早稲田大学先進・基幹・創造理工学部（以下「理工学部」）の物理は、難易度が比較的高いといわれています。そのため、なるべく失点しないように入念な対策が必要です。 そこでこの記事では、「物理の偏差値を上げて早稲田大学理工学部に合格したい」という受験生の方のために、早稲田大学理工学部入試における物理の基本情報、大問ごとの傾向と対策を、現役早大生（法学部・2年）が伝授します。
早稲田大学理工学部入試における物理の基本情報について
理工学部の物理の対策を始める前に、まずは物理の配点、試験時間、出題形式を把握しましょう。全教科の中の物理の比重や、どのくらいの時間で解答するべきか、どのような形式の問題が出題されるのか知ることは、本番のイメージトレーニングにつながるため、非常に重要です。
理工学部はどの学部・学科・学系（創造理工建築学科を除く）も「外国語（英語）」、「理科（物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から二つ選択）」、「数学（数ⅠA・数ⅡB・数Ⅲ（数B「確率分布と統計的な推測」は除く）」の３教科４科目で360点満点です。そのうち「理科」の配点は120点満点で、１科目60点満点です（一部の学部・学科・学系を除く）。つまり、理科は全体の3分の1を占めるため、重要な教科だといえるでしょう。
試験時間は理科２科目で120分なので、物理は実質的には60分です。しかし問題数や計算量が非常に多いといわれているため、短めに設定されていると言えるでしょう。
試験問題は例年大問が計３つあり、マークシート式の問題と記述式の問題が併用されています。大問１はマークシート式、大問２〜３は記述式の問題が出題されます。
※学部・学科（学系）によって選択できる理科科目や、理科科目同士の得点の配分は異なっていることがあります。詳細は早稲田大学公式HPをご覧ください。
傾向と対策について
ここでは傾向と対策について解説します。実際に解答することになる入試問題の出題傾向を知ったうえで、どのような対策をするのか決めておくと、より効率的な対策が可能です。
傾向
前述の通り、難易度は標準〜応用レベルの問題だと言われています。問題数が多く、計算量も多いため、解答するときの時間配分が重要です。
力学と電磁気は例年必ず出題されているため、この２つの分野を中心的に対策するようにしましょう。他にも熱力学や波動なども頻出です。
対策
次に物理の対策を解説します。計算速度を上げることを意識して、応用問題を回答できるようになることを目標とした対策を行いましょう。
前述の通り、難易度は標準〜応用レベルの問題だと言われているので、基礎固めから始めましょう。基礎的な知識を完璧に身につけたら、次は応用問題に挑戦しましょう。
また、試験問題全体の問題数や計算量が多いため、問題１つに対する解答スピードを上げましょう。問題を見た瞬間に解法が分かるというレベルまで知識を体系的に整理し、繰り返し演習を行うことを心がけましょう。
まとめ
今回は早稲田大学理工学部の物理について解説しました。
理工学部の物理は問題自体の難易度が高いうえに、試験問題全体の問題量や計算量も多いとされています。そのため、単に知識を増やすだけでなく、解答スピードの向上も必要です。
力学と電磁気を中心に対策しましょう。対策にあたってまずは基礎固めから始めて、次に応用問題を回答できるようにし、最終的には、問題を見た瞬間に解法が分かるレベルになるまで暗記や知識の整理を行いましょう。
最後に、「第一志望に合格することは簡単なことではない」とよく言われています。筆者も法学部を第一志望に受験勉強をしていた時は、中々上がらない偏差値や過去問の正答率によく頭を悩ませていました。しかし最後まで地道に過去問演習を積み重ねた結果、本番では今までで一番高い正答率で合格することができました。どうか「地道に頑張る」ことを意識しながら、第一志望への合格をつかみ取ってください。筆者は早稲田で待っています。
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