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【中高一貫校】発達障がいのあるお子さんのための学習サポートと家庭でできる工夫

中高一貫校
【中高一貫校】発達障がいのあるお子さんのための学習サポートと家庭でできる工夫

発達障がいの特性を持つお子さんにとって、中高一貫校は過ごしやすい環境だといわれています。6年間を同じ学校で過ごせるため環境の変化が少なく、公立校と比べて個々の特性に配慮した指導が期待できる場合もあります。また、高校受験がないことで、内申点を気にせず自分のペースで学習に取り組める点もメリットの一つです。

しかし一方で、中高一貫校のカリキュラムは一般的な公立中学・高校とは異なり、学習の進度が速く、課題の量が多いという特徴があります。多くの生徒が「授業についていけない」「課題をこなすのが大変」と感じることが少なくありません。

お子さんの成績が思うように伸びないと、「発達障がいの特性が影響しているのでは?」と不安に感じることもあるかもしれません。しかし、中高一貫校の学習環境そのものが厳しいために苦戦する生徒も多く、適切な学習方法やサポートを取り入れることで改善できるケースもあります。

この記事では、発達障がいのあるお子さんが中高一貫校の学習環境で直面しやすい課題と、成績を伸ばすための具体的な対策について詳しく解説します。お子さんに合った学習方法を見つけ、家庭でのサポートにつなげていきましょう。

中高一貫校の成績不振は発達障がいのせい?

中高一貫校では、高校受験がない分、6年間を通して計画的に学習を進められることが特徴です。一方で、一般的な公立中学・高校とは異なる独自のカリキュラムを持つ学校も多く、学習の進度が速いことや課題の量が多いことから、発達障がいの有無に関わらず成績不振に陥る生徒は少なくありません。

「発達障がいの特性があるから、うちの子は授業についていけないのでは?」と考える保護者の方もいるかもしれません。しかし、実際にはカリキュラムの進度や授業スタイル、環境が合わないことが大きな要因になっている場合もあります。

ここでは、中高一貫校の学習環境がどのようなものか、そしてどのような点で生徒がつまずきやすいのかを詳しく解説します。

中高一貫校のカリキュラムの特徴

・学習の進度が速い
 →高校範囲を中3~高1で終える学校もあるため、授業についていけないと苦労しやすい

・課題の量が多い 
 →提出物が多く、締め切りを意識しながら学習する必要がある

・授業が抽象的な内容になりやすい
 →応用的な考え方を重視するため、論理的思考が求められる場面が増える

こうした特徴により、学習の遅れやつまずきが生じることは決して珍しいことではありません。では、発達障がいの特性によって、どのような点で特に困りやすいのか?次の章で詳しく見ていきましょう。

発達障がいのあるお子さんが抱えやすい学習の悩み

中高一貫校の授業は、学習の進度が速く、授業の内容も高度であるため、多くの生徒が「ついていけない」と感じることがあります。特に発達障がいのあるお子さんは、以下のような困難を感じることが多いです。

※発達障がいの特性はお子さんによって大きく異なります。本記事では、一般的な傾向としてよく見られる困りごとを紹介していますが、お子さんによっては当てはまらない場合もあります。お子さんの特性や状況に合わせた対応を考えていくことが大切です。

授業の理解が追いつかない

中高一貫校の授業についていくことが難しくなる要因として、以下のような点が挙げられます。

進度が速く、一度つまずくと取り戻しにくい
・授業の説明が抽象的で、具体的な事例が少ないと理解しづらい
・先生が「自分で考えてみて」と問いかける場面が多く、受け身の学習では対応しづらい

発達障がいのあるお子さんの中には、次のような困難を感じる場合があります。

【ADHD(注意欠如・多動症)】(注意力の維持や衝動のコントロールが難しい特性)
→ノートを取るのに時間がかかり、要点を整理するのが難しいことがある

【ASD(自閉スペクトラム症)】(コミュニケーションや物事の捉え方に特性がある)
→抽象的な説明が理解しづらく、質問しようとしても何を聞けばいいのかわからないことがある

【LD(学習障害)】(読む・書く・計算するなどの特定の学習分野に困難がある)
→聞いた内容をすぐに処理できず、気づいたときには話が先に進んでしまっていることがある

このように、授業の進め方が合わないと学習の遅れにつながる可能性があります。

宿題や課題の管理が難しい

中高一貫校では、宿題やレポートの量が多く、計画的な学習が求められます。多くの生徒が以下のような悩みを抱えることがあります。

・課題の量が多く、締め切りに追われやすい
・複数の科目の課題が重なり、どこから手をつけるべきか迷う
・自習時間を確保しないと追いつかないが、計画的に進めるのが難しい

このような負担に加えて、発達障がいのあるお子さんは次のような課題を抱えやすいです。

【ASD】:宿題の締め切りを忘れやすく、管理に苦労することがある
【ADHD】:どの課題を優先すべきか判断がつかず、気づいたときには期限が過ぎていることがある
【LD】:課題の進め方がわからず、途中で手が止まってしまうことがある

課題の提出が遅れたり、取り組むべきことが整理できなかったりすると、成績に悪影響を及ぼすだけでなく、「またできなかった…」という自己評価の低下につながることもあります。

定期テスト対策の難しさ

中高一貫校のテストは、一般的な中学と比べて出題範囲が広く、難易度が高い傾向にあります。そのため、多くの生徒が以下のような悩みを抱えます。

・試験範囲が広く、効率的に復習する必要がある
・問題の意図を理解しづらく、適切な解答が書けない
・暗記するべきことが多く、学習計画を立てないと間に合わない

こうした課題に加え、発達障がいのあるお子さんの場合は、、次のような困難を感じることがあります。

【ASD】:「何を勉強すればいいのか」が明確でないと、手をつけにくいことがある
【ADHD】:試験前に計画を立てるのが苦手で、直前になって焦ってしまうことがある
【LD】:長い問題文を読むのに時間がかかり、試験中に焦ってしまうことがある

こうした困難が積み重なると、試験に対する苦手意識が強くなり、学習意欲の低下につながることもあります。

中高一貫校の定期テストで高得点を取る生徒がやっている勉強法はこちらの記事をご覧ください。

家庭でできる学習サポートと工夫

中高一貫校のカリキュラムでは、自宅学習の比重が大きく、自主的に勉強を進める力が求められます。発達障がいのあるお子さんが効果的に勉強に取り組むための家庭でのサポート方法を具体的に紹介します。

学習環境の整備とルール作り

集中しやすい学習環境を整えることで、学習の効率が上がります。以下の工夫を取り入れてみましょう。

学習スペースを固定する
-リビングや自室など、毎日決まった場所で勉強する習慣をつける)

机の上を整理する
-余計なものを片付け、シンプルな環境を作る

気が散るものを遠ざける
-ゲーム機・スマホ・テレビの電源を切る、手の届かない場所に置く

騒音を防ぐ工夫をする
-ノイズキャンセリングイヤホンや耳栓を活用する

学習時間と休憩のバランスを取る 
-短時間集中+こまめな休憩(例:「25分勉強+5分休憩」) 
-適度な運動を取り入れる(座りっぱなしを防ぎ、集中力の維持につなげる)

親のサポートでできる学習の工夫

発達障がいのあるお子さんは、「何をすればいいのか」が明確でないと、学習に取りかかりづらいことがあります。親のサポートによって、学習をスムーズに進めることができます。

・具体的な指示を出す
-「勉強しなさい」ではなく、「この問題を10分で解いてみよう」と時間を区切る
-「宿題をやる」ではなく、「漢字ドリルの3ページ目をやる」と具体的に伝える

視覚的な学習を活用する 
-数学:図や表を使って解き方を整理する 
-国語:物語の流れをイラスト化して整理する 
-歴史:年表を色分けし、出来事を関連付けて覚える 
-理科:実験の流れを図解し、視覚的に理解を深める

リマインダーを活用する 
-宿題や試験の日程を忘れないよう、スマホのカレンダーやアラームを活用する 
-付箋やホワイトボードを使い、スケジュールを見える形で管理する 
-「宿題が終わったらチェックを付ける」など、視覚的に進捗を確認できる仕組みを作る

定期テストに向けた学習の工夫

「テスト範囲が広く、どこから手をつければいいかわからない」「試験前に計画を立てるのが苦手」といった悩みを抱えるお子さんには、以下の工夫が効果的です。

試験範囲を見える化する(ASD向け)
-学習内容をリスト化し、1日ごとの学習計画を立てる
-学習アプリやチェックリストを活用し、順序立てて学習を進める

スケジュールを立て、視覚的に管理する(ADHD向け)
-「1週間前から1日○ページ」と決めて計画的に進める
-保護者と一緒に学習計画を立て、壁に貼って見える形にする
-タイマーを活用し、「30分でこの範囲を終わらせる」など時間を意識する

試験形式に慣れ、時間配分を意識する(LD向け)
-過去問を活用し、問題形式に慣れる 
-長文を読むのが苦手な場合、マーカーを使って要点を強調する
-模擬テストを行い、本番と同じ時間配分で練習する

外部サポートの活用で学習を無理なく進める

「家庭学習だけでは対応しきれない」「親のサポートでは限界を感じる」といった場合には、外部の学習サポートを活用するのも一つの方法です。

弊社が運営する学研の家庭教師では、中高一貫校の学習に特化したコースや、発達障がい・不登校のお子さん向けの専門的な指導も行っています。

「授業についていけない」「勉強の進め方がわからない」「定期テストや受験対策が不安」 など、お悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

中高一貫校は、発達障がいのあるお子さんにとって環境の変化が少ないというメリットがある一方で、授業の進度の速さや課題の多さに負担を感じることもあります。

しかし、学習環境を整えたり、適切なサポートを活用したりすることで、お子さんに合った学習スタイルを見つけることができます。

家庭でのサポートが難しい場合は、家庭教師や学習塾などの外部サポートを活用するのも一つの方法です。
学研の家庭教師では、中高一貫校のカリキュラムに合わせた指導/発達障がいのお子さんに対応した学習サポート/進度に合わせた個別カリキュラム を提供しています。
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