小学1年生の宿題の中でも自由研究のテーマ決めは悩ましい問題の一つです。
子どもが学べるだけでなく興味を持てる、楽しめる自由研究のテーマを見つけてあげましょう。
この記事では、小学1年生向けの自由研究のテーマの実例と、テーマ選びのポイントを紹介します。
小学1年生におすすめな自由研究のテーマ
まずは小学1年生におすすめな自由研究のテーマを紹介します。
磁石にくっつくものを調べる
磁石を用意して、何がくっつくのか、何がくっつかないのかを調べる研究です。用意するものは磁石だけで、100円均一ショップでも簡単に手に入ります。探検気分でくっつくものを探すのが楽しく、子どもの好奇心を刺激してくれます。
自宅だけでなく近所の公園などに足を伸ばして、くっつくもの探しをしてみるのもおすすめです。
バナナアート
バナナの皮に針を刺して絵を描くのがバナナアートです。バナナに針を刺してから時間が経つとその部分だけ色が黒ずみ、絵が浮かび上がってきます。バナナアートを楽しんだあとはおいしく食べられるのも魅力的です。
長期間保存できないので、皮をむいてしまう前にバナナアートを写真に残しておくことも忘れないでくださいね。
バナナと針さえあればすぐにチャレンジできますが、針の扱いには十分注意して子どもと一緒に楽しみましょう。
紙粘土工作
紙粘土で好きなものを作る工作です。紙粘土は100円均一ショップなどで安価に入手できます。
飼っているペット、長期休みの思い出、好きな食べ物、小物入れや貯金箱など、テーマを決めて取り組みましょう。
粘土を触って形を作ったり、乾燥させたあと着色したりすることは子どもの感性を刺激し、知育にも役立ちます。
ありがとう日記
「ありがとう」と言ったこと、言われたことを日記に書いてみましょう。長期休みの思い出を日記にするのは定番ですが、さらにテーマを決めると子どもが自分で考える力が身に付きます。
なぜ「ありがとう」と言ったのか、なぜ「ありがとう」と言われたのかまで具体的に書くようにすれば、道徳的な思考力も養えます。
はっぱ図鑑
お散歩をしながら落ちている葉っぱを集めて図鑑にします。葉っぱを集めて紙に貼り付けるだけでなく、葉っぱの上に紙を敷いて写し描きをしましょう。
目で見るよりも詳しく葉っぱの形や筋、厚み、感触がよくわかり、植物への関心を持たせられます。
紙は薄いトレーシングペーパーを用意すると、写し描きがしやすくなります。
お寿司の研究
お寿司のネタにはどのような種類があるのかを研究します。ネタ一つひとつをじっくり観察したり、味わったりし、魚図鑑を開いて元の姿を知ることで、生き物への興味が高まります。
命に感謝し食べ物を大切にする食育にもつながります。お寿司のネタだけでなく魚の姿も絵に描いて記録するとしっかり記憶に留めやすくなります。
ペットボトルの風鈴
自宅にあるペットボトルで風鈴を工作してみましょう。ペットボトルの他、マスキングテープ、穴を開けるキリやピン、短冊に使う折り紙、吊るすための紐、鈴を100円均一ショップなどで揃えます。
ペットボトルの上部を切り、フタの真ん中に穴を開けます。短冊の上に鈴を括り付け、その紐をフタの穴に通しましょう。
基本的にはこれだけで簡単にペットボトル風鈴ができますが、ペットボトルや短冊にイラストを描いたりシールを貼ったりしてオリジナリティを出すともっと楽しめます。
ジオラマ制作
空き箱を使ってジオラマを作る研究です。長期休みの思い出、海の世界、恐竜がいた時代など、テーマを決めると作りやすいです。
砂を使う、紙粘土で人形を作るなどの工夫をすれば、世界に一つだけの特別なジオラマを作れます。
ただ人形や建物などを配置するのではなく、ジオラマの中で物語を作れないか考えてみるのもいいのではないでしょうか。
ボタンの研究
街中にあるさまざまなボタンを調べる研究です。エレベーター、バス、電車、レストランなど、ボタンを探して写真に撮り、それぞれがどのような役割を持っているか調べましょう。
ボタンの色、形、質感、イラストや文字ごとにまとめれば、ボタンの役割ごとの共通点にも気づけます。
小学1年生の自由研究のポイント
小学1年生の自由研究は、「なんとなくやる」のではなくテーマや目的をきちんと決めることで子どもの学習、知育に役立ちます。
提出しなければならないから……といった消極的な理由ではなく、子どもが進んで自由研究を深めたい、もっと知りたい、いろんな人に教えたいと思えるような自由研究を探しましょう。
自由研究で大切なポイントを3つ解説します。
普段の生活の中からテーマを見つける
自由研究のテーマを決めるときは普段の生活の中からテーマを見つけましょう。自由研究を積極的に楽しむためには、親しみやすさが大切です。
子どもがどのようなことに興味を持っているのか、どのような遊びが好きなのか、家でどのように過ごしているかなどからぴったりのテーマを考えてみてください。
動物園や水族館が好きなら動物に関係するテーマがいいですし、工作が得意なら粘土やペットボトルなどで何かを作る研究が向いています。
「研究」と聞くと大げさに聞こえますが、普段何気なく楽しんでいること、興味を持っていることを「研究」としてアウトプットすれば、より一層子どもの興味、関心、知識を深められます。
子ども同士のコミュニケーションをイメージする
子ども同士が自由研究を通してどのようなコミュニケーションを取るのかイメージしてみましょう。自由研究は学校で展示されたり、発表する機会があったりします。
どんなに凝った自由研究をしても、一番近くでその研究結果を見る他の子どもたちに興味を持ってもらえなければ研究をした子ども本人もがっかりしてしまいます。
「どうやって作ったの?」「おもしろそう」「私もやってみたい」と声をかけてもらえるような研究かどうか、興味を持ってもらえた結果子ども本人はどう感じるかを考えた上でテーマ決めをすることも大切です。
手伝いすぎない
自由研究は子どもが主体で行うことが大切です。横から口を出しすぎたり手を加えすぎたりすると、子どものモチベーションも下がってしまいます。
完成度が高すぎると「親に手伝ってもらったんでしょ」と言われ、子ども本人が傷つく可能性もあります。
あくまでテーマ決めを手伝う、質問されたら答える程度に留め、研究の過程を見守ってあげましょう。
まとめ
小学1年生の自由研究のテーマやポイントを解説しました。自由研究はその名の通り、自由にテーマを決めて研究結果を発表するものです。
好きなことを研究できるのは魅力的ですが、その分最初のテーマ選びに悩んでしまいます。
今回さまざまなテーマも紹介しましたが、大切なのは子どもが興味を持って楽しめるかどうかです。
日常の中で研究につながりやすい、子どもが関心を持ちやすいテーマを探し、研究の助言をしてあげましょう。
なんとなく決めてしまうのではなく、子どもが学校で発表する内容や周囲からのリアクションも想定して決めることが大切です。
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