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サピックス6年生の対策方法
サピックスの6年生では、いよいよ最終学年となり本格的な受験対策が始まります。平常授業は問題演習による実戦力の養成が中心となり、土日にも「特訓」と銘打たれた授業が入るため、受験勉強はどんどんハードになっていきます。また、テストや模試の機会が5年生の時より増え、その結果を踏まえ実際の受験校を決めていくことになります。
こちらのページでは、サピックスの6年生ではどのようなことを行うのか、どのように対策すべきなのかを徹底解説します。
サピックス6年生の特徴
6年生では「学力別」「志望校別」のクラスで授業が進むようになり、問題演習を通して効果的に実力をアップさせます。また、「土曜志望校別特訓」や9月以降の「難関校SS(サンデー・サピックス)特訓」が加わり、5年生の時より授業数が増えていきます。
まずは、6年生の授業内容および1年間のスケジュール、テストの種類をご紹介します。
各教科の授業内容
算数:プリントを活用し、実際の入試に近い形式で問題を解いていきます。平常授業では幅広い分野を繰り返し学習し、土曜志望校別特訓では、入試の傾向に合わせた問題演習を行います。実際の入試問題やオリジナルの予想問題など、さまざまな問題に触れることで受験に必要とされる解法をマスターし、1年を通して問題処理能力と正確さを磨いていきます。
国語:A授業、B授業、志望校別特訓の三本柱で進みます。A授業では、入試頻出の背景知識や語句を習得し、読解問題を解く際の基本的な手順を身につけ、読解力の土台を固めます。B授業では、難易度の高い長文を読み、記述問題を中心としたさまざまな問題に挑戦していきます。志望校別特訓では、入試問題演習とその解説を通して得点力を高めます。
理科:5年生までに一通り学習した基礎知識をもとに、夏休みまでは更に基礎力の充実を図り、9月以降はより実戦的な演習を進めます。てこ・かっ車など苦手な人が多い単元や、気体・水溶液などの入試頻出単元に特に時間を割きます。更に、近年の傾向となっている「実験・観察」に関する問題にもたくさん取り組みます。
社会:夏休み前までに地理分野・歴史分野・公民分野と入試に必要な学習分野を一通り学習し、その後は入試本番に向けて実戦的な問題演習を繰り返していきます。昨今の入試で多くなっている時事的要素を含む問題や、図やグラフの読み取り問題、複数の分野にまたがるようなタイプの問題の対策もしていきます。
1年間のスケジュール
続いて、6年生の大まかなスケジュールを紹介します。5年生の時よりもテストの機会が増え、特に後半からはあっという間に時間が過ぎると感じる方が多くなるようです。いつ、どのようなテストがあるのかきちんと把握しておき、テストの度に学習状況を整理しながら進めていきましょう。
2月 | 平常授業開講(土曜志望校別特訓開始) |
---|---|
3月 | 春期講習 組分けテスト/復習テスト |
4月 | 春期講習 マンスリー確認テスト 第1回志望校判定サピックスオープン |
5月 | GS特訓 マンスリー確認テスト |
6月 | マンスリー確認テスト 第2回志望校判定サピックスオープン |
7月 | 夏期講習 組分けテスト/復習テスト |
8月 | 夏期講習/夏期集中志望校錬成特訓 マンスリー実力テスト |
9月 | 難関校SS特訓 第1回合格力判定サピックスオープン/学校別サピックスオープン |
10月 | 難関校SS特訓 マンスリー実力テスト 第2回合格力判定サピックスオープン/学校別サピックスオープン |
11月 | 難関校SS特訓/面接模試/比較合判 マンスリー実力テスト 第3回合格力判定サピックスオープン/学校別サピックスオープン |
12月 | 冬期講習/難関校SS特訓/正月特訓 第4回合格力判定サピックスオープン/学校別サピックスオープン |
1月 | 冬期講習/難関校SS特訓/正月特訓 |
※青文字…塾生用テスト
赤文字…公開模試
サピックス6年生のテストの種類
サピックスの6年生で行われるテストの種類を紹介します。
「組分けテスト」
3月と7月に実施される、試験範囲が決まっていないテストです。このテストの結果によってクラスの変動が起こるのですが、変動の幅に制限がないため、結果によってはクラスが大きく上がったり下がったりする可能性があります。
組分けテスト対策については、こちらの記事で扱っています。
「マンスリーテスト」
月に1回行われる授業の理解度を確認するためのテストで、テスト前1か月間の授業内容が出題範囲となります。このテストもクラスの変動が起こりますが、変動の幅には制限があり、校舎によって異なります(上下2コースまで昇降など)。
マンスリーテスト対策については、こちらの記事で扱っています。
「復習テスト」
サピックスでは基本的に毎月マンスリーテストがありますが、組分けテストを行う3月、7月にはマンスリーテストがなく、代わりに復習テストが実施されます。テスト前1か月間の授業内容が出題範囲となっており、クラス変動はありません。
「志望校判定サピックスオープン」
6年生向けに4月、6月の計2回行われる出題範囲の決まっていない公開模試で、サピックス生以外でも受験することができます。知識の定着度と問題処理能力を見る「Aタイプ」と、思考力と記述力を測る「Bタイプ」の2つのテストを通して、志望校への適性や合格可能性を判定します。クラス変動はありません。
「合格力判定サピックスオープン」
6年生向けに9月から12月にわたって計4回行われる出題範囲の決まっていない公開模試で、サピックス生以外でも受験することができます。受験校の決定に必要な基礎学力の定着度を測り、10校までの志望校について合格の可能性を判定します。クラス変動はありません。
「学校別サピックスオープン」
6年生向けに9月から12月にかけて行われる、学校別に作成された問題で実施される公開模試です。サピックス生以外でも受験でき、試験日は志望校によって異なります。実際その学校を志望するライバルたちと同じ問題を解くことで、志望校への適性や合格可能性を高い精度で判定します。クラス変動はありません。
サピックスオープン対策については、こちらの記事で扱っています。
サピックス6年生の学習の進め方
前述の通り、サピックスの6年生ではテストや公開模試の機会が多くなり、必然的にやるべきことも増えていきます。一日一日を無駄にしないよう、時期ごとにやるべきことを整理しながら学習を進めていかなければなりません。ここでは、夏休み開始までの期間を「前半」、夏休み開始以降の期間を「後半」とし、二つの期間に分けて解説します。
前半は、基礎事項や苦手分野の補強を!
前半の期間は、基礎事項や苦手分野の補強ができる最後のチャンスになります。と言うのも、夏休みに入ると毎回の授業やテストの内容に追いついていくだけで精一杯になる方が多く、そこから受験期まであっという間に時間が過ぎていきます。比較的ゆとりがある前半のうちに学習状況を整理する時間を作り、理解が不十分だと感じる点や知識が抜け落ちている点は、夏休み開始までにカバーできるよう学習計画に組み込んでおきましょう。
前半のうちは難問ばかりに挑むよりも、基礎的なことを抜け漏れなくインプットし、後半で問題演習に取り組む上での土台作りをしておくことが重要です。
後半は、徹底的な問題演習と志望校対策を!
前半を「基礎事項や理解不足な点をインプットすべき期間」とすると、後半は「徹底的にアウトプットに取り組むべき期間」となります。前半で身につけた学習内容を、入試問題の中でしっかりと使いこなせるようにならなければなりません。
ここからは、課題の取捨選択も必要になってきます。
前述の通り、夏休みに入ってから受験本番まではあっという間に感じる方が多いです。特に2学期からは日曜日の「難関校SS特訓」も始まり、やるべきことが想像以上に盛り沢山になります。限られた時間で効率的に学習するために、塾の先生や家庭教師にも相談し、優先度の高い課題を見極めながら進めていきましょう。
受験直前期にやるべきこと
一般的に、受験の約1か月前からの期間を受験直前期と呼びます。この期間になると、普段の学習に加えて受験本番を見据えた準備を始めなければいけません。具体的には、受験校の最終決定をしたり、本番を意識して勉強方法を工夫したりする必要があります。
受験校の最終決定をする
出願期間から逆算すると、6年生の12月には最終的な受験校を決める必要があります。もちろん第一志望校は早めに決める方が多いと思いますが、併願校は模試の成績状況やサピックスでの面談を踏まえ、後悔しないように慎重に決定しましょう。
近年では、一人あたり平均約5校を受験しており、「挑戦校」「実力相応校」「安全校」「練習校」と、難易度や時期を分けてバランス良く受験するのが一般的です。
また、偏差値だけでなく教育方針や校風も調べておき、入学後にギャップが生まれないようにすることも大切です。インターネットでの情報収集はもちろん、学校説明会等も活用して、お子様が本当に「行きたい」と思える学校を選びましょう。
例えば、入学した結果、学習ペースがお子様に合わず、授業やテストについていけなくなってしまうケースもあります。こちらのセミナーでも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
本番を意識した勉強をする
受験生の中には、「本番に強い子」と「本番に弱い子」がいます。もちろん元々精神的にタフな子は本番にも強い場合が多いですが、そうでない子でも、できる限り本番を意識した勉強をしておくことで、より本番に強くなっておくことができます。
まずは、サピックスオープン等の公開模試を通して場数を踏んでおくことが重要です。また、普段の学習でも、試験当日のタイムテーブルを調べて同じ時間帯・分数で過去問を解いてみるなど、本番に近い条件でシミュレーションをしておくことが有効です。更に、雑音や机の揺れ等のハプニングも、事前に想定しておけば動じずに対処できます。
このような経験が徐々に受験本番への心構えを作り、自信へと繋がっていきます。
6年生の学習で注意すべきこと
6年生になると、受験校の決定や試験当日のシミュレーションなど、受験本番に向けて行うべきことが増えてくることがおわかりいただけたと思います。本番が近づき余裕がなくなってくるからこそ、保護者様の接し方には用心が必要です。
6年生の学習で注意すべきことをまとめましたので、参考にしてみてください。
他人の情報に振り回されてしまう
受験勉強をしていると、保護者様はついつい「あの子はクラスが上がったのに、自分の子は上がらなかった…」など、他人と比較して一喜一憂してしまいがちです。特にサピックスはクラスの変動を伴うテストが頻繁に行われるため、周囲と比べて疲弊したり、様々な情報が飛び交って迷ってしまう場面が多いです。
しかしながら、このように他人の情報に振り回され過ぎてしまうのは、基本的に良くありません。
当然ながら受験勉強は自分の学力を上げるものであり、お子様に適した学習方法を見つけるというのが大切なことです。「あの家がこうだからうちも」と、真似をしてお子様に無理をさせる結果になってしまってはいけません。周囲に影響され過ぎず、お子様のペースで前に進めるような方法を一緒に考えてあげましょう。
学習環境や生活リズムが乱れてしまう
サピックスでは、授業の度に配られる教材に加え、「デイリーサポート」やプリント、副教材、テストの問題・解答冊子など、日々の学習をこなしているだけで本当に沢山の教材に囲まれることになります。整理しないとどこに何があるかわからなくなってしまい、せっかくの教材を活用できなくなってしまいます。
まずは親子で教材をしっかり整理整頓し、家庭学習の環境を整えましょう。
また、特に夜型のお子様は、生活リズムが乱れて睡眠時間を削ってしまわないように気を付けましょう。
夜中まで勉強し、翌朝眠いような生活が続くと、授業での集中力も下がりますし、受験本番のコンディションにも影響してしまいます。
親子のコミュニケーションが一方的になってしまう
6年生になり受験が近づくと、サピックスも受験ムード一色になり、保護者様も焦りを感じながら過ごすことになります。しかし、一番不安なのはお子様本人だということを忘れてはなりません。
保護者様が不安感のあまり厳しく叱責しすぎてしまったり、先走って学習を管理し過ぎたりしてしまうと、お子様は余計に辛くなってしまうかもしれません。大変なときこそ、前向きな言葉でお子様を励まし、できていること・これから頑張るべきことを一緒に考えてあげるなどして、一方的ではなく双方向的なコミュニケーションを心がけましょう。
お子様が本番で全力を尽くせるように、保護者様は心の拠り所となり、気持ちを盛り上げてあげてください。
学研の家庭教師が行う、
サピックス6年生の対策方法
サピックス6年生の特徴と、6年生での学習の進め方・保護者の注意点をまとめてきました。
このコラムを読んでいただいている保護者様のご家庭では、
きちんと今回の内容を実行したり、注意することができていますか?学研の家庭教師なら、そのためのサポートができます!
- 基礎内容の確認から、理解できていないところを抽出
-
6年生前半には基礎内容の確認に取り組み、理解が不十分なポイントを漏れなく補強した上で問題演習に臨めるようにします。
- 取り組むべき内容の取捨選択
-
6年生後半から更に忙しくなるサピックスで効率よく学習を進めるため、取り組むべき課題の優先順位付けや取捨選択ができます。
- 家庭学習内で入試当日を想定した学習の実施
-
家庭学習でも入試当日を想定した学習をしておくことで、自信や心構えができ、「本番に強い」状態になっておくことができます。
もちろん6年生特有の対策に限らず、
学研の家庭教師では
サピックスの普段の授業やテスト全般の
フォローが可能です!
学研の家庭教師の
サピックス対策
学研の家庭教師のサピックス対策が、
全体的にどのようなことを実施していくのかをお伝えいたします。
まず何を行うか?
学習状況を把握し、学習計画を立てます。
生徒の生活や学習のサイクル、次回テストの出題範囲を踏まえ本人の理解度や得意・苦手意識、これまでの偏差値の推移などをチェックします。
その上で、学習計画を立ててどの日・どの時間に何をやるべきかが見えるようにします。宿題に追われるあまり、わからないところを復習する時間がなくならないように注意します。
普段の学習では何を行うか?
その分野の「理解」を目指します。
テストで結果を出すには、その分野をきちんと理解する必要があります。理解とは、各問題の数字や問い方が変わっても解答できたり、第三者にその問題の解説ができたりするレベルです。このレベルに達するため、たくさん類題を解く訓練をしたり、生徒に説明させる対話形式の指導を行ったりします。
「解答・解説を見てもわからない問題」の解消をします。
普段解いている問題は3種類に分かれます。
①普通に解ける問題
②解答・解説を見たらわかる(=次からは解けるようになる)問題
③解答・解説を見てもわからない問題
勉強しているとこの③の問題に時間が取られ、苛立ちが生まれ、苦手意識や抵抗感が生まれてしまいます。これを家庭教師が一つ一つ解消していきます。
テスト前は何を行うか?
基礎内容を総復習します。
テスト1~2週間前を目安に、日々の学習時間の中に「出題範囲の基礎内容の復習を徹底する時間」を設けます。
例えば、範囲分野の例題と基礎問題をパラパラと見直していき、わからないところや不安なところは解説を一緒に確認して解消していくことで、抜け落ちがないようにします。
テスト後は何を行うか?
不足事項を点検し、学習計画に組み込みます。
まずは各教科の点数や偏差値など、数値の変化をチェックします。その上で、問題の正答率と生徒の出来不出来を見比べて、習得しきれていない分野やその原因を考えます。正答率が高いのに間違えていたところは理解度が不足しているので、なぜ解けなかったのか(どのような学習が不足していたのか)よく考え、普段の学習計画に組み込み解消していきます。
受験直前期は何を行うか?
今までの総復習と志望校対策をします。
今まで学んできた知識や解法をいつでも使えるように総復習を促し、受験問題に落ち着いて対応できるようにしておきます。また、過去問などを使って十分な問題演習をさせるとともに、志望校の出題傾向を抑えられるようにサポートします。
もちろん、自信やモチベーションを最後まで保てるような声掛けを行うなど、精神面のケアにも十分配慮して指導をします。
学研の家庭教師では、
サピックス生への指導経験豊富な
選りすぐりの講師陣が
お子様の状況に合わせて
最適な指導を行い、
合格へと導きます。
詳しくはぜひお問い合わせ・
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