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【現役早稲田生が解説!】早稲田大学理工学部入試 英語の傾向と対策

【現役早稲田生が解説!】早稲田大学理工学部入試 英語の傾向と対策 大学受験

英語は多くの大学・学部の入試で一番高い比重を占めており、加えて対策するのに一番時間がかかる科目だとしている人もいます。特に早稲田の先進・基幹・創造理工学部(以下「理工学部」)の英語は、日本の大学入試の英語の中で、最も難易度が高いとする人がいるほど難しいと言われています。そのため、入念な対策が必要となります。

この記事では「英語の偏差値を上げて、早稲田大学理工学部に受かりたいけれど、何から手をつけていいのか分からない」という受験生の方のために、早稲田大学理工学部の入試における英語の基本情報と、各大問ごとの傾向と対策、スランプの対処法、そして実際に受験生からよくある質問を、偏差値40から早稲田大学法学部やその他難関私立大学に逆転合格した現役早大生(法学部・2年)が伝授します。

早稲田大学理工学部 英語の基本情報について

アルファベットと本

前述の通り、英語はどの大学・学部でも大きな比重を占めていることが多いです。そしてその対策をするにあたって、事前に配点と試験時間・出題形式を知ることはとても重要です。

配点と試験時間

理工学部はどの学部・学科・学系(創造理工建築学科を除く)も「外国語(英語)」、「理科(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から二つ選択)」、「数学(数ⅠA・数ⅡB・数Ⅲ(数B「確率分布と統計的な推測」は除く)」の3教科4科目で360点満点です。そのうち「外国語(英語)」の配点は120点満点です。これは全体の3分の1を占めていることから、高い割合を占めていると言えるでしょう。試験時間は90分です。

専らマークシート式の問題で構成されているほか、問題文が全て英語で記載されていることが特徴です。

出題形式

例年大問が全部で5つあって、長文問題が2つ、文法問題が3つという構成です。

Part Ⅰ 長文問題
Part Ⅱ 文法問題(並び替え)
Part Ⅲ 文法問題(空欄補充・段落整序)
Part Ⅳ 長文問題
Part Ⅴ 文法問題(語彙)

文法問題の割合が大きいですが、PartⅠ〜Ⅳまではそれぞれ出題された長文を読まないと解答できない形式なので、どの問題もあまり解答に時間をかけることができません。

また、他の大学・学部の入試と異なる点は、例年会話問題や自由英作文が一切出題されないところです。

長文問題の傾向と対策について

長文問題は、基本的にどの入試問題でも出題されるので、英語の中で一番重要な要素だとみなす人もいます。しかし対策が難しく、英語の中では一番時間がかかるといわれています。

傾向

まずPart Ⅰは、3つの関連する長文が登場して、2つもしくは3つの文章に跨った問題が出題されます。年度によっては3つ合計で約1400単語あることから、読むのにかなり時間がかかるといわれています。

次にPart Ⅳは、それぞれ内容の異なる比較的短い長文が2つ登場して、内容の理解を問う問題が多く出題されます。Part Ⅰと異なって図表やグラフの読み取り、計算問題等が出題されることがあるのが特徴です。

それぞれの大問(Part)で出題される長文は学術文書のような論説文が多いため、理解するには英語の知識だけでなく、理系の知識も必要になります。特にPart ⅠはPart Ⅳに比べて内容の理解が難しいといわれているため、まず後者を優先的に解答しましょう。

対策

理工学部の英語の長文問題は単語数が多く、その内容も専門的で難易度も高いことが特徴です。したがって特に入念な対策が必要です。

読解力・速読力を身につけよう

前述の通り、理工学部の長文問題は難易度の高い語彙が多く登場し、非常に抽象的な内容であるだけでなく、そもそもの単語数が多い構成です。そのため、高い読解力のみならず、速読力も必要となります。

筆者のおすすめは、問題集や過去問を解くことによって、とにかく長文問題に「慣れる」ことです。最初は難易度が高いために低い正答率しか出せなくても、解いていくうちに徐々にその難易度に慣れていき、正答率も高くなります。

語彙力を身につけよう

前述の通りかなり語彙のレベルも高いため、語彙力を身につけることも重要です。

おすすめは「ターゲット1400」(旺文社)で基礎的な単語を身につけて、「ターゲット1900」・「英検準一級 でる順パス単」(旺文社)で発展的な単語を身につけたのち、「速読英単語 上級編」(Z会)を使用して、さらに難易度の高い単語を身につけることです。英熟語の対策も不可欠で、「ターゲット1000」(旺文社)を使って対策しましょう。

文脈から単語の意味を推測する力を身につけよう

長文問題などで、時々一般的に使われる単語帳には掲載されていないくらい難しい単語が登場することがあります。その場合は文章の前後の文脈から意味を推測できる力が不可欠です。

筆者のおすすめは、前述の「速読英単語 上級編」(Z会)を使用するか、問題演習を通すなどして、とにかく抽象的な内容の文章に触れ、身につけることです。「速読英単語 上級編」(Z会)は単語帳ですが、語彙を身につけるよりも、自分の知らない単語の意味を文脈から推測できる力を身につけられるよう意識されているため、うってつけの参考書です。

出典元が発行する別の記事も読もう

早稲田の理工学部の長文は出典元のサイトが明記されていることが多く、同サイトが発行する別の記事も含めて無料で閲覧できる場合があります。もし専門的で抽象的な論説文に苦手意識があれば、類似した文章に触れるだけでも、徐々に慣れていき苦手意識が解消される可能性があるのでおすすめです。

文法問題の傾向と対策について

文法問題は、文法や語彙・イディオムに関する知識を問うている問題がほとんどです。他の大学・学部と比べて独特な出題のされ方をしている問題があるものの、難易度自体はあまり高くないと言われているため、確実に得点できるように対策しましょう。

傾向

まずPart Ⅱは、語句整序問題になっています。比較的単語数の少ない長文が登場して、文章中の語句を正しい順に並べ替えて完成させる問題が出題されます。

次にPart Ⅲは、まずSectionAとB二つに分けられて、全く異なる出題形式の問題があります。SectionAは空欄補充問題になっていて、文章中の空欄について、正しい冠詞、代名詞、接続詞、熟語、前置詞などを選ぶ問題です。SectionBは文章・段落整序問題になっています。

最後にPart Ⅴは語彙問題になっています。正解になる単語はそれほど難易度が高くないと言われているため、解答にあまり時間をかけないようにしましょう。

対策

ここでは対策を解説します。前述の通り難易度はあまり高くないとされているので、基礎的な知識を徹底的に身につけられるような対策を行いましょう。

文法問題集を確実にこなそう

語句整序や空欄補充に対応するためには、文法・語法・イディオムの知識はとても重要です。

「ネクステージ」(桐原書店)を暗記して理解した上で、更に難易度の高い「英文法ファイナル問題集難関大学編」(桐原書店)を使って対策することがおすすめです。

文法問題集を使うときに意識していただきたいことは、ただ暗記するだけでなく「理解する」ことです。筆者は「なぜ、どうしてそうなるのか」を人に説明できるようになるまで使いました。これを徹底した結果、最初は模試で3割くらいしか正解できませんでしたが、最後は自分が解けない問題はほとんどなくなりました。

段落整序問題はとにかく数をこなそう

他の大学・学部では段落整序問題はあまり出題されることはないと言われています。そのため、段落整序問題に特化した問題集もほとんど見られません。

東京大学や関西大学の英語は、段落整序問題が毎年出題されるため、早稲田の過去問だけで対策が足りない方は、これらの大学の過去問も解答してみましょう。

過去問や模試を活用しよう

模試や過去問で時々、自分の使っている文法問題集ではカバーされていない問題が出題されることがあります。その場合は、過去問や模試で間違えた都度ノートにメモをして、「自分だけの文法問題集」を作成しましょう。

とにかく過去問に触れよう

前述の段落整序問題など、早稲田の理工学部は他の大学・学部にはあまりみられない独特の出題方法をしている問題が多くあります。そのような問題に慣れるためには、とにかく理工学部の過去問に触れることが重要です。過去問は最低でも10年分は解きましょう。時間があれば、理工学部が再編されて現在の出題傾向に変わった2007年度の問題まで解きましょう。

スランプに陥った時は

数カ月、数年単位になる長い受験生としての期間ですので、スランプに陥ることもあります。特に筆者のように元々まともに勉強したことのない生徒が実力を底上げするタイプの受験だと、ほとんどの場合スランプに陥ることになります。しかし焦らず冷静に対処すれば、スランプから抜け出すことができます。ここでは筆者のおすすめの方法を一つ紹介します。

基本に立ち戻ろう

まず原点に立ち戻りましょう。自分は英語の長文問題でスランプに陥ったとき、自分が持っている中で一番簡単な問題集を解きました。「英語長文レベル別問題集 5 上級編」(東進ブックス)をもう一回解きなおして、また過去問も志望校のレベル順に挑戦していくと、自然とスランプから解放されます。要するに自分が辿ったルートをもう一回辿り直せばよいのです。

よくある質問

ここでは受験生の方からよく寄せられる質問に解答しています。1日英語にどのくらい時間をかけるのか、どのくらい参考書を使うのか(例:どのくらい単語帳を見るのか、長文問題を何問解答するのか等)など、あらかじめ決めておくと効率的に勉強しやすくなります。

Q
英文解釈の勉強はした方がいいですか?
A

筆者は早稲田受験の時、英文解釈の勉強をせずに本番に臨みました。そもそも英文解釈の勉強が必要な人は、英語の文をSVOCに分けてそれから文意を掴むという、論理的に文章を理解しようとする受験生だと思うからです。筆者は文章をあまり論理的に解釈せず、使われている単語、文法、文章の流れから大まかな意味を特定する読み方だったので、問題演習で経験を積むことによって慣れていく勉強法にこだわりました。

Q
1日どのくらい単語帳で英単語を見ましたか?
A

一番単語帳を見ていた時期は、300単語ずつ3冊の単語帳を使いました。つまり900語ですね。最初はかなり時間がかかりましたが、周回するたびに定着度が上がっていくので、最後の方はそれほど時間は掛かりませんでした。

Q
単語帳はどこまで暗記するのがおすすめですか?
A

『ターゲット1900』ですと、見出しの英単語以外に3つ目、4つ目まで(以下「黒字の意味」)の意味が書かれており、更に派生語まで書かれているのでかなりボリューミーです。ところがこの「黒字の意味」は文章中でそこまで登場することはないので、あまり暗記する必要はないのではないかと考えます。そこで筆者は「赤字の意味」と派生語までを暗記しました。

Q
本番時のメンタル調整はどうしていましたか?
A

自分は「期待しない」を徹底しました。むしろ結果に関してはかなり否定的に考えていました。変に期待してしまうと「その期待を実現しなければ」と変な方向に気張ってしまうので、不必要に緊張を引き起こしてしまうと考えていたからです。不必要な緊張をなくすことによって程よい緊張感を持って試験に臨むことができました。ちなみに人間は本番で適切な緊張感を持っていると、普段よりも良い結果を出せるそうです。

まとめ

今回は早稲田大学先進・基幹・創造理工学部の英語について解説しました。

早稲田の理工学部の英語はとにかく異常なほどの難易度が特徴です。そのため、高度な知識を念入りに身につけて、過去問対策も多く重ねる必要があります。

余談ですが、ネイティブのアメリカ人で、日本の大学院生でもある方が挑戦したところ、半分も正解できなかったようです。これだけでも早稲田の理工の英語がどれほど難しいかお分かりかと思われます。

最後に、「第一志望に合格することは簡単なことではない」とよく言われています。筆者も法学部を第一志望に受験勉強をしていた時は、中々上がらない偏差値や過去問の正答率によく頭を悩ませていました。しかし最後まで地道に過去問演習を積み重ねた結果、本番では今までで一番高い正答率で合格することができました。どうか「地道に頑張る」ことを意識しながら、第一志望への合格をつかみ取ってください。筆者は早稲田で待っています。


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