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コラム

家庭教師と塾どっちがいいの?向いているタイプや違いを解説

家庭教師と塾どっちがいいの?向いているタイプや違いを解説 塾・家庭教師の選び方

お子さんの成績を伸ばしたいと思った時、多くの保護者が考えるのが、家庭教師や塾の利用ではないでしょうか。家庭教師と塾はそれぞれにメリットがあり、口コミなどを見てもどちらも良さそうで、どちらにしようか迷っている方もいることと思います。

そこでこの記事では、家庭教師と塾のどちらがいいのか、両者の違いや、それぞれに向いているお子さんのタイプを解説します。

塾に向いているタイプ

それではまず、塾に向いているお子さんのタイプを見てみましょう。ここでは、塾に向いているお子さんを見分ける、3つのポイントを紹介します。

競争心がある

負けん気があり、競争心の強いお子さんは塾に向いています。
塾では、同じ目標を持つ仲間と机を並べ、授業やテストで順位付けされたり、成績を貼り出されたりします。「友達に負けたくない!」「もっと上に行きたい!」という気持ちがかき立てられ、勉強のモチベーションが高まることが期待できます。

自宅での学習習慣がある

塾に通うと、学校の宿題とは別に塾の宿題が出て、その宿題をもとに次の授業が進められることもあります。そう考えると、自宅で学校の宿題とともに塾の宿題にもきちんと取り組めるお子さんであることが通塾の大前提と言えるでしょう。
どんなに素晴らしい塾に通ったとしても、やるべき宿題を自宅でやれないとなると、授業についていけなくなり、通塾の意味が大きく薄れると考えられます。

積極的に質問できる

塾の一斉指導では、ひとりひとりに応じたきめ細やかな指導は難しい場合もあります。しかし、自分のわからないところを自ら積極的に質問できるお子さんならその点問題ありません。その都度、講師に教えてもらうことができるでしょう。
一方、疑問点があっても質問できない内気なタイプのお子さんだと、わからないまま授業が進んでしまい、「塾に通ってもあまり伸びない…」ということになるおそれがあります。

家庭教師に向いているタイプ

次に、家庭教師に向いているお子さんのタイプをご紹介します。こちらも3つもポイントに分けて解説しますので、ご自分のお子さんにあてはまるかどうかチェックしてみてください。

自宅での学習習慣を身につけたい

自宅での学習習慣がまだ身についていないお子さんなら、塾よりも家庭教師の方が向いています。
家庭教師なら学校の宿題を見てもらうこともできますし、その子の弱点に応じて、どんな内容をどんな方法で勉強すればよいか具体的にアドバイスしてもらうことも可能です。いずれひとりで学習できるようになるための習慣作りに、大いに役立ちます。

部活で忙しい

部活や他の習い事があって忙しいお子さんにも、塾より家庭教師の方がおすすめです。
塾では時間割があらかじめ組まれているので、部活などと予定が重なってしまってうまく通えないというケースが出てきます。家庭教師なら、お子さんの都合に合わせて、来てもらう曜日や時間帯を相談することが可能です。急な変更が必要な場合にも、塾より家庭教師の方が比較的融通がききます。

自分のペースで勉強したい

大勢と一緒よりもひとりが好きなお子さんや、人と競争するより自分のペースで勉強したいというお子さんも、家庭教師の方がよいでしょう。
家庭教師なら、その子の得意不得意を見極め、習熟度に合わせた指導をしてもらうことができます。得意科目ならどんどん先に進めますし、苦手科目については基礎から丁寧に復習し直すことも可能になるため、成績向上の実感が得られやすくなるでしょう。

家庭教師と塾の違い

ここまで見てきたように、家庭教師と塾にはそれぞれ特徴の違いがあります。そこをよく見極めてお子さんに合うほうを選ぶことが大切です。
次に、4つのポイントに分けて、もう少し詳しく両者の違いを見ていきましょう。

学習ペース

家庭教師を利用した場合の学習ペースは、お子さんによってさまざまに調整されます。また、同じお子さんでも、得意科目は早いペースで、苦手科目はゆっくりと、ということもあります。

塾の場合、特に一斉指導の進学塾では、学校の授業よりも速いペースで学習が進むことが多く、受験を見据えた先取り学習をしているケースが多く見られます。

学習環境

家庭教師は自宅に来てくれるので、お子さんの移動時間のロスがなくなります。防犯上も安心ですし、疲労の軽減にもつながります。

一方、塾に通うメリットとしては、家庭と違って気の散るものがなく、周囲も皆勉強しているので集中しやすいということが挙げられます。

講師

家庭教師センターを利用した場合、講師はセンターに相談しながらお子さんに合いそうな人を選ぶことになります。一旦お願いした講師との相性が悪い時には、センターに相談して別の講師と交代してもらうこともできます。

塾の講師は、いくつかあるクラスのカリキュラムやスケジュールに合わせて、たとえばハイレベルなクラスには経験豊富な実力の高い講師がつくなど、複数の講師の中から担当が決められています。

関係者

家庭教師を利用する場合、関わることになるのは講師のほか、申し込みや相談などに対応する教務の担当者です。対応が丁寧でスムーズかどうかが一つのチェックポイントです。

塾の場合は、教科ごとに複数の担当講師と関わるのが一般的です。学校のように「担任」が決まっている場合もあります。また、塾では他の塾生との関わりもあります。お子さんと相性のいい集団かどうかがポイントとなるでしょう。

個別指導塾という選択肢は?

家庭教師と一斉指導の塾との違いをお伝えしてきましたが、「一斉指導ではなく、個別指導の塾ならどうなんだろう?」と疑問を持たれた方もいるのではないでしょうか。
そこで最後に、個別指導塾についても触れておきましょう。

個別指導塾の学習

個別指導塾は、講師1人につき2~3人程度の少人数で指導を受けられるスタイルの塾です。集団指導の塾と異なり、生徒それぞれの習熟度に応じて立てたスケジュールに基づいて学習が進められます。集団指導の塾と比べれば、わからない点の質問も比較的しやすい環境です。その点では、家庭教師に近い、比較的きめ細やかな指導が期待できると言えるでしょう。

マンツーマンで指導を受けたいなら

ただし、「個別指導」と言っても完全に「1対1」ではない場合も多いので注意が必要です。講師1人に対して生徒が複数人いれば、講師がほかの生徒の指導をしている時間は自分ひとりで学習に取り組むことになります。学習習慣が身についておらず、ひとりではうまく進められないお子さんだと、通塾している時間のわりに効果が上がらないということも考えられます。
「学習習慣をつけたい」「マンツーマンでしっかりと指導を受けたい」という場合は、家庭教師の方がよいでしょう。

まとめ

家庭教師と塾のどちらがよいのか、それぞれの特徴や向いているお子さんのタイプをお伝えしました。

家庭教師と塾はどちらにもメリットとデメリットがあり、一概に「こちらがいい」と言えるものではありません。保護者がお子さんのタイプや今の状態を見極め、力を引き出すために適切なほうを選択する必要があります。今回ご紹介したポイントを頭に置き、お子さんが伸びるのはどちらなのかを客観的にチェックしてみてください。納得いく選択の一助となれば幸いです。

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