「総合問題」とは、複数の教科にまたがって出題される問題のことです。例えば、英語の長文問題の中に医療や数学的知識、国際問題などに関する内容の英文が出題されるなどが挙げられます(出典:https://www.homemate-research-college.com/useful/glossary/00152/3432301/ )。問題に癖があるため、一筋縄ではいきません。この記事では「総合問題に対応できるようにして、早稲田大学政治経済学部に受かりたいけれど、何から手をつけていいのか分からない!」という受験生の皆さんのために、早稲田大学政治経済学部の入試における総合問題の基本情報と、各セクションごとの傾向と対策を現役早大生(法学部・2年)が伝授します!
早稲田大学政治経済学部総合問題の配点と試験時間・出題形式について
先述の通り総合問題は対策が難しいことから、特に念入りに対策をする必要があるため、これらの知識を身につけることはとても重要です。
配点と試験時間
政治経済学部はまず「共通テスト」と「学部独自試験」の2つに分かれています。共通テストは「外国語(英語、ドイツ語、フランス語から1科目選択)」「国語」「数学(数学ⅠA、旧数学ⅠAから1科目選択)」と「選択科目(地歴・公民、数学、理科、情報から1科目選択)」の四教科で、合計100点満点に換算されます。次に学部独自試験は「総合問題」の一教科で、100点満点です。試験時間は120分となっています。
出題形式
例年大問は全部で3つあって、1つが総合問題(現代文)、残りの2つが総合問題(英語)となっています。
Ⅰ:現代文
Ⅱ:英語(長文問題)
Ⅲ:英語(自由英作文)
現代文の傾向と対策について
確かに現代文に近い内容ですが、出題される内容は必ずしも現代文の問題ではないため、独特な対策が必要となります。
傾向
表やグラフを含んだ日本語の論説文の問題が出題されます。2つの長文が出題されて、それぞれ現代社会についてのテーマが多いといわれています。
表を読み取って適切な回答をする「データ分析問題」や、他の大学学部でも出題されるようなオーソドックスな読解問題が登場する「読解総合問題」が出題されます。また、いずれの問題にも100~300字程度の長文論述問題が出題されます。
対策
ここでは対策を解説します。
文章の関連性を意識しよう
2つの文章の主張を整理して、関連性を意識しながら読解するようにしましょう。過去問を解答することによって慣れることがおすすめです。また、政治経済学部のみならず、文化構想学部の現代文でも同様の形式の長文問題が出題されるため、そちらの問題も併せて解答すると、より効果的です。
長文論述は下書きを作ろう
先述の通り、例年「データ分析問題」「読解総合問題」の両方で長文論述が出題されますが、いきなり回答を始めてしまうと途中で行き詰まったら修正が難しくなるので、一旦下書きをしてから清書するようにしましょう。
英語の傾向と対策について
次に英語の傾向と対策を解説します。
傾向
まず一つ目の長文問題は、1000~2000語の超長文が出題されます。ただ文章自体は他学部に比べて難しくないといわれています。しかしデータなども登場するため、英語長文に対する読解力のみならず、データに関する知識も要求されているところが特徴です。
次に二つ目の自由英作文は「与えられた問いに対して、賛成か反対か理由を述べつつ解答する」という内容です。テーマは「個人の自由と平等」や「子どもの教育に対する数学・言語の優位性」等、平易なものといわれています。
対策
ここでは対策を紹介します。
読解力・速読力を身につけよう
1000~2000語の英語長文は早稲田の中でも単語数が多いので、読解力のみならず、速読力もとても重要です。
語彙力を身につけよう
早稲田の長文は語彙のレベルが高いので、かなり高い語彙力が求められます。『ターゲット1400』(旺文社)で基礎的な単語を身につけた後、『ターゲット1900』・『英検準一級 でる順パス単』(旺文社)で発展的な単語に取り組み、『速読英単語 上級編』(Z会)でよりマイナーな英単語を身につけることをおすすめします。英熟語の対策も不可欠で、『ターゲット1000』(旺文社)がおすすめです。
自由英作文は過去問を活用しよう
英作文はとにかく「書くこと」が重要だといわれています。問題を解いて自分のミスを洗い出してから、次の解答で同じミスをしないように心がけてください。問題は過去問を活用しましょう。また、自己採点だけで解答の出来を測るのは難しいので、学校や家庭教師の先生に添削をお願いしましょう。
まとめ
今回は早稲田大学政治経済学部の総合問題について解説しました。基本的には現代文と英語の問題ですが、データが入っていたり、長文論述が頻出する等癖のある問題だといえます。したがって、政治経済学部に特化した独特の対策が必要となります。通常の現代文や英語の対策の他に、データを読み取ったり、論述問題に対応できる力を身につけましょう。
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