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【現役早稲田生が解説!】早稲田大学商学部入試 国語の傾向と対策

【現役早稲田生が解説!】早稲田大学商学部入試 国語の傾向と対策 大学受験

「国語」は文系科目の中で最も対策のしづらい科目だという人もいます。ですがしっかりと対策をしていけば、実力は伸びる可能性があります。

この記事では「国語の偏差値を上げて早稲田大学商学部に合格したい」という皆さんのために、早稲田大学商学部の入試における国語の基本情報、各大問ごとの傾向と対策、スランプの対処法、そして受験生からよくある質問を、現役早大生(法学部・2年)が伝授します!

早稲田大学商学部入試における国語の基本情報

ここでは商学部の国語の配点、試験時間、出題形式について解説します。

配点と試験時間

商学部は「地歴・公民型」だと英語、国語、地歴・公民の三教科で200点満点となります。中でも国語の配点は60点満点で、全体に占める割合は30%です。「数学型」だと英語・国語・数学の三教科で180点満点で、国語の配点は60点です。全体に占める割合は3分の1であることから、高い割合を占めているといえるでしょう。試験時間はいずれの方式も60分です。

出題形式

例年大問が全部で3つ出題されています。内訳としては、現代文・古文・漢文が1題ずつです。
Ⅰ 現代文
Ⅱ 古文
Ⅲ 漢文

現代文の傾向と対策について

ここでは現代文の傾向と対策を解説します。現代文は国語の中で一番対策が難しいセクションだといわれていますが、念入りな対策をすれば高得点を狙うこともできるので、対策を怠らないようにしましょう。

難易度自体は標準的で、基礎固めを徹底した学習が求められます。

簡単な問題集や参考書を完成させたら、過去問演習に移りましょう。最低でも10年分は解くようにしてください。

古文の傾向と対策について

古文は国語のなかでは比較的対策しやすいセクションです。確実に対策して、高得点を狙いましょう。

傾向

読解問題のみならず、単純な知識問題が出題されることもあるので、単語文法の知識を確実に身につけましょう。

対策

ここでは古文の対策について解説します。

文法を確実に身につけよう

古文を読むにあたって、文法は必須の知識です。その上直接的に文法知識を問うている問題が例年出題されているので、抜かりなく対策をする必要があります。文法書を暗記し、それに添付されている文法問題を解いていくことによって、知識を盤石なものにしましょう。

参考書ですが、筆者は学校で配られた文法書である『<三訂版>完全傍訳 やさしくくわしい古典文法』(尚文出版)を使いました。大学受験で暗記する古典文法は決まっているので、参考書は学校で配られたものか、単語帳の最後に付録としてついている物で十分だと思っています。

単語を確実にしよう

文法のみでは当然文章の内容を理解することは出来ません。古典の暗記に抵抗がある人も少なくないので、暗記しやすい単語帳から始めることがおすすめです。筆者のおすすめは『古文単語ゴロゴ プレミアム+(古文ゴロゴ)』(スタディカンパニー)を使って単語の暗記に対して抵抗をなくしたうえで、『古文単語330三訂版』(いいずな書店)を派生語まで暗記することです。

問題演習を重ねよう

ここまで単語や文法を勉強してしていざ本文を読もうとしても、古文は一般的な受験生はほとんど読まないはずの文章なので、最初から理解できる受験生も少ないそうです。したがって慣れが必要になります。筆者のおすすめは問題演習や過去問演習を重ねることによって、古文読解に慣れることです。

漢文の傾向と対策について

ここでは漢文の傾向と対策について解説します。

傾向としては、漢詩がよく出題されるので、その読解の練習を積むことが重要です。

対策としては基礎的な知識を問う問題が多いことから、句法を中心に知識を身につけることが重要です。筆者のおすすめの参考書は「漢文早覚え速答法」(学研プラス)です。

スランプに陥った時は

数カ月、数年単位になる長い受験期間ですので、スランプに陥ることもあります。特に筆者のように元々まともに勉強したことのない生徒が実力を底上げするタイプの受験だと、ほとんどの場合スランプに陥ることになります。しかし焦らないでください。必ず対処法があって、本番までに解決できれば何の問題もありません。

基本に立ち戻ろう

まず原点に立ち戻りましょう。自分は国語でスランプに陥ったとき、自分が持っている中で一番簡単な問題集を解きました。「現代文レベル別問題集③」と「古文レベル別問題集①」をもう一回解きなおして、また過去問も志望校のレベル順に挑戦していくと、自然とスランプから解放されます。要するに自分が辿ったルートをもう一回辿り直せばよいのです。

私は現代文で3回ほど、古文で4,5回ほどスランプに陥りましたが、焦らずにこの方法を繰り返したらどの回でも自然と抜け出せました。

よくある質問

Q
古文常識はどの程度習得しましたか?
A

実はほとんど知らないまま本番に臨むことになりました。ただ社会で日本史選択だったので、背景知識はある程度習得できていました。ですので日本史選択であれば最悪の場合全く習得できていなくても、恐らく何とかなる可能性がありますが、オススメしません。

Q
和歌の解釈の仕方はかなり複雑ですが、身につけた方がいいですか?
A

身につけるに越したことはありません。和歌は解釈の仕方がかなり複雑ですが、問題文の意味を深く理解するうえで重要なポジションを占めています。そのうえ現代語訳が直接出題される可能性も否定できないので、古文が得意・対策する時間があれば身につけた方が無難でしょう。筆者は前述の通り解釈を知らないまま本番に臨んだので、和歌の解釈は表面上言葉から読み取れる意味と、文脈からある程度読み取れる意味を駆使して少しだけ解釈することで乗り切りました。

Q
古文解釈の参考書を購入するのはアリですか?
A

古文の解釈の仕方は英語みたいなもので、そういう明確な解釈法に頼らない人もいれば、身につけてから論理的に文章を把握する人までいます。もし後者のタイプの方であれば、古文解釈の参考書を購入するのはアリだと思います。

まとめ

早大商学部の国語は配点が「地歴・公民型」(計200点満点) だと60点満点で全体の30%を占めています。「数学型」(計180点満点) だと前者と同じく60点満点ですが、全体の三分の一と、こちらの入試方式の方がやや国語の比重が高いと言えるでしょう。試験時間は60分です。例年現代文・古文・漢文の1つずつ出題されます。現代文は基礎固めを徹底した学習を心がけましょう。おすすめは簡単な問題集や参考書を完成させた後、過去問を解くことによって慣れることです。古文は単語や文法の知識を確実に身につけて、読解問題のみならず知識問題にも対応できるようにしましょう。漢文は漢詩がよく出題されることから、句法のみならず漢詩の読解力を身につけられるよう意識しながら学習してください。

国語は文系科目の中で一番対策することが難しい科目と言う人もいます。だからこそ過去問対策による「慣れ」が一番結果を左右する科目でもあります。読者のみなさんはどうかこれを参考に国語の成績を伸ばしてはいかがでしょうか。


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