日本史はとにかく知識量が求められることから、地道な暗記作業を要する科目です。とりわけ早稲田大学の日本史は、教科書外の範囲から出題されることも多いため、膨大な暗記量が求められます。
そこでこの記事では、「日本史の偏差値を上げて早稲田大学教育学部に合格したい」という方のために早稲田大学教育学部の入試(A方式)における日本史の基本情報、大問ごとの傾向と対策を現役早大生(法学部・2年)が伝授します。
早稲田大学教育学部入試(A方式)における日本史の基本情報
ここでは早稲田大学教育学部入試(A方式)における配点と試験時間、出題形式を解説します。
配点と試験時間
教育学部の「A方式」(教育、国語国文、英語英文、社会、複合文化学科)は「外国語(英語、ドイツ語、フランス語から一つ選択)」、「国語」、「地歴(世界史、日本史、地理から一つ選択)」の三教科で150点満点で、中でも「地歴(日本史)」の配点は50点満点です。これは全体の3分の1を占めていることから、高い割合を占めていると言えるでしょう。試験時間は60分です。
出題形式
例年大問が6つ出題されており、マークシート式の問題と記述式の問題の併用となっています。大問1〜4までは古代から近現代までの問題で、大問5はテーマ史の問題が出題されます。共通テストで見られるような会話形式であることが特徴です。
Ⅰ〜Ⅳ:古代〜近現代の問題
Ⅴ:テーマ史(会話形式)
傾向と対策について
ここでは傾向と対策について紹介します。
傾向
問題の難易度としては、基礎的な問題が多く、時折難問が見られる程度です。
史料問題の出題が多いことが特徴です。2024年度は大問5つ中3つで史料が登場しました。
さらに正誤問題が頻出します。例えば「下線部Aについて正しいものはどれか・一つ選べ。」という問題や、「下線部Bについて述べた文として、誤っているものはどれか。一つ選べ。」という問題のことです。
他にも複数提示されている史料を時代順に並び替える、いわゆる「並び替え問題」も出題されます。
対策
ここでは日本史の対策について解説します。
基礎固めを意識しよう
前述の通り、基本的な知識を問う問題が多いため、教科書を中心として基礎的な知識を抜かりなく学習しましょう。
史料問題は古文の読解力で解決しよう
前述の通り、史料問題が多く出題されるため、教科書の範囲を逸脱している初見史料も多く出題されます。
史料は当然古文調で書かれていることが多いので、内容を読み解くには古文の読解力が必要な場面があります。
他にも初見史料の対応に慣れるため、過去問対策も徹底しましょう。
年代は流れを意識して身につけよう
前述の通り、複数提示される史料を年代順に並び替える問題が出題されることから、単に用語自体に関する知識のみならず、時代背景などに関する知識も求められています。
筆者のおすすめは、政治的な出来事や文化など一つのテーマに絞って、年表のような形でノートにまとめることです。自然とものごとの関連性が見えてきて、時代を整理することができます。
まとめ
今回は早稲田大学教育学部(A方式)の日本史について解説しました。基礎的な問題が多く、時折難問が見られることから、基礎的な知識を身につけることが特に重要です。また、史料問題や正誤判定問題、「並び替え問題」が多いことが特徴です。まずは教科書の内容を中心的に学習した後、過去問を活用して史料問題や正誤判定問題に慣れたり、年代ごとに知識を整理したりして対策しましょう。
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