差値61.0)

実はここまで現代文と古文で、問題集を少し解くか塾で問題演習をするのみで、それ以外にほとんど問題演習をすることはありませんでした。そこでそろそろ受験本番で出題される問題量に慣れる必要があると考えて、大学の過去問を解くことにしました。ここから本番まで、国語の勉強時間のほぼすべてを過去問対策に割くことになりました。

7月からまず手始めに『同志社大の国語』(教学社)に手をつけることにしました。同志社大学の国語は問題自体の難易度が、同偏差値帯の大学の中では低いので(その代わり高得点勝負になる)難関大受験の入門として挑戦することをお勧めします。そして併願先の問題にも対応できるようにするため、夏休みからは関西、関西学院、立命館、明治、青山学院、立教の過去問も手をつけました。夏休みが終わる頃にはどの大学も合格点をマークできるようになりました。

8月の全統模試では、これまでの努力の成果なのかついに偏差値60という大台を突破することができました。

高校3年生2学期:突然の志望校変更(偏差値54.0)

志望校変更をしてモチベーションアップ

最後の模試となった10月の全統模試で国語で大きく偏差値を落とす結果になりましたが、全体の偏差値で63.1をマークし、同志社はA判定になりました。しかしこれが原因で志望校変更に対してかなり悩むようになりました。早慶はE判定だったのですが、「もしこれから4ヶ月頑張ればついに目標の同志社どころか更に上の早慶に行くことができるかもしれない」という考えと「E判定だし、これからやっても間に合わない上にあこがれだった京都をあきらめることになってしまう」という考えで葛藤するようになりました。1カ月くらい悩んだのですが、できれば上の大学を目指したいのと、このまま受験勉強をだらだらとし続けて、A判定の大学にそのまま受かるのも面白くないなということで、京都をあきらめることにしました。そして11月から志望校を「第一志望:早稲田大学法学部・第二志望:慶應義塾大学法学部法律学科」に設定し、早慶受験に本格的に乗り込むことにしました。

漢文対策

同志社大学には漢文が出題されないので、これまで全く手をつけてきませんでした。しかし早稲田大学ではどの学部でも漢文が出題されるので、対策しなければなりません。そこで3か月程度で漢文を完成させる必要がありました。

まずは文の構造と句法から把握することにしました。そこで使った参考書は『漢文早覚え即答法 共通テスト対応版(大学受験VBOOKS)』(学研プラス)です。簡潔に文法が説明されていて、短期間の対策にうってつけの参考書でした。これを大体1日に30分くらい取り組んで、2か月で完成させました。

漢文の問題演習は早稲田の過去問で十分です。それほど難易度は高くないといわれているので、基本的な文の構造と句法の知識さえ把握しておけば十分対応できると思います。

ひたすら早稲田の過去問を

法学部の国語、特に現代文は同じ早稲田大学の中で最も高い難易度を誇っているといわれています。そこで志望校変更をした11月の末から『早稲田の現代文』(教学社)とインターネットで公開されている過去問を解きました。法学部以外の学部の過去問にも手をつけました。法学部は文化構想学部や社会科学部みたいな現古漢融合問題は出題されないので、それ以外の学部に絞って解きました。最初は現代文の難しさに圧倒されて、5割程度しか得点できませんでしたが、徐々に慣れてきて、最終的には6割半〜7割以上取れるようになりました。

高校3年生冬休み~本番:早慶受験への準備

ひたすら過去問対策

いよいよ冬休みに入って時間ができた頃、法学部の過去問を通しでやることにしました。赤本に掲載されている5年分は勿論、東進の過去問データベースで入手した2011~2017年度の過去問まで解きました(それ以前の過去問は期間が足りなくて解けませんでした)。最初こそ正答率は半分くらいでしたが、4年分くらい解いた辺りから徐々に正答率が伸びるようになり、最後のほうでは6割半〜7割、特別調子のよい時は7割半まで上がりました。

本番前は休憩を

時間が足りないとはいえ、勉強に力を入れすぎて疲労困憊状態で本番には望みたくなかったので、あえて勉強を控えるようにしました。しかし一切勉強しなくなるとこれまでの勘や知識が薄れてしまう危険性があったので、早慶や他の大学の過去問を2年分位は解くようにしました。

反省点

和歌の読解法を知らずに本番に臨んでしまった

一番手をつけておいた方が良かったなと思ったことは「和歌の習得」です。和歌の現代語訳が直接出題されることは少なかったので、効率化を図るためにあえて時間をかけて習得する必要はないと思っていました。しかし文章の深い意味まで読むために和歌の読解は不可欠なので、古文が得意だったり、時間があったりする人は習得することをお勧めします。もし和歌の現代語訳が出題されたときは、大きな得点源になります。

古文常識を知らないままでいた

例えば古文に出てくる独特の家具の名前や、季節の名前などです。これらはたまに出題されることがあるのですが、当時古文の解釈を身につけるのに集中していたため、その習得をおろそかにしていました。ここで失点したこともあるので、受験生のみなさんはこれを反面教師に、古文単語帳の一番最後の方のページに書かれている古文常識を身につけてから、本番に臨んでください。

記述問題の添削を頼んだことがなかった

志望校変更をして対策に乗り出したのが11月末だったということもあって、学校や塾の先生に添削をお願いする機会がありませんでした。そのうえ自分で添削しようにも、正解かどうかの判断基準も不透明だったので、ついに本番まで自分の記述力がどの程度なのか把握せぬまま臨むことになってしまいました。ですので受験生のみなさんは志望校変更を早めに行うことを心掛けて、自分の記述力を知らぬまま本番に臨むことがないようにしましょう。

超怠惰な自分が勉強好きに変われた方法

自分は元々とても怠惰な性格で、学校では課題を最低限こなして、自主学習はおろか定期テストでもほとんど勉強せず、日常では毎日趣味に興じる生活を送っていました。しかし受験勉強を始めて1年半後の高3冬には、日常生活のほとんどを勉強に費やし、平日では5時間、休日は10時間くらい勉強して、学年でも1位を取るくらいにまで変わりました。それ以上に一番変わったことは、勉強好きになったことです。

まずは長時間の勉強に慣れるところから

受験勉強を始めたとき、1時間の勉強すらできない状態でした。しかしそのような状態では目標だった難関大学に合格することはできないことが目に見えていたので、まずは長時間の勉強に順応するところから始めました。

そこで1日30分だけ勉強するようにしました。そして30分勉強に慣れてきて、「このくらいでは足りない」となったら1時間を目標に勉強…。という形で徐々に勉強時間を延ばしていきました。2か月くらいこの訓練(?)をして、ついに6時間勉強(休日)にまで伸ばすことに成功しました。

勉強を楽しもう

自分は元々「勉強なんか何の役にも立たない。国語なんかそこまで読解力はいらないだろうし、英語なんか翻訳機使えば何とかなる。社会はもはや使いどころが見つからない」という、典型的なダメな高校生の考え方でした。ところが徐々にその考え方も変わっていきます。

英語が読めるようになっていくにつれて、模試や過去問の文章は知的好奇心を満たす面白い文章が採用されることが多いことに気付いて、読むことが楽しくなりました。その上現代文の評論でよく言われている通り、グローバル化が進んでいる時代ですので、英語を学ぶことは将来にとって不可欠の要素であることに気付き、より勉強をしたくなりました。

国語に関しては、問題を解いていくにつれて論理的思考力や理解力が鍛えられることに気付いて、「実は国語とは、日本語を学ぶ学問ではなく論理性や読解力という、人間に必要な能力を養う学問」であることに気付いてから、国語の重要性に気づきました。

日本史は、徐々に時代が進んでいくにつれ人間同士のいざこざや、様々な人物の葛藤が描かれていることを学びました。それから日本史の教科書を読む際に、その出来事の背景やドラマを想像しながら勉強することで、モチベーションを維持していました。

つまりその科目が高校のカリキュラムに設定されていること、また大学の入試科目として設定されていることの意味に気付き、さらに興味を持って楽しむことができたので、自分は勉強好きに変わったのだと考えています。

まとめ

国語はまず現代文から始めましょう。そしてある程度慣れてきたら古文にも着手しましょう。古文はまず文法から着手して、それが完成したら次は単語の暗記に入りましょう。この2つがどちらもできるようになれば、次は問題演習・過去問演習に入りましょう。漢文に関しては、早稲田に限れば難易度はそれほど高いわけではないので、筆者のように本番2か月前でも間に合いますが、早いに越したことはないので、早稲田を目指すことに決めたならすぐに着手してください。

今この記事を読んでいるみなさんの中で、受験勉強を始めたばかりで全然結果を出せておらず、本番で成功できるかどうか不安になっている人もいることだと思います。自分も当初はとても難関大を目指すレベルには到達しておらず、「自分は同志社大学を目指す」といえば家族や友人から、寝言でも言っているのではないかというような目で見られたものです。しかし常に最高の結果が出るように意識し、最適な手段を求めて勉強し続けた結果、偏差値を当初より30弱も向上させて、同志社大学どころかさらに難関だといわれている早稲田大学に合格することができました。月並みですが、適切な努力をすれば必ず報われます。自分の現状を把握し、目標に少しでも近づけることができたなら、来年の春には早稲田アリーナで学長の式辞を聞けることでしょう。

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