現在完了形で否定文や疑問文はどのように作ればよいか、説明できますか?
現在完了形と現在完了進行形の違いが分かりますか?
結論から言うと、現在完了形や現在完了進行形で否定文・疑問文を作るときのルールは、他の時制で否定文・疑問文を作るときのルールとほとんど変わりません。
また、現在完了形と現在完了進行形の違いは使う動詞の性質にあります。
この記事では「現在完了形の否定文」「現在完了形の疑問文」「現在完了形と現在完了進行形の違い」「現在完了進行形の疑問・否定文」についてご紹介します。
現在完了形が苦手で悩んでいるという中高生の方も、記事を読み終わる頃には現在完了形の否定文や疑問文、現在完了進行形が自在に使いこなせるようになるでしょう。
現在完了形の否定文
現在完了形の否定文は「主語 + have not + 過去分詞 〜?」という形で表します。
現在完了形の肯定文のhaveの直後にnotをつけることで否定文になります。
以下に例文を挙げます。
I have not played the guitar before.
(私はこれまでギターを弾いたことがない)
経験を否定しているので、現在完了形の「経験」用法ですね。
なお、haveは主語が3人称単数なら活用してhasになります。
She has not seen her dog yet.
(彼女は彼女の犬をまだ見ていない)
また、notの代わりにneverをつけることで、「決して〜ない」「絶対に〜ない」のような強い否定を表します。
I have never heard that he failed his mission.
(私は彼が任務に失敗したという話は決して聞いたことがない)
ポイントのおさらい
・現在完了形の否定文は「主語 + have not + 過去分詞 〜?」
・haveは主語が3人称単数なら活用してhasになる
・neverをつけることで、強い否定を表します。
現在完了形の疑問文
現在完了形の疑問文は「Have + 主語 + 過去分詞 〜?」という形で表します。
Haveを主語よりも前、文頭に置きますが、動詞は過去分詞のままです。
また疑問文に対する回答は「Yes, + 主語 + have」/「No, + 主語 + have not」となります。
以下に例文を挙げます。
Have you done your homework already?
(あなたはすでに宿題を終えてしまったのですか?)
Yes, I have.
(はい、終えてしまいました)
宿題が終わったかどうかを質問する現在完了形の「完了」用法ですね。
なお、否定文と同様でhaveは主語が3人称単数なら活用してhasになります。
Has he been to Hokkaido?
(彼は北海道に行ったことがありますか?)
No, he has not.
(いいえ、彼は行ったことがありません)
ポイントのおさらい
・現在完了形の疑問文は「Have + 主語 + 過去分詞 〜?」
・疑問文に対する回答は「Yes, + 主語 + have」/「No, + 主語 + have not」
・haveは主語が3人称単数なら活用してhasになる
現在完了形と現在完了進行形の違い
現在完了進行形は「主語 + have been+ 現在分詞ing」という形で表します。
分かりやすく説明すると、現在進行形の「主語 + be動詞+ 現在分詞ing」という形を元に、be動詞の直前にhaveが入ったことで、be動詞が過去分詞のbeenに変化しています。
以下に例文を挙げます。
I have been working for 10 hours.
(私は10時間働き続けている)
ここで疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「現在完了形の継続用法」と「現在完了進行形」は何が違うのでしょうか。
結論から言うと、「状態を表す」か「動作を表す」か、使う動詞の性質によって異なります。
現在完了形の継続用法では、be動詞、have、know、liveなど状態を表す動詞が用いられます。
She has lived in Fukuoka since she was 10 years old.
(彼女は10歳のときからずっと福岡に住んでいる)
一方、現在完了進行形ではrun、study、drive、eatなど継続しうる動作を表す動詞が用いられます。
They have been discussing that topic for 1 hour.
(彼らはあの話題を1時間ずっと議論している)
使いたい動詞が状態を表すか、動作を表すかを考えて現在完了形と現在完了進行形どちらが適切かを判断しましょう。
ポイントのおさらい
・現在完了進行形は「主語 + have been+ 現在分詞ing」で表す
・状態を表す動詞が入る時は現在完了形、動作を表す動詞が入る時は現在完了進行形
現在完了進行形の否定文
現在完了進行形の否定文・疑問文の作り方は現在完了形とほとんど同じです。
現在完了進行形の否定文は「主語 + have not been+ 現在分詞ing」という形で表します。
現在完了進行形の肯定文のhaveの直後にnotをつけることで否定文になります。現在完了進行形を訳す際の注意点は、部分否定になるということです。
I have not been listening to the music for 1 hour.
(私は1時間ずっと音楽を聴いていたわけではない)(⇒音楽を聴く以外のこともしていた)
ただし、使う動詞によっては否定文にしたときに「〜をしていない」という状態を意味することになるので、現在完了進行形ではなく現在完了の否定にするべき場合もあります。
(肯定文)The boy has not been eating something for 2 hours.
(その少年は2時間ずっと何かを食べ続けている)
(△)The boy has not been eating anything for 2 hours.
(その少年は2時間何も食べていない)
(○)The boy has not eaten anything for 2 hours.
(その少年は2時間何も食べていない)
進行形でなくても意味が通じる場合は現在完了形の否定に直すことも検討しましょう。
ポイントのおさらい
・現在完了進行形の否定文は「主語 + have not been+ 現在分詞ing」で表す
・進行形でなくても意味が通じる場合は現在完了形の否定に直すことも検討
現在完了進行形の疑問文
現在完了進行形の疑問文は「Have + 主語 + been+ 現在分詞ing」という形で表します。
Haveを主語よりも前、文頭に置きますが、been+ 現在分詞ingの箇所は肯定文のときのままです。
また疑問文に対する回答は「Yes, + 主語 + have」/「No, + 主語 + have not」となります。
Has it been raining since this morning?
(朝から雨が降り続いているのですか?)
Yes, it has. / No, it has not.
(はい、そうです/いいえ、朝からずっとではありません)
Haveのあとにbeenをつけてしまいたくなりますが、省略可能です。
ポイントのおさらい
・現在完了進行形の疑問文は「Have + 主語 + been+ 現在分詞ing」で表す
・疑問文に対する回答は「Yes, + 主語 + have」/「No, + 主語 + have not」となる
まとめ
「現在完了形の否定文」「現在完了形の疑問文」「現在完了形と現在完了進行形の違い」「現在完了進行形の疑問・否定文」についてご紹介しました。
否定文や疑問文、進行形を作る時のルールは他の時制と大きく変わりません。haveの前後に注目して文章を組み立てましょう。
また、状態を表す動詞が入る時は現在完了形の継続用法、動作を表す動詞が入る時は現在完了進行形を使いましょう。
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