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【5分でおさらい】英語の「if」とは?用法や訳し方のポイントを解説

【5分でおさらい】英語の「if」とは?用法や訳し方のポイントを解説 英語

英語の「if」と言えば、仮定法を思い浮かべるのではないでしょうか。実際には、「if」は仮定法以外の用法もあります。「if」の使い分けができず混乱してしまい、苦手意識を持っている人も多いかもしれません。

今回は英語の「if」について、「if」の種類と見分け方、「if」の訳し方のコツについてご説明します。

「if」の使い方や訳し方でつまずいている人も、この記事を読めば「if」の種類と、それぞれの役割とは何かが理解できるようになるでしょう。

英語の「if」の用法とは?

英語で「if」と言えば、まず仮定法を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、いつも「if=仮定法」とは限りません。

「if」には仮定法と直接法の2種類あります。
仮定法とは…現実にはあり得ないこと、実現不可能なことなどを表現する用法
直接法とは…実際に起こる可能性は高く、現実に起こりうることを表現する用法

「if」の品詞がわからないという人も多いのですが、英語の「if」節は、接続詞です。接続詞とは、2つの語句や2つの文をつなぎます。そのため、「if」を使うときは、2つの節を使った文になります。

「if」の使いがわからなくて苦手意識がある人は、まず、これから説明する「if」の用法と作り方を覚えるようにしましょう。

「if」を使った仮定法

「if」を使った英語の用法の1つは「仮定法」と呼ばれています。「もし私が鳥だったら…」「もしあの時○○していたら…」と、現在や過去の時点で起こり得ない話をするときに使います。

仮定法は、大きく分けて2つに分かれています。

・仮定法過去:現在の事実に反する仮定(現在の架空の出来事)
・仮定法過去完了:過去の事実に反する仮定(過去の実現しなかった出来事)

仮定法は、次のように作ります。

If+S+過去形, S+would+動詞の原形《仮定法過去》
If+S+had+過去分詞, S+would have+過去分詞《仮定法過去完了》

「if」を使った仮定法以外の用法(直接法)

「if」を使ったもう1つの用法は「直接法」です。直接法と仮定法の違いは、if節の動詞の時制により変わります。if節の動詞が過去形なら仮定法、if節の動詞が現在形なら直接法です。

直接法の形は次の通りです。
If+S+現在形, S+現在形:一般的なこと/日常的にそうなること(whenに近い)
If+S+現在形, S+will:未来に起こるであろうこと/おそらくそうなるであろうこと

次の2つの例文を比べてみましょう。
(a) If I drink too much coffee, I can’t sleep at night.
  (私はコーヒーを飲みすぎると、夜眠れなくなる。)
(b) If the weather is good this weekend, we will go to the park for a picnic.
  (今週末天気がよければ、公園にピクニックに行くつもりだ。)

(a)の文では、「いつもコーヒーを飲みすぎると夜眠れなくなる」という、日常的に起きることを表しています。「when」に近い「if」の用法で、「if+現在形, 現在形」を使います。
(b)では、天気が良くなるかどうかは100%確実ではありませんが、可能性は十分あります。そこで、直接法の「if+現在形+will」が使われます。

ポイントのおさらい

・英語の「if」は直接法と仮定法
・起こる確率がゼロなら仮定法、起こるかもしれないことなら直接法
・If+S+過去形, S+would+動詞の原形《仮定法過去》
・If+S+had+過去分詞, S+would have+過去分詞《仮定法過去完了》
・If+S+現在形, S+現在形《直接法》
・If+S+現在形, S+will《直接法》

英語の「if」の訳し方のコツ

英語の「if」には、仮定法と直接法の2種類があり、訳す際には、まずどちらの用法かを見分ける必要があります。

こちらでは、それぞれの用法の構造と訳し方を見てみましょう。

仮定法の「if」の訳し方

・If+S+過去形, S+would+動詞の原形 (もしAならBなのに) 《仮定法過去》
・If+S+had+過去分詞, S+would have+過去分詞 (もしAだったらBだったのに)《仮定法過去完了》

(a) If the school was closer, I wouldn’t be late.
  (もしもっと学校が近かったら、遅刻しないのに。)
例文(a)は、仮定法で「もしAなら、Bなのに」と現実と反対の、架空の出来事を表しています。

(b) If I had caught the train, I wouldn’t have been late.
  (もし電車に間に合っていたら、遅刻しなかったのに。)
例文(b)は、仮定法過去完了で、「もしAだったら、Bだったのに」と、過去に起きた出来事に対して、事実とは反対の内容を表しています。

直接法の「if」の訳し方

・If+S+現在形, S+現在形(AするとBになる)《直接法》
・If+S+現在形, S+will(もしAならBする) 《直接法》

(c) If I forget to put the alarm on, I can’t wake up.
  (目覚ましをかけ忘れると、起きられない。)
例文(c)は、直接法で「AするとBになる」と、日常的に現実に起こり得る出来事を表しています。

(d) If you don’t hurry, you will miss the train.
  (急がなければ、電車に乗り遅れてしまいます。)
例文(d)は、直接法で「もしAならBする」と、近い未来に起こり得る予測を表しています。

ポイントのおさらい

・英語の「if」の訳し分けはまず仮定法と直接法のどちらかを見分ける
・If+S+過去形, S+would+動詞の原形 (もしAならBなのに) 《仮定法過去》
・If+S+had+過去分詞, S+would have+過去分詞 (もしAだったらBだったのに)《仮定法過去完了》
・If+S+現在形, S+現在形(AするとBになる)《直接法》
・If+S+現在形, S+will(もしAならBする) 《直接法》

まとめ

今回は、英語の「if」について、「if」の種類と見分け方、「if」の訳し方のコツについてご紹介しました。
英語のifには、仮定法と直接法があり、それぞれの用法に異なる時制があることがわかりました。「if」が出てきたら、if節の動詞が現在形なら直接法、if節の動詞が過去形なら仮定法であるというポイントをしっかり押さえ、現実に起こりうる事なのか仮定として可能性がゼロの事なのかを理解し、意味の違いによってそれぞれの用法と時制を使いこなしていきましょう。

わからないところをそのまま放置してしまうと、次のステップに進むのが難しくなってしまいます。英語を「苦手科目」にしないために、わからないことがあれば、その都度理解していきたいですよね。家庭教師なら、自分のペースでわからないところに集中して学習できるため、苦手意識がなくなります。

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