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【現役早稲田生が解説!】早稲田大学「共通テスト利用入試」とは?

【現役早稲田生が解説!】早稲田大学「共通テスト利用入試」とは? 大学受験

多くの場合、「大学入学共通テスト」の成績で合否を判定する「共通テスト利用入試」は、出願先の大学・学部の入試を受験する必要がないため、主に国公立大学を併願する受験生がよく受験します。

今回は「国公立大学を併願する予定だが、共通テスト利用入試について気になる」という方のために、現役早大生(法学部・2年)が共通テスト利用について詳しく解説します。

「共通テスト利用入試」とは

「共通テスト利用入試」(よく「共テ利用」と略される)とは、主に私立大学で行われる、共通テストの点数を合否判定に利用する入試のことを指します。共通テスト利用入試は2種類あります。1つ目は、共通テストの成績のみで合否判定する「単独型」です。2つ目は共通テストの成績と大学の独自試験の結果を合わせて合否判定する「併用型」です。
出典:https://dialo.jp/20210220_9498.html

特に単独型は、主に国公立大学を志望する受験生が、私立大学を併願する際に利用する入試方式です。私立大学が第一志望の方がもっぱら単独型の入試方式で受験することは、筆者は聞いたことがありません。

しかし併用型の場合、早稲田の一部の学部ではその入試方式しか設けられていないことがあるので、該当する学部を受験される方は、国公立大学を併願しない場合でもまず共通テストを受験する必要があります。

次は共通テスト利用のメリット・デメリットについて解説します。

共通テスト利用のメリット・デメリット

共通テスト利用には様々なメリットがあります。しかしデメリットもあるので、受験する際は慎重に検討しましょう。

共通テスト利用のメリット

共通テスト利用は私立大学の大学独自試験(以下「一般入試」)の対策をする時間がない方や、経済的な理由などで複数の私立大学を出願することが難しい方に特におすすめです。また他にも、二次試験の対策より共通テストの対策に力を入れている高校に通っていて、共通テストに特に自信のある方にもおすすめです。

大学独自試験の対策をする必要がない

「併用型」の場合、大学・学部の中では一般入試の試験科目のうち一部の科目で独自試験が免除になる場合があるので、その科目について特別な対策をする必要がありません。

特に「単独型」は前述の通り、共通テストの成績のみで合否を判定することになるので、大学独自の試験の対策をする必要が全くありません。

特に早慶の一般入試の問題は、問題自体の難易度が国公立大学と比べて高い場合があります。他にも出題傾向がそれぞれの大学・学部でかなり独特です。そのため、偏差値でみると合格圏内であっても、特別な対策をしないと合格できない場合があります。しかし複数の大学・学部を一般入試で受験すると、対策にかなり時間を取られるため、第一志望の大学の二次試験対策にあまり時間を割けなくなる可能性があります。

入学検定料が一般入試と比べて安価(単独型の場合)

早稲田大学の入学検定料(いわゆる「受験料」)は、一般入試だと1回の出願につき35,000円発生します。それに対して共通テスト利用入試は、1回の出願につき20,000円で受験できます。つまり一般入試の6割ほどの料金で受験できるので、経済的な負担は比較的小さいです。
出典:https://admission.waseda.jp/guide.html

試験会場へ向かう必要がない(単独型の場合)

共通テスト利用は前述の通り、共通テスト以外の入試を受験する必要がないので、試験会場もありません。しかし一般入試の場合、早稲田大学のキャンパスで受験する必要があります。特に地方に在住している方の場合、一般入試を受験するには東京まで向かう必要があるので、前述の受験料だけでなく、高額な交通費まで発生する場合があります。複数の学部を併願する場合は、さらに宿泊費までかかるため、経済的な負担はより大きくなります。

理系の受験生でも文系の学部を併願しやすい

一般入試は多くの学部で英語、国語、選択科目(社会)で受験する必要があるので、理系だと不利になる可能性があります。しかし共通テスト利用は、選択科目として数学や理科を受験できる場合が多いです。そのため国語の対策さえすれば、理系の方でも不利になることはありません。とりわけ理系でも東大、京大、一部の国公立大の医学部などでは二次試験でも国語が課されるので、より併願しやすいといえます。

共通テスト利用のデメリット

前述の通り、共通テスト利用入試のメリットは「受験料、試験会場までの交通費・宿泊費の面で経済的な負担が少ない」ことと、「併願校について特別に対策をする必要がない」ということです。しかし、難易度の面でデメリットがあります。

難易度・受験生のレベルが高い

共通テスト利用の特徴の一つとして、「入試でミスが許されない」ことが挙げられます。早稲田大学のボーダーラインを見ると、多くの学部で8割後半〜9割前半の得点率に設定されています。共通テストの平均点は、毎年全教科合計で6割前後であることから、とても高い得点率であるといえます。

また前述の通り共通テスト利用入試は、東京大学や京都大学などの最難関国公立大学を第一志望とする受験生から人気があります。そのため、早稲田を第一志望とする受験生が比較的多い一般入試と比べると、受験生全体のレベルが高くなります。受験生のレベルが高くなるとその分競争も激しくなるので、結果的に合格する難易度も上昇します。

一般入試より試験科目が多い

例えば法学部の試験科目は、一般入試は英語・国語・選択科目(社会or数学)の3教科です。しかし共通テスト利用(単独型)は英語・国語に加えて、数学・社会・理科の、5教科6科目になります。そのため、共通テスト利用の方が一般入試よりも科目が多くなります。

併用型だと前述の通り、共通テストが一般入試の一部の代わりとして機能することがあるので、一般入試よりも試験科目が多くなることは少ないです。
出典:https://www.waseda.jp/folaw/law/applicants/admission/

共通テスト利用で受験できる学部と試験科目、得点率

ここまで共通テスト利用入試について解説しました。ここではさらに共通テスト利用入試を設けている学部と、それぞれの入試で必要な科目、得点率※を紹介します。

※得点率(「共通テスト得点率」)とは、共通テストの得点率で合格する確率が50%のラインのことです。つまりこのボーダーラインを超えたら、少なくとも半分以上の確率で合格できるということです。

政治経済学部

政治経済学部は併用型と単独型の入試の両方を設けており、従来型の一般入試は設けられていないため、むしろ共通テストを受験することが必須となっています。

併用型(一般入試)

併用型の入試は2021年度から導入されているため、まだ過去問が少ないことが特徴です。

科目名配点(点)試験時間(分)
共通テスト国語25
数学(数Ⅰ・A)25
外国語(英語、ドイツ語、フランス語)25
選択科目(地歴・公民、数学、理科、情報から1科目を選択)
<地歴・公民>①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史B⑦旧日本史B⑧旧地理B⑨旧現代社会⑩旧倫理⑪旧政治・経済⑫旧倫理、旧政治・経済
<数学>①数学Ⅱ・B・C②旧数学Ⅱ・B
<理科>①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎(このうち2つを選択)②物理③化学④生物
<情報>①情報Ⅰ②旧情報
25
個別学力試験総合問題100120
合計200
得点率政治学科:88%経済学科:90%国際政治経済学科:88%

総合問題とは、複数の教科にまたがって出題される問題のことです。例えば、英語の長文問題の中に医療や数学的知識、国際問題などに関する内容の英文が出題されるなどが挙げられます。詳細はこちらの記事をご覧ください。

詳細な傾向と対策についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

単独型(共通テスト利用入試)

単独型は以前より導入されていて、主に東京大学や京都大学などを併願する受験生がよく受験しているといわれています。

科目名配点(点)
国語200
数学(2科目)
①数学Ⅰ・A、②旧数学Ⅰ・Aから1科目
①数学Ⅱ・B・C、②旧数学Ⅱ・Bから1科目
200(各100)
外国語(英語)200
選択科目(2教科2科目を選択する)
<地歴・公民>①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史B⑦旧日本史B⑧旧地理B⑨旧現代社会⑩旧倫理⑪旧政治・経済⑫旧倫理、旧政治・経済
<理科>①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎(いずれか2科目の内容を選択回答)②物理③化学④生物⑤地学
<情報>①情報Ⅰ②旧情報
200(1科目100)
得点率政治学科:92%経済学科:92%国際政治経済学科:91%

単独型だと前述の総合問題を対策する必要はありませんが、5教科6科目合計で9割以上得点する必要があるため、最難関国公立大学を併願する受験生の方以外にはあまりおすすめできません。

法学部

法学部は単独型のみ受験できます。一般入試のみを受験する方は基本的に共通テストを受験する必要はありませんが、「外国語」でドイツ語、フランス語、中国語のいずれかを選択するか、「選択科目」で数学を選択する方は、共通テストの得点を利用することになるので、該当する科目は受験が必須です。

次は単独型の入試で必要な科目とボーダー率を表にまとめています。

科目名配点(点)
国語200
地歴・公民(①〜⑫のいずれか1つ選択)
①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史B⑦旧日本史B⑧旧地理B⑨旧現代社会⑩旧倫理⑪旧政治・経済⑫旧倫理、旧政治・経済
100
数学(①、②のいずれか1つ選択)
①数学Ⅰ・A②旧数学Ⅰ・A
100
理科(①〜⑤のいずれか1つ選択)
①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎(いずれか2科目の内容を選択回答)②物理③化学④生物⑤地学
100
外国語(①〜④のいずれか1つ選択)①英語②ドイツ語③フランス語④中国語200
選択科目
上記の地歴・公民、数学(①数学Ⅱ・B・C、②旧数学Ⅱ・Bから一つ)、理科のいずれかからもう1科目選択
100
得点率91%

法学部も政治経済学部と同様に、5教科6科目で高い得点率9割以上得点する必要があるため、最難関国公立大学を併願する受験生の方以外にはおすすめできません。筆者の周りの人で、共テ利用で合格したという人は、他にも一橋大学や国公立大学の医学部を併願していました。

教育学部

教育学部は、併用型の入試のみを設けています。

教育学部は一般入試でA〜Dの入試方式を設けていて、そのうち共テ利用の入試はC、D方式となっています。学科によってどちらの入試方式で受験するか決まっているため、出願する方は注意してください。

C方式

C方式は教育学部の全ての学科・専攻・専修に出願できますが、それぞれ個別試験で課される科目が異なっており、さらに異なる学科・専攻・専修間で併願できないため、注意してください。

科目名配点(点)試験時間(分)
共通テスト国語20
数学
ー①数学Ⅰ・数学A、②旧数学Ⅰ・旧数学Aのいずれかを選択
ー①数学Ⅱ・数学B・数学C、②旧数学Ⅱ・旧数学Bのいずれかを選択
20(各10)
外国語(①〜⑤のいずれか1つを選択)
①英語②ドイツ語③フランス語④中国語⑤韓国語
20
地歴・公民(①〜⑫のいずれか1〜2つ選択)
①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史B⑦旧日本史B⑧旧地理B⑨旧現代社会⑩旧倫理⑪旧政治・経済⑫旧倫理、旧政治・経済
10
理科(①〜⑤から1科目もしくは2科目選択)
①物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎から2科目②物理③化学④生物⑤地学
10
個別学力試験学科または専修ごとで異なります
教育学科:総合問題※国語国文学科:国語英語英文学科:英語社会科:総合問題※理学科生物学専修:理科※理学科地球科学専修:理科※数学科:数学複合文化学科:総合問題※
※それぞれで試験問題の傾向などは異なります
15090(数学、複合文化学科の総合問題は120)
合計200
得点率教育学科:80〜85%国語国文学科:84%英語英文学科:81%社会科:81〜83%理学科:81〜83%数学科:82%複合文化学科:78%
※専攻、専修間によって異なります

また、学科によって地歴・公民、数学、理科で選択できる科目の組み合わせが異なっているので、詳しくはこちらのページhttps://www.waseda.jp/inst/admission/assets/uploads/2024/03/230617_Comparison-table.pdf )の4ページ目をご覧ください。

D方式

D方式は理学科生物学専修のみ受験できます。

科目名配点(点)試験時間(分)
共通テスト数学(①〜②から1科目ずつ選択)
①数学Ⅰ・A、旧数学Ⅰ・Aから1科目②数学Ⅱ・B・C、旧数学Ⅱ・Bから1科目
30(各15)
外国語(①〜⑤のいずれか1つを選択)
①英語②ドイツ語③フランス語
30
理科(①〜④から2つ選択)
①物理②化学③生物④地学
30(1科目ごと15)
個別学力試験学科または専修ごとで異なります
理科
15090(数学、複合文化学科の総合問題は120)
合計300
得点率83%

商学部

商学部は共通テスト利用入試を設けていません。しかし「外国語」の科目で英語以外の科目(ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語)を選択する場合は、共通テストの得点を利用することになっています。

社会科学部

社会科学部は政治経済学部と同様に、併願型か単独型のどちらかを受験する必要があるため、共通テストの受験は必須となります。

併用型

社会科学部の併用型の入試はさらに二種類の方式に分かれていて、「総合問題型」と「数学型」があります。両方式で併願できないため、注意してください。

科目名配点(点)試験時間(分)
共通テスト国語40
外国語(①〜⑤のいずれかを選択)
①英語②ドイツ語③フランス語④中国語⑤韓国語
40
選択科目(地歴・公民、数学、理科から1科目を選択)
<地歴・公民>①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、政治・経済⑤旧世界史B⑥旧日本史B⑦旧地理B⑧旧政治・経済
<数学>①数学Ⅰ・A②数学Ⅱ・B・C③旧数学Ⅰ・A④旧数学Ⅱ・B
<理科>①物理②化学③生物④地学
40
個別学力試験英語6060
総合問題(総合問題型の場合)6060
数学(数学型の場合)
合計240
得点率総合問題型:87%数学型:89%

単独型(共通テスト利用入試)

単独型は以前より導入されていて、主に東京大学や京都大学を併願する受験生がよく受験しているといわれています。

科目名配点(点)
国語100
地歴・公民(①〜⑫からいずれか一つ選択)
①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史B⑦旧日本史B⑧旧地理B⑨旧現代社会⑩旧倫理⑪旧政治・経済⑫旧倫理、旧政治・経済
100
数学(①、②からいずれか一つ選択)
①数学Ⅰ・数学A、②旧数学Ⅰ・旧数学A
100
理科(①〜⑤からいずれか一つ選択)
①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎(いずれか2科目を選択)②物理③化学④生物⑤地学
100
外国語(①〜⑤からいずれか一つ選択)
①英語②ドイツ語③フランス語④中国語⑤韓国語
125
選択科目
上記の科目からもう1科目を選択
※ただし数学を選択する場合、①〜②のいずれかを選択する①数学Ⅱ・B・C②旧数学Ⅱ・B
100
合計625
得点率92%

単独型だと前述の総合問題を対策する必要はありませんが、5教科6科目合計で9割以上得点する必要があるため、最難関国公立大学を併願する受験生の方以外にはあまりおすすめできません。

国際教養学部

国際教養学部は併用型の入試のみを「一般入試」として設けているため、同学部を受験するには、必ず共通テストを受験することになります。また、単独型の入試は設けられていません。

科目名配点(点)試験時間(分)
共通テスト国語50
選択科目(地歴・公民、数学、理科、情報から1科目を選択)
<地歴・公民>①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④旧世界史B⑤旧日本史B⑥旧地理B
<数学>①数学Ⅰ・A②数学Ⅱ・B・C③旧数学Ⅰ・A④旧数学Ⅱ・B
<理科>①物理②化学③生物④地学
<情報>①情報Ⅰ②旧情報
50
個別学力試験英語(Reading + Writing)80Reading:90Writing  :60
英語4技能テスト20
合計200
得点率86%

「英語4技能テスト」は対象となる資格が決まっているため、必ず確認してください。また、利用する資格によって加点される点数も異なるため、それも併せて確認してください。

こちらの記事では、国際教養学部の英語の傾向と対策や、加点される英語4技能テストの条件について詳しくまとめているため、ぜひご覧ください。

文学部・文化構想学部

どちらの学部も試験科目・配点が共通しているのでまとめて解説します。また、両方とも併用型の入試制度しか設けていないところも共通しています。

科目名配点(点)試験時間(分)
共通テスト選択科目(地歴・公民、数学、理科、情報から1科目を選択)
<地歴・公民>①地理総合、地理探究②公共、倫理③公共、政治・経済④旧地理B⑤旧現代社会⑥旧倫理⑦旧政治・経済⑧旧倫理、政治・経済
<数学>①数学Ⅰ・A②数学Ⅱ・B・C③旧数学Ⅰ・A④旧数学Ⅱ・B
<理科>①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎(いずれか2科目の内容を選択)②物理③化学④生物⑤地学
<情報>①情報Ⅰ②旧情報
50
個別学力試験英語7590
国語7590
合計200
得点率文学部:96%文化構想学部:96%

共通テストで1科目96点を取得するためには、全体で1問か2問ミス程度に抑えないと厳しいため、よほど共通テストに自信がない限りは、一般入試の方を受験することをお勧めします。

また、独自試験の傾向と対策は以下の記事にまとめているので、ぜひ併せてご覧ください。

基幹・先進・創造理工学部

理工学部は商学部と同様に共通テスト利用入試を設けていないため、大学の独自試験を受けることが必須となっています。

人間科学部

人間科学部は併用型の入試を「一般入試」として設けているほか、単独型の入試も設けているため、同学部を受験する方は共通テストの受験も必須となります。

また、併用型の入試はさらに「国英型」、「数英型」、「数学選抜型」の3種類に分かれています。注意していただきたいのは、単独型は学科間の併願ができますが、併用型は併願できない点です。

併用型(国英型)

「国英型」は名前の通り、個別試験で国語、英語しか出題されません。そのため、文系の受験生におすすめの入試方式です。他にもこの入試方式の特徴としては、共通テストと個別試験の両方で国語が課されることです。

科目名配点(点)試験時間(分)
共通テスト国語20
選択科目(地歴・公民、数学、理科、情報から1科目を選択)
<地歴・公民>①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史B⑦旧日本史B⑧旧地理B⑨旧倫理⑩旧政治・経済⑪旧倫理、政治・経済
<数学>①数学Ⅰ・A②数学Ⅱ・B・C③旧数学Ⅰ・A④旧数学Ⅱ・B
<理科>①物理②化学③生物④地学
<情報>①情報Ⅰ②旧情報
40
個別学力試験英語5090
国語4060
合計150
得点率87%

合計点に占める国語の比重が他の科目と比べて一番高いので、特に念入りな対策が必要となります。

併用型(数英型)

「数英型」は前述の国英型と違って、国語の代わりに数学が必須科目となる入試方式です。そのため、理系の受験生におすすめの入試方式となっています。

科目名配点(点)試験時間(分)
共通テスト数学①数学Ⅰ・A、旧数学Ⅰ・Aから1科目②数学Ⅱ・B・C、旧数学Ⅱ・B・Cから1科目20(各10)
選択科目(地歴・公民、数学、理科、情報から1科目を選択)
<地歴・公民>①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史B⑦旧日本史B⑧旧地理B⑨旧倫理⑩旧政治・経済⑪旧倫理、政治・経済
<国語>国語
<理科>①物理②化学③生物④地学
<情報>①情報Ⅰ②旧情報
40
個別学力試験英語5090
数学(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A、B、Cから出題)4060
合計150
得点率88%

併用型(数学選抜方式)

「数学選抜方式」は文字通り、数学の得点で合否が決まる入試方式です。共通テストが合計で140点なのに対して、個別試験の数学が360点も占めていることから、数学の学力がとても重要になってきます。そのため、数学に自信のある受験生におすすめの入試方式です。

科目名配点(点)
共通テスト国語20
<地歴・公民>①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史B⑦旧日本史B⑧旧地理B⑨旧現代社会⑩旧倫理⑪旧政治・経済⑫旧倫理、政治・経済
<国語>国語
<理科>①物理②化学③生物④地学
<情報>①情報Ⅰ②旧情報
20
数学
①数学Ⅰ・A、旧数学Ⅰ・Aから1科目①数学Ⅱ・B・C、旧数学Ⅱ・Bから1科目
40(各20)
理科(①〜⑤から1科目)
①物理②化学③生物④地学⑤物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2科目
20
外国語(①〜⑤から1科目)
①英語②ドイツ語③フランス語④中国語⑤韓国語
40
個別学力試験数学(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A、B、Cから出題)360
合計500
得点率81%

単独型

配点を見るとどの科目も均等になっているので、バランスの取れた対策が必要となります。

科目名配点(点)
国語100
地歴・公民(①〜⑫からいずれか一つ選択)
①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史B⑦旧日本史B⑧旧地理B⑨旧現代社会⑩旧倫理⑪旧政治・経済⑫旧倫理、旧政治・経済
100
数学(①、②からいずれか一つ選択)
①数学Ⅰ・A、②旧数学Ⅰ・Aから1科目①数学Ⅱ・B・C、②旧数学Ⅱ・Bから1科目
100(各50)
理科(①〜⑤からいずれか一つ選択)
①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎(いずれか2科目を選択)②物理③化学④生物⑤地学
100
外国語(①〜⑤からいずれか一つ選択)
①英語②ドイツ語③フランス語④中国語⑤韓国語
100
合計500
得点率人間環境学科:88%健康福祉学科:87%人間情報学科:85%

スポーツ科学部

スポーツ科学部は併用型の入試を「一般入試」として設けているほか、単独型の入試も設けているため、同学部を受験する方は共通テストの受験が必須となります。

併用型(一般入試)

併用型は英語と総合問題が必須科目で、国語または数学から1教科選択できます。また、どの科目も配点が均等なため、バランスよく対策する必要があります。

科目名配点(点)試験時間
共通テスト国語または数学
※数学の場合①、②から1科目選択
①数学Ⅰ・A②旧数学Ⅰ・A
100
外国語(英語)100
個別学力試験総合問題100120
合計300
得点率80%

単独型(共通テストのみ方式)

数学の配点が他の科目より高くなっているため、理系の方は少し有利となります。

科目名配点(点)
外国語(英語)100
地歴・公民(①〜⑫からいずれか一つ選択)
①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史B⑦旧日本史B⑧旧地理B⑨旧現代社会⑩旧倫理⑪旧政治・経済⑫旧倫理、旧政治・経済
100
数学または理科(①〜⑪から2科目選択)
①数学Ⅰ・A②数学Ⅰ③数学Ⅱ・B・C④旧数学Ⅰ⑤旧数学Ⅰ・A⑥旧数学Ⅱ・B⑦物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎(いずれか2科目選択)⑧物理⑨化学⑩生物⑪地学
200(各100)
選択科目(いずれか1教科選択)
<国語>国語
<地歴・公民>①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史B⑦旧日本史B⑧旧地理B⑨旧現代社会⑩旧倫理⑪旧政治・経済⑫旧倫理、旧政治・経済
<理科>①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎(いずれか2科目)②物理③化学④生物⑤地学
<情報>①情報Ⅰ②旧情報
100
合計400
得点率91%

単独型(競技歴方式)

競技歴方式は名前の通り、高校生の時の部活動の実績なども受験の成績に影響する入試方式のことをいいます。文武両道に自信のある方におすすめの入試方式です。

科目名配点(点)
共通テスト国語または数学
※数学の場合①〜②から1科目選択①数学Ⅰ・A②旧数学Ⅰ・A
100
外国語200
選択科目(いずれか1科目選択)
<地歴・公民>①〜⑮からいずれか一つ選択
①歴史総合、世界史探究②歴史総合、日本史探究③地理総合、地理探究④公共、倫理⑤公共、政治・経済⑥旧世界史A⑦旧日本史A⑧旧地理A⑨旧世界史B⑩旧日本史B⑪旧地理B⑫旧現代社会⑬旧倫理⑭旧政治・経済⑮旧倫理、旧政治・経済
<数学>①〜⑨から1つ選択
①数学Ⅰ・A②数学Ⅰ③数学Ⅱ・B・C④旧数学Ⅰ⑤旧数学Ⅰ・A⑥旧数学Ⅱ⑦旧数学Ⅱ・B⑧旧簿記・会計⑨旧情報関係基礎
<理科>①〜⑤から1つ選択
①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎(いずれか2科目選択)②物理③化学④生物⑤地学
<情報>①〜②から1つ選択
①情報Ⅰ②旧情報
100
書類選考スポーツ競技歴調査書150
合計550
得点率77%

競技歴についての採点基準は非公表ですが、一説によると少なくとも全国大会に出場しないと高得点は難しいといわれています。

まとめ

今回は「共通テスト利用入試」について解説しました。

早稲田大学は近年共通テスト利用入試に力を入れています。2021年度に政治経済学部、スポーツ科学部、国際教養学部で一般入試が併用型の入試に変更されたのを皮切りに、2025年度からは社会科学部と人間科学部でも同様の変更がされました。おそらく今後もこの流れは続くと思います。

最後に、「第一志望に合格することは簡単なことではない」とよく言われています。筆者も法学部を第一志望に受験勉強をしていた時は、中々上がらない偏差値や過去問の正答率によく頭を悩ませていました。しかし最後まで地道に過去問演習を積み重ねた結果、本番では今までで一番高い正答率で合格することができました。どうか「地道に頑張る」ことを意識しながら、第一志望への合格をつかみ取ってください。筆者は早稲田で待っています。


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