早稲田大学の地理は選択する受験生が少ないため、競争率があまり高くありません。また、日本史や世界史ほど問題の難易度が高くないといわれているため、対策がしやすく「穴場」であるといえます。
そこでこの記事では、「地理の偏差値を上げて早稲田大学教育学部に合格したい」という受験生のために早稲田大学教育学部の入試(A方式)における地理の基本情報、大問ごとの傾向と対策を現役早大生(法学部・2年)が伝授します。
早稲田大学教育学部入試(A方式)における地理の基本情報
早稲田大学教育学部入試(A方式)における配点と試験時間、出題形式を解説します。
配点と試験時間
教育学部の「A方式」(教育、国語国文、英語英文、社会、複合文化学科)は「外国語(英語、ドイツ語、フランス語から一つ選択)」、「国語」、「地歴(世界史、日本史、地理から一つ選択)」の三教科で150点満点、中でも「地歴(地理)」の配点は50点満点です。これは全体の3分の1を占めていることから、高い割合を占めていると言えるでしょう。試験時間は60分です。
出題形式
例年大問が4つ出題されており、マークシート式の問題と記述式の問題の併用となっています。
傾向と対策について
傾向と対策について紹介します。
傾向
問題の難易度としては、基礎的な問題が6~7割を占めており、極めて難しい問題が1~2割程度を占めています。したがって、基本的な難易度の問題で確実に得点するようにしましょう。
系統地理を含む全領域から出題されますが、世界地誌が中心といわれています。日本地誌、地形図の出題はほとんど見られません。
対策
ここでは地理の対策について解説します。
基礎固めを意識しよう
前述の通り、基本的な知識を問う問題が多いため、教科書を中心として基礎的な知識を抜かりなく学習しましょう。
地名はすべて覚えよう
リード文の地名は空欄となっている場合が多く、地名を選択させたり、書かせたりする問題が頻出なので、教科書や資料集に掲載されている問題はすべて覚えましょう。また、場所を把握しておきましょう。筆者のおすすめは知らない地名が出題されたときに、その都度地図帳で位置を確認することです。
統計は基本的な知識を身につけよう
統計問題も出題されますが、そのほとんどが基本問題なので、基本事項(共通テストレベル)を徹底的に学習しましょう。
世界史・時事の知識も身につけよう
世界史で重要な地名や用語、時事問題が出題されることがあります。普段から新聞を読み、国際情勢に関しては掘り下げた知識を身につけましょう。時事問題としては、環境問題、災害、民族問題が頻出です。他にも世界遺産の知識が聞かれることもあるので、位置と概要は把握しておきましょう。
まとめ
今回は早稲田大学教育学部(A方式)の地理について解説しました。基礎的な問題が多いため、基礎的な知識を徹底的に身につけることが特に重要です。世界地誌を中心に出題されるので、地名は必ず覚えましょう。また、統計や世界史、時事に関する知識を問う問題も頻出なので、必ず学習しましょう。
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